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マケハイパーティーストーリー第8話「森よ。血か、赦しか」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ

第8話「森よ。血か、赦しか」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ
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誰も勝たず、憎しみだけを止めた門前の決着

森でエルフとオークの千年の確執に巻き込まれたマケハイは、エルフ側に立ち「攻めてくる者は全力で殺す」と覚悟を決める。

エルフの門前で弓兵の援護を受けつつ炸裂弾とバースト弾を放ち、突撃の要であるオークの戦士長グロツ’ログの足を撃ち砕き、戦列と士気を折る。

右側にあえて逃走路を開くことで、多くのオークを撤退へと追い込み、門前に残った者だけが散っていく。

マケハイは「皆殺しにしても真の勝利はない」と宣言し、互いに二度と関わらず生存を優先すると示す合意。

エルフは神木と里を守り、オークも子供たちを守って森を去る。

エルフとオークの物語は憎しみを抱えたまま交わりを絶たれ、この世界線では二度と戦場にならない“過去”として固定される中、マケハイはただ疲れを抱えて宿で眠り、また別の明日へと歩き出す。

プロローグ

  • ナレーション
    薄闇の森に焚き火の赤が点々と揺れ、湿った土と獣脂の匂いが漂っている。木々の切り株を円陣状に並べ、その中央で十数体のオークが粗末な武具を磨きながら、これからの襲撃に備えていた。周囲には女や子供の姿もあり、粗末な荷車と天幕が寄る辺なさを物語っている。
  • ナツ
    「……オークの移動野営地、ですね。武装しているのは戦士だけ、他は疲弊しています。でも、ただ逃げているだけの一団じゃありません。あの目は“奪い返しに行く者”の目……森の奥に標的があるはずです、マケハイ」
  • ガロウ
    「女や子供まで連れているってことは、後がねぇんだろうな。だが、武器の手入れは念入りだ……襲撃の前にしか見ない目つきだぞ。俺たちが黙って通り過ぎれば、今夜か明日にはどこかの村が血に染まる。問題は、その行き先がどこかって話だ」
  • リシェル
    「……あの子たちの顔、見ましたか? 怯えているのに、それでも前を向こうとしている。でも、戦士たちの心は憎しみでいっぱいです。このまま進めば、誰かが必ず死にます。止められる人がいるなら……今しかありません」
  • グロッグ
    「……そこにいる人間ども、いつまで木の影に隠れてやがる。鼻でわかるぞ。俺はグロッグ、この一団の斧だ。用がねぇなら黙って去れ。だが、血と煙の匂いが怖くねぇなら、話くらいは聞いてやる。俺たちの故郷を取り返す戦の話をな」
  • ナレーション
    気配を悟った戦士オークが立ち上がり、粗削りな大斧を肩に担いでこちらを睨む。周囲のオークたちも一斉にざわめき、武器に手をかけながらも今はまだ襲いかかってこない。彼らの背後、森の奥には霧の帳が垂れ、その向こうにエルフの里があることだけが、地図から判明していた。
  • エルフィーネ
    「……こんな所で人間と会うなんて、奇妙な巡り合わせね。私はエルフィーネ、森の境を見張る者。あなたたちがオークと共に進むなら、神木を焼き払おうとする敵と見なす。逆に、彼らの足を止めるなら……里は、あなたを客として迎えるでしょう」
  • ナツ
    「オークは“奪われた土地”を、エルフは“神木への侵略”を口にしています……どちらも、過去に相手の血を流している顔ですね。中立でいられる時間は長くありません。マケハイ、どちらにつくか、ここで決める必要があります」
  • ガロウ
    「どっちも引く気はねぇ顔だ。エルフは里を守るためなら皆殺しもやるだろうし、オークも故郷って言葉のためなら奴隷狩りくらい平気でやる。俺たちが関わるなら、生き残る側に立つ覚悟が要るぞ。……選ぶなら、今だ。前に出るか、背を向けるかをな」

ターン 1

  • マケハイ
    なんだこれ関わりたくないけど放置してもどちらも死ぬな・・・
  • ナレーション
    森の奥から、低くうねるような太鼓の音が届き始めた。規則正しい振動が土を伝い、足裏にまでじわりと響いてくる。オークたちの輪の外側で、年寄りや子供が荷をまとめ、今にも動き出せるよう整列し始めていた。彼らの視線の先、霧の帳の向こうには、エルフの里へ続く一本の獣道が口を開けている。
  • ナツ
    「関わらなければ、エルフの里で血が流れます。止めようとしても、どちらかは必ず深く傷つく。“被害を最小限にする”という選択肢も、ここにはありません。マケハイ、これは世界線そのものがエルフとオークの決着を求めている戦です。私たちが退いても、別の誰かが引き金を引くだけでしょう」
  • ガロウ
    「放っておきゃ、オークは里を襲ってエルフを狩る。迎え撃てば、エルフは森を盾にしてオークを狩り尽くす。どっちも引かねぇし、情けをかける気もねぇ顔だ。……だからこそ、中立で口を挟めるのは今だけだ。ここでどちらに肩を貸すかで、千年分の憎しみの決着がつくかもしれねぇ」
  • リシェル
    「どちらも、過去に相手を赦せないほどのことをしてきたんです。エルフは森を守るためと称してオークを焼き払い、オークもまた奪われたと叫びながらエルフを虐げた。今の彼らは“どんな残酷なことでも正しい”と信じてしまっている。だからこそ、外からの一声が必要なんだと思います」
  • グロッグ
    「人間、てめぇの顔は“逃げたいが見捨てきれねぇ”って顔だな。いいか、俺たちはもう十分死んだ。これ以上、子供を流浪させるくらいなら、エルフの首を積み上げてでも土地を取り返す。エルフは昔、俺たちの集落を丸ごと焼いた。あいつらに情けをかける理由なんざ、一つもねぇ」
  • エルフィーネ
    「オークの言葉を信じるなら、あなたは森の敵です。私たちは神木を護るためなら、何度でもオークを狩る。彼らはかつて、里の子供たちを捕らえて鎖に繋ぎ、奴隷として売り払った。憎しみはとっくに限界を越えているの。だからこそ、あなたの選択は、単なる手助けじゃなく“どちらの未来を残すか”の宣言になるわ」
  • ナレーション
    焚き火の明かりの中、オークの子供が擦り切れた木片を握りしめていた。それは粗雑な彫りながら、かつての集落の神木らしき形をしている。一方、エルフィーネの腰には、小さな骨飾りが吊られていた。磨かれたそれは、オークの牙を削ったものに他ならず、互いの罪と誇りが無言でぶつかり合っていた。
  • ナツ
    「逃げ道だけを考えるなら、今すぐ森を離れるのが一番安全です。でも……“どちらかに肩入れして勝たせる”ことでしか、この争いは終わらない。中途半端に止めれば、また別の場所で、別の誰かが血を流します。エルフの側に立つか、オークの側に立つか。どちらにしても、ここで決めるしかありません」
  • ガロウ
    「どっちについたって、負けた側は皆殺しか、奴隷か、森の外での地獄行きだろう。だが勝った側にも、後戻りできねぇ血がこびりつく。……マケハイ、お前はいつも“今日を生き残る”方を選んできた。今回は“どちらの部族に明日を残すか”を選ぶ番だ。エルフか、オークか、はっきり決めろ」
  • リシェル
    「私は、どちらの子供も救いたいです。でも、それがもう叶わない願いだってことも分かっています。だから……せめて、これ以上憎しみだけが残らないように、勝たせた側の“その後”まで見届けたい。マケハイさん、決めてください。エルフの里を守るのか、オークの故郷を取り戻すのか」

ターン 2

  • マケハイ
    今攻めているのがオークならエルフを守る 出来れば撤退させたい
  • ナレーション
    湿った風が焚き火の煙を押し流し、炎の輪の外側に一瞬の静けさが訪れた。次の瞬間、エルフィーネの指先がわずかに震え、背中の弓へと触れる。彼女は神木のある方角へ視線を投げ、オークの輪と人間の一団を交互に測るように見比べていた。
  • ナツ
    「エルフ側に立つ……了解です。マケハイ、なら方針ははっきりしました。“オークを撃退するが、全滅させない”。それが今、あなたが選べる一番ギリギリの線です。真正面から守るだけでは押し潰されます。森の中に誘い込んで、損害が出た時点で撤退を“選ばせる”形にしましょう」
  • ガロウ
    「エルフの側に立つってんなら、ここでオークを刺激しすぎるのは悪手だ。今は“里の守り手”として動くと伝えて、森の中で待ち伏せを組んだ方がいい。正面衝突じゃ、女や子供まで巻き込む。……マケハイ、あんたのやり方は知ってる。どうやって奴らに“引き際”を見せつけるか、考えてくれ」
  • グロッグ
    「ふん、人間。エルフの尻に付くか。ならはっきり言え。てめぇは俺たちの敵だとな。だが、いいぜ……敵の顔が見えた方が斧は振りやすい。俺たちは進む。止めたきゃ、森の中でオークの血を浴びる覚悟を持って来い」
  • エルフィーネ
    「あなたが里を守ると言うなら、森は一定までは案内します。ただし、オークに情けをかけるつもりなら今ここで言いなさい。私たちは本来、奴らを一本残らず狩り尽くすつもりよ。それでも“撤退させたい”なんて甘さを抱えるなら、その分の血はあなたが払うことになるわ」
  • リシェル
    「……エルフの里を守る側に立つのは、分かりました。でも、オークの子供たちまで殺す必要はありません。“戦えなくなった者には手を出さない”という条件を、エルフにも呑ませることはできませんか? それが叶うなら、私はあなたたちと一緒に、できるだけ多くの命を生かす手を探します」
  • ナレーション
    グロッグは鼻を鳴らし、背を向けて一団へ短く怒鳴ると進軍の合図を送った。太鼓の音が一段と激しくなり、荷車と子供たちを中央に、戦士たちが外輪を組んで獣道へと動き出す。一方エルフィーネは、マケハイ一行だけに聞こえる声量で森の別の小道を示し、先行して里側の準備を整えると告げた。
  • ナツ
    「作戦を整理します。私たちは隠し道から里側へ先行し、エルフの弓兵と連携して“殺さずに折る”防衛線を敷く。狙うのは指揮系統と士気の崩壊です。グロッグのような戦の柱を重点的に削り、子供や女が逃げ出す余地を必ず残す。……マケハイ、どこで退き際の線を引くか、今のうちに決めておいてください」
  • ガロウ
    「俺は前に立って、オークの突撃を受け止める。エルフの矢が後ろから飛ぶなら、誤射でオークの子供を射抜かねぇよう、線は俺が体で示す。だが一度始まったら、情けは命取りだ。撤退させるって言葉に、俺たち自身も縛られすぎるな。生き残るために斬るべき時は、迷うなよ」
  • リシェル
    「私は後ろから、倒れた者の状態を見ます。戦えるオークは容赦なく無力化して、戦意を失った者には、せめて止血だけでも。エルフにも“全部は殺さなかった”という事実を残せれば、この先、ほんの少しだけでも憎しみの形が変わるかもしれません。……行きましょう、準備はできています」

ターン 3

  • マケハイ
    攻めてくる者は全力で殺す その方が素に戻る可能性が高い中途半端に倒したほうが全部隊と戦う羽目になる
  • ナレーション
    霧の薄い層を裂いて、獣道へ続く別の枝道が口を開けていた。そこからは、エルフの里へ先回りできる細い獣道が伸びている。ナツが示したその道を前に、空気が一段と重く沈んだ。マケハイの決意が伝わったのか、エルフィーネの瞳に宿る光が冷たい色へと変わる。
  • ナツ
    「……“攻めてくる者は全力で殺す”。それは、ある意味では一番分かりやすくて、一番残酷じゃない線でもあります。中途半端に削れば、逆にこちらが全力で噛み殺される。なら、最初の一撃だけは迷わずに、ですね。マケハイ、あなたが撃つと決めた相手は、私も止めません」
  • ガロウ
    「……覚悟は聞いた。だったら俺は、前に出て“殺す相手”と“殺さない相手”の線を体で引く。突っ込んでくる奴は叩き潰す。だが、武器を捨てて逃げる奴まで追うなよ。全力で殺しに行くほど、退く者の影も濃くなる。その細い影だけは、見落とさねぇようにする」
  • リシェル
    「私も……覚悟は決めます。戦いに来た人を止めるための治癒なんて、きっと誰からも褒められませんけど。“ここで終わる命”と“まだ続けられる命”を見極めて、後ろから線を引きます。マケハイさん、あなたが前で選んだ結果は、私が全部受け止めますから」
  • エルフィーネ
    「ふふ、人間にしてはずいぶん血の匂いの分かる判断ね。攻めてくる者だけを殺す? 十分よ。戦場で刃を抜いた時点で、誰もが“殺される覚悟”はしている。私は止めない。むしろ、あなたの銃声が一つ鳴るたびに、森は少しずつ静かになっていくでしょう」
  • グロッグ
    「おい人間! 今の目、見逃さねぇぞ。てめぇは本気で俺たちを殺す気だ。いい、上等だ。“全力で殺し合う”ってのは、半端な取引よりよっぽど清々しい。森の中で会ったら、まずはてめぇの頭を狙ってやる。せいぜい先に撃つこった!」
  • ナレーション
    オークの輪が獣道へと動き出すと同時に、エルフィーネは身を翻し、別の方向へ駆け出した。彼女の足跡をなぞるように、マケハイたちも隠し道へ飛び込む。すぐに、背後から太鼓と咆哮が重なり合う音が追いかけてきて、森全体が戦の鼓動に変わっていく。
  • ナツ
    「マケハイ、方針を少しだけ修正します。“最初の衝突で、オークの主力を徹底的に叩き折る”。その代わり、第二波以降は深追いしない。戦えなくなった戦士と、逃げる群れを一緒に潰すと、こちらも森に飲まれます。あなたの銃と私の計算で、最初の一撃に全てを乗せましょう」
  • ガロウ
    「それともう一つ。全力で殺しに行くってのは、こっちも同じだけ“死ぬ覚悟”を背負うってことだ。俺が前で受け止めるが、限界を越えたら迷わず退け。一瞬の判断ミスで、全員が森の肥やしになる。マケハイ、お前の引き際の嗅覚に、今回は命ごと賭けるぞ」
  • リシェル
    「……急ぎましょう。エルフの里の門まで辿り着けば、弓兵たちと連携できます。そこで最初の衝突を受け止めれば、被害を抑えつつ最大限の打撃を与えられるはずです。でも、その門が破られたら、もう安全な場所はありません。マケハイさん、どこで迎え撃つか、今のうちに決めてください」

ターン 4

  • マケハイ
    門の前で弓兵の援護を受けながら戦う、動きを止めれば弓矢で狙いやすい うちら
    の生存率も上がる
  • ナレーション
    木々が開けた先に、白い石を積んだ半円形の門がそびえ立っていた。蔦に覆われた門の上には、弓を構えたエルフたちが既に陣取っている。彼らの視線は森の奥ではなく、門前の平地と、その手前に立つマケハイ一行の足元へと注がれていた。ここは里へ入る唯一の正門であり、同時に最初で最後の防衛線でもある。
  • ナツ
    「門の前で受ける……いい選択です。ここならエルフの弓兵が高所から援護できますし、狭さのおかげで前に出てくるオークの数も絞れます。“動きを止めた瞬間に矢で仕留める”形にすれば、私たちの消耗も抑えられるはず。マケハイ、あなたは突撃の先頭ではなく、殺到線ぎりぎりから足を撃ち抜く役に回ってください」
  • ガロウ
    「じゃあ俺は、その殺到線のど真ん中に立つ。突っ込んでくる奴は盾で止めるか、押し返す。お前らは俺の左右から撃て。門に張り付かれたら終わりだが、線の手前で止め続けられりゃ勝ち目はある。エルフの矢が降る時は、俺の頭より前に出るなよ、串刺しにされたくなきゃな」
  • エルフィーネ
    「門上の弓隊は私が指揮するわ。あなたたちが線を引いてくれるなら、そこより前に出たオークは遠慮なく射抜く。逃げ腰になった者まで射ろと言われたら、私は喜んで従う。でも、あなたが“退かせる”と決めた者には、一矢だけ猶予をあげてもいい……その代わり、裏切らないでね、人間」
  • リシェル
    「私は門のすぐ後ろに下がって、倒れた人を順番に診ます。エルフもオークも、戦線から外れた者はできるだけ生かすつもりです。“ここから先に進めない”と身体で思い知れば、戦う気力ごと折れる人もいます。マケハイさん、あなたの一発が、その線を刻む合図になるんです」
  • グロッグ
    「おいエルフの門が見えたぞ! あの白い石をぶち割れば、ガキどもにやっと寝床をくれてやれる! 人間、門の前で待つつもりか? いいぜ、その場から一歩も動けねぇように、俺の斧で地面ごと叩き割ってやる。退く道なんざ、最初から捨ててんだよ、俺たちは!」
  • ナレーション
    オークの列が木々の間から現れ、門前の平地へ雪崩れ込もうとしていた。荷車と子供たちは後方に固められ、その前面に粗末な盾と斧を構えた戦士たちが壁のように並ぶ。太鼓の音が止み、代わりに静寂が落ちる。次の瞬間、その静けさを裂く最初の一歩が、殺到線へと踏み込もうとしていた。空気が、ひとつ深く沈む
  • ナツ
    「合図は任せます、マケハイ。あなたの一発目に合わせて、門上から一斉射をかけます。“最初の数呼吸で何人倒せるか”で、この戦の流れが決まる。迷う時間はもうありません。撃つ相手、撃たない相手、その線をあなたの銃口で決めてください」

ターン 5

  • マケハイ
    団子状態で攻め込んでくるなら炸裂玉とバースト弾で複数撃破だ
  • ナレーション
    門前の空気が一変し、張り詰めた沈黙が石畳にまとわりついた。オークの列は狭い平地に雪崩れ込み、前後の間隔が詰まりきったまま殺到線へ押し寄せる。荷車と子供たちも後方で足を止め、全員が一方向に縫い付けられたように動きを止められない。ここでの一撃が、この戦の骨格を決めると誰もが悟っていた。
  • ナツ
    「団子状態……そうですね、今なら一撃で戦列ごと折れます。マケハイ、炸裂玉は先頭ではなく“二列目の中央”に。前を吹き飛ばすより、後ろの足を止めた方が全体が崩れます。続けてバースト弾で左右を削れば、押し寄せる勢いそのものが潰えるはずです。合図は、あなたの最初の発砲に合わせます」
  • ガロウ
    「なら俺は、その二列目の前に“壁”を作る。炸裂玉で足が止まった瞬間、俺が盾で押し返す。前後の押し合いが崩れりゃ、自分たちの重さで勝手に転ぶ。お前は俺の肩越しに撃て。弾が尽きる前に、突っ込んでくる奴の数を半分まで削るんだ。門に張り付かせるなよ、ここが踏ん張りどころだ」
  • グロッグ
    「おい、止まるな! 前も後ろも詰めろ、押し潰してでも門に辿り着け! 人間、てめぇの銃がどれだけ吠えようが関係ねぇ。俺たちは一歩でも前に出りゃ勝ちだ。斧を構えろ、矢なんざ腕ごとへし折ってやる!」
  • ナレーション
    ガロウが一歩前に出て盾を斜めに構え、殺到線の基準点を石畳に刻むように足を踏みしめる。門上では弓弦が一斉に引き絞られ、エルフィーネの腕が高く上がる。炸裂玉が放たれ、団子状の列の中心で火花が咲いた。爆風と土煙が二列目を巻き上げ、前列のオークたちの膝が一斉に折れる。
  • エルフィーネ
    「今よ、放てええ!」彼女の号令に応じて、門上から矢の雨が炸裂の煙へと突き刺さる。「倒れた者も、立とうとする者も関係ないわ。門に近づく影は片っ端から射抜きなさい! 逃げる背中だけは……人間に免じて、一呼吸だけ待ってあげる!」
  • リシェル
    「煙の向こうで、たくさんの命が揺らいでいます……でも、まだ“消えきっていない灯り”もあります。戦えなくなった人を見分ける目だけは、絶対に曇らせません。マケハイさん、次のバースト弾は“まだ立ち上がろうとする影”だけを狙ってください。倒れたままの者は、私が後で拾います」
  • ナツ
    「煙が晴れる前に、バースト弾を“扇状”にばら撒いてください。右斜め前から左奥へ、逃げ道を敢えて一方向だけ残す。そこが“生きて退ける道”だと理解させれば、全員が門ではなくそちらへ流れます。グロッグだけはきっと真正面に突っ込んでくる……そこは、こちらで受けます」
  • ガロウ
    「来いよグロッグ! そのでかい斧ごと、ここで止めてやる! 後ろのガキどもまで巻き込みてぇなら、俺を踏み潰してからにしろ! 炸裂の余波を盾で受け流しながら、ガロウは前へ踏み込む。マケハイ、次の一発で“奴の足”を折れ! ここで倒せりゃ、この部族の心臓は止まる!」
  • ナレーション
    土煙の裂け目から、血に濡れた斧を振り上げたグロッグの影が躍り出る。その背後では、炸裂とバースト弾に足を奪われた戦士たちが折り重なり、なおも前へ押し出されながら悲鳴を上げていた。その混乱の中心に、“団子を割った”一連の射撃が戦況を転換させつつある原因だと、誰の目にも明らかになり始めていた。マケハイは、次にどこへ照準を合わせるだろうか。

ターン 6

  • マケハイ
    バースト弾を右前に撃ち グロッグを止める士気を落とすぞ!
  • ナレーション
    門前の白い石畳に、焼け焦げた破片と血潮がまだら模様を描いていた。炸裂玉の余波で立ち上る煙が薄れ、押し寄せるオークの輪郭が徐々に浮かび上がる。右前方へ放たれたバースト弾が、突撃の矛先を斜めに裂き、前列の数体をまとめて吹き飛ばした。殺到線の右側が大きくえぐれ、そこだけ不自然な空白地帯が生まれる。
  • ガロウ
    「よし、そのまま右を抉れ! 今ので前の押しが死んだ! ここから先は、門の正面に出てくる馬鹿だけを叩き潰す! 右前が空いた今なら、逃げ道はあっちにしかねぇ! 生き残りてぇ奴は勝手にそっちへ流れるさ! こっちは“止まらねぇで突っ込んでくる頭”だけ見てりゃいい!」
  • グロッグ
    「ぐっ……足が、くそっ、この煙と火薬の臭い……! 退くなああ! 右に流れるな、前だ、門だ! エルフの首を取らねぇ限り、俺たちに明日はねぇんだよ! 人間! てめぇの弾なんざ、ここで踏み砕いてやる!」
  • ナツ
    「グロッグはまだ“前”しか見えていません。だからこそ、今が好機です。右前の空白は、そのまま“敗走路”に変えましょう。グロッグだけを真正面に釘付けにして、周りの戦士たちには右へ逃げる方が生き残れると悟らせる。門の正面には、彼と、彼に縋る愚か者だけを残すんです」
  • リシェル
    「煙の向こうで、心が折れかけている人たちがいます……。右へ走ろうとした足を、まだ“恥”だと思っている。でも、もう限界です。門の前に残るのは、憎しみに飲まれた人だけでいい。戦えなくなった人は、私が必ず拾います。だから、マケハイさん……グロッグだけは、ここで止めてください」
  • エルフィーネ
    「門の正面に残った影だけを狙いなさい! 右へ流れる者は放っておいていいわ、あれはもう“里を襲う牙”じゃない! 真正面に立ち続けるオークだけが、この森を穢す本当の敵よ! 人間、あなたの弾であの斧を折りなさい! 私の矢で、その隙を貫いてみせる!」
  • ナレーション
    土煙の切れ目で、グロッグの左足が一瞬だけ浮いた。爆風で軸を崩され、踏み込んだ先の石畳には血と破片が滑るように広がっている。その隙を狙うように、銃声が一点へ吸い込まれた。鈍い衝撃が骨を砕き、巨躯が前のめりに倒れ込む。斧が石を叩き、火花と共にその場に転がった。
  • ナツ
    「今です、門前から視線を外させて! “グロッグが倒れた”という事実は、部族全体にとって致命的です。彼が地に伏した瞬間、右へ逃げることは裏切りではなく“生存”に変わる。エルフたちには、門の正面に残った者だけを狙うよう徹底させてください。ここで流れを決めましょう」
  • ガロウ
    「グロッグが落ちたぞ! まだ前に出る奴は、ここで俺が受ける! 右へ逃げるなら勝手にしろ、生き残りてぇなら走れ! 門にしがみついたまま死にてぇ奴だけ、ここで骨を置いていけ! エルフども、正面の影から順に射抜け! 背中を追うな、こいつらだけで十分だ!」
  • リシェル
    「……もう、決まりましたね。門の前に残る心は、どれも折れる気配がありません。だったらせめて、ここで終わる命の痛みだけは、私が静かに受け止めます。右へ走った人たちの中で、まだ息のある人がいたら……後で、必ず手当てをさせてください。それが、私にできる“線引き”です」
  • エルフィーネ
    「……終わったわ。門の前に残ったオークは、これで全部。右へ逃げた者たちは、森の外でまた彷徨うでしょう。でも、少なくとも神木は守られた。あなたが選んだのは、里の明日であり、オークの“わずかな生き残り”でもある。さあ、人間。勝者として、敵の生き残りをどう扱うか決めなさい」

ターン 7

  • マケハイ
    オークは納得は行かないだろうが撤退させる その代り皆殺しにはしない 条件は今後一切お互いかかわらないこと憎しみの連鎖はここで終わらせる
  • ナレーション
    門前の白い石畳に、血煙と焦げた匂いが薄く漂っていた。右手の森道へは、すでに何体ものオークがよろめきながらも退き始めている。グロッグの巨体は石の上に伏したまま動かず、その周囲だけがぽっかりと空白地帯になっていた。戦場全体のうねりが、ついに“撤退”へと向きを変え始めていた
  • ナツ
    「……オークを退かせる代わりに皆殺しにしない。今後一切、互いに関わらない……ですね。それは“勝者の慈悲”ではなく、“ここで世界線を断ち切る宣言”になります。エルフもオークも、本来なら納得しないでしょう。でも、今なら“生き残りたい本能”に賭けて押し通せます。言葉の選び方だけ、私に任せてもらえますか」
  • ガロウ
    「オークの納得なんざ本当は要らねぇ。ただ、“これ以上突っ込んだら部族ごと死ぬ”って現実を骨に叩き込めりゃ十分だ。互いに二度と関わらねぇって条件は、憎しみのまま背を向けるってことでもある。綺麗事じゃねぇが、千年分の血を止めるには、それくらい乱暴な線引きの方がまだ現実的だろうさ」
  • エルフィーネ
    「オークを皆殺しにしないどころか、今後一切、互いに関わらないですって? ……随分と虫のいい話ね、人間。奴らはかつて、私たちの子供を鎖で引きずり回した。本音を言えば、ここで根こそぎ焼き払いたい。でも……この門を守れたのは、あなたの銃と判断のおかげでもある。里の顔として、一度だけ耳を貸しましょう」
  • リシェル
    「エルフィーネさん……オークがしたことも、エルフがしてきたことも、どちらも消えません。でも、ここで皆殺しにしてしまったら、“次の憎しみ”を生む未来すら残りません。関わらないという約束は、赦しではなく“これ以上、互いの罪を増やさないための鎖”です。どうか、その鎖を選んでください」
  • グロッグ
    「ガハッ……人間……てめぇ、ここでとどめを刺さねぇのか……? エルフも、俺たちも、互いに二度と関わらねぇだと……。ふざけた話だ……だが……今ここで全部死ぬよりは、ずっとマシだ。聞け、残った奴らぁ……今日の屈辱は、胸の奥に埋めて森から離れろ……!」
  • ナレーション
    グロッグの血に濡れた手が、石畳を掴んでから力なく離れた。彼の低い叫びは、まだ生き残っていた戦士たちの耳に届き、右手の森道へと向かう足を決定的に後押しする。門前に残っていたわずかな影さえ、やがて背を向け、森の闇へと消えていった。ここにあるのは、死体と矢と、決着の跡だけだった。
  • ナツ
    「……これで、エルフとオークの“この森での物語”は終わりました。憎しみは残りますが、少なくとも次の戦場はここには生まれません。あなたが撃ったのは、敵だけでなく“未来の報復”でもあった。あとは、エルフの里とオークの残党が、この断絶を守り続けるかどうか……それを見届ける義務は、もう私たちにはありません」
  • エルフィーネ
    「……いいわ、人間。私は里の代表として宣言する。“この森に二度とオークを入れず、こちらからも踏み込まない”。それが、あなたが示した決着への答えよ。神木は守られた。けれど、私たちの憎しみもまた、ここで凍りついたまま残るでしょう。……それでもいいのなら、里で客として杯を受けなさい」
  • リシェル
    「マケハイさん……お疲れさまでした。誰も救えなかったわけじゃありません。オークの子供たちは、生きて森を離れます。エルフの子供たちも、神木の下で眠れます。全部を救えないからこそ、“これ以上増やさない”という選択も、きっと誰かの救いになる。今は、ただ生き延びたことを噛みしめてください」

ターン 8

  • マケハイ
    全滅させたところで真の勝利はない 今日のことを語り継げ戦を収めた俺が命ずる お互いの生活を優先せよ
  • ナレーション
    門前の血煙が風に流され、白い石畳に冷たい陽光が差し込んだ。戦いの喧噪が遠ざかるにつれ、森の奥から鳥の声がかすかに戻り始めている。さっきまで死を覚悟していた者たちの耳に、ようやく日常の気配が届き出した。その中心で、マケハイの低い命令だけが、なお戦場を縛っていた。
  • ナツ
    「……“今日のことを語り継げ”ですか。いいですね、それは勝者の驕りではなく、敗者にも未来を残す命令です。『お互いの生活を優先せよ』という言葉は、この戦をただの勝ち負けから“物語の終点”へ変えました。マケハイ、その一言で、報復の未来を一つ潰せたと思います」
  • ガロウ
    「全滅させねぇで勝ちを名乗るのは、戦場じゃ甘いって言われるかもしれねぇ。だがな……あんたが命じた“生活を優先しろ”って一言は、剣より重い。エルフもオークも、これからは腹を満たすことで手一杯になる。そうなりゃ、わざわざ森まで憎しみを運ぶ余裕なんざねぇさ」
  • エルフィーネ
    「……里を守り、敵を退けた。それだけなら、私はもっと血を求めたでしょうね。けれど“真の勝利はない”とまで言い切るとは思わなかったわ。その言葉を聞いた瞬間、私の中の復讐心が、少しだけ居場所を失った。いいでしょう、人間。今日の戦は、里の子らに語り継がせます」
  • リシェル
    「“真の勝利はない”と口にしてしまえる人は、そう多くありません。多くの人は、誰かを傷つけたあとで、自分の行いを正義だと言い続けてしまうから。でも、今日の戦いは“二つの部族がこれ以上傷つかないための終わり方”として、きっと祈りの中で語られると思います。私も、その物語を覚えておきますね」
  • グロッグ
    「ハッ……人間のくせに、よく吠える……。全滅させる気もねぇのに、ここまでやるとはな。だが、“生活を優先しろ”だと……? なら俺たちは、この敗けを腹の底に沈めて、生き延びる方を選ぶ。エルフの森に戻ることはねぇ……それが、てめぇの望んだ決着だろう」
  • ナレーション
    オークの生き残りたちは、負傷者を肩に担ぎながら森の外縁へと向かい始めた。背中越しに振り返る者はいても、斧を構える手は誰一人として上がらない。彼らの胸には、敗北の痛みと同じくらい、“ここで終わらせる”という重い諦めが沈殿していた。それを刻んだのは、剣ではなく、ひとつの命令だった。
  • ナツ
    「エルフもオークも、今日の出来事を自分たちの言葉で語るでしょう。エルフは“門を守った日”として、オークは“故郷を諦めた日”として。でも、そのどちらの物語にも、あなたの『お互いの生活を優先せよ』という言葉は、きっと静かに混ざり込む。それが、この世界線に残る一番の変化です」
  • ガロウ
    「……さて、と。戦は終わった。あとは、こっちの生活に戻るだけだな。鎧を直して、借金を数えて、次の依頼を探す。どれだけでかい戦を収めても、結局は“今日を生きる”って話に戻ってくる。マケハイ、あんたの命令通り、俺たちもまずは自分たちの暮らしを優先するぞ」
  • リシェル
    「エルフの子供たちも、オークの子供たちも、いつか大人になって今日の話を聞くのでしょうね。その時、“皆殺しでは終わらなかった”という一点だけは、きっと心に残ります。それが憎しみを消さなくても、少しだけ形を変える種になるかもしれません。……さあ、マケハイさん。次はどこへ向かいましょうか?」

ターン 9

  • マケハイ
    巻き込まれて疲れただけだった 経験にはなったが宿で少し休もう
  • ナレーション
    森を抜けた先の街路は、夕焼けに濡れた石畳が静かに続いていた。戦の匂いをまだ纏った一行の足取りは、普段よりわずかに重い。やがて馴染みの酒場の看板が見え、その灯りが現実へ戻る境界線のように揺れている。扉を押し開ければ、ざわめきと酒の香りが一気に押し寄せた。
  • ナツ
    「……お疲れさまです、マケハイ。今日は“巻き込まれただけ”に見えて、その実、千年分の憎しみの終点に立っていました。こういう戦は、勝っても負けても心が削られます。今は無理に考えをまとめず、まずは身体を休めましょう。明日になれば、今日の選択も少し違って見えるかもしれません」
  • ガロウ
    「宿にこもって寝てりゃいいさ。鎧も盾も、明日手入れしても遅くはねぇ。今日みてぇな戦は、“生きて帰った”だけで十分な成果だ。エルフもオークも、それぞれの場所で傷を舐めてるだろう。今さら俺たちが気負ったところで、できることは変わらん。せめて今夜くらいは、戦場のことを忘れて眠れ」
  • リシェル
    「私も、正直かなり疲れました……。でも、どれだけ心が重くても、こうして無事に帰ってこられたことは喜んでいいはずです。誰かの憎しみを全部背負う必要はありません。マケハイさんはマケハイさんの“今日を生き延びる”という役目を果たしたんですから。温かい食事を取って、ゆっくり眠りましょう」
  • ナレーション
    宿の二階にあるいつもの部屋は、外の喧噪から切り離された小さな箱のようだった。粗末なベッドが三つと、片隅の椅子が一脚、窓辺には冷めかけた灯りが一つ揺れている。荷を降ろした瞬間、筋肉のこわばりがほどけ、まぶたの裏に門前の光景がじわりと浮かんでは消えた。それでも、ここだけは血の匂いがしない
  • ナツ
    「……経験になった、という言葉は、きっと嘘ではありませんね。エルフとオークの対立は、もう私たちの手の届かない場所へ封じられました。あとは、それぞれが“生活を優先する”かどうかに委ねるしかない。私たちは、次に自分たちがどう生きるかだけを考えましょう。今夜は、何も決めずに眠っていい夜です」
  • ガロウ
    「巻き込まれたってのは、まぁその通りだろうな。だが、あんたがいなきゃ、あの森はどっちかの血で埋まってた。“全部殺さねぇ決着”なんざ、普通の傭兵には選べねぇ。それを選んで、しかも生きて帰ったんだ。十分だろ。……さ、横になれ。愚痴は明日の酒の肴に取っときな」
  • リシェル
    「もし、眠れなくなったら呼んでください。少しだけ、心を落ち着かせる祈りを一緒に捧げましょう。今日見たものを無理に忘れようとしなくていいんです。忘れられないからこそ、次に同じような戦に出会った時、きっと違う選び方ができるはずですから。今は目を閉じて、“終わった”という事実だけを感じてください」
  • ナレーション
    灯りを落とした部屋に、外の酒場の笑い声がかすかに滲んでくる。戦場の喧噪に比べれば、それはひどく呑気で、どこか救いのある音だった。エルフとオークの物語は、それぞれの森と荒野へ戻っていった。今夜だけは、負け犬と名乗る男にも、静かな眠りが与えられている。さあ、マケハイはどう休むだろうか。

エピローグ

  • ナレーション
    宿の部屋に夜の静けさが降り、窓の外では街灯が橙色に揺れていた。ベッドの軋む音と衣擦れだけが、戦場から戻った現実を確かめるように響く。門前の血の匂いは遠ざかり、代わりに安酒と煮込みの匂いがかすかに染み込んでくる。今日選んだ結末は、ここではもうただの「過去」になりつつあった。
  • ナツ
    「エルフの森と、オークの荒野……二つの物語は、もう交わらないでしょうね。世界線の綻びは、あの門前で縫い止められました。憎しみは残っても、次の戦場がここに生まれることはありません。マケハイ、あなたが選んだのは“誰も勝たない代わりに、多くを失わずに済む終わり方”でした。それで十分、だと思いますよ」
  • ガロウ
    「あの門の前で、俺は久しぶりに“全部守り切れねぇ戦”を覚悟してた。けど結果は、里も子供も、最低限は生き残った。勝ち負けより、“誰が明日を迎えられるか”の方が重い。お前のやり方は綺麗じゃねぇが、俺は嫌いじゃない。今は鎧を脱いで、ただ生きて帰れたことだけ噛みしめようぜ」
  • リシェル
    「目を閉じると、まだ門前の光景が浮かびます。倒れた人、逃げる人、祈る暇もなく終わった命……。でも、“皆殺しにはならなかった”という一点だけは、きっといつか誰かの救いになります。マケハイさんが言った『真の勝利はない』という言葉、私は好きです。あれは、傷ついた両方への祈りのように聞こえましたから」
  • エルフィーネ
    「人間、あの後で里の長老たちはずいぶん揉めたわ。“なぜ止めを刺さなかった”ってね。でも最終的に、『森の外の憎しみまで背負う義理はない』って結論になった。あなたの言葉がなければ、きっと私もまだ斧を求めていたでしょう。……森は守られた。それで今は、十分に思えてしまうのよ」
  • ナレーション
    エルフの里では、門を守り抜いた日の物語が、すでに焚き火のそばで語られ始めていた。一方、遠く離れた荒野では、故郷を諦めた夜の悔しさが、子供たちへの戒めとして刻まれていく。どちらの語りにも、名もなき人間の一団がちらりと影を落とし、やがて伝承の端に溶けていった
  • ナレーション
    やがて部屋の灯りが落ち、外の酒場の笑い声だけが遠くに残る。マケハイ一行の呼吸は徐々に深くなり、戦場の残響は眠りの底へ沈んでいった。エルフとオークの対立は、この世界線ではもう動かない“過去”として固定される。負け犬を名乗る男は、その終幕を背に、また別の明日へ生き延びていく。
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