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マケハイパーティーストーリー第7話「秘湯温泉へようこそ」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ

第7話「秘湯温泉へようこそ」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ
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目次

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不可能を越える花の名は、秘湯と街角に刻まれて

養った一行は、酒席で自分たちの在り方を言葉にしながら隊名を決めることになる。議論の末、「不可能」や「奇跡」への願いを託した名として「蒼い薔薇」を選び、湯札に刻んで“全員で帰る”という誓いを共有する。

夜の部屋では、森の門や行方不明者への今後の向き合い方を語り合い、「森の調査を続けるが、蒼い薔薇全員の生還を絶対条件とする」方針を確認。マケハイは小さかった頃のナツの成長を噛みしめ、ナツは「今は自分が後ろから道を描く番だ」と静かに応える。

翌朝、一行は街へ戻って準備を整えることを決め、装備や情報、癒やしの備えを充実させるため依頼を重ねる方針を固める。実務的な宿「鉄環の宿」を拠点とし、柱に小さな蒼い薔薇の印を刻んだ彼らは、秘湯と街角に二つの“帰る場所”を得て、森の門へ至る助走を整えながら、不可能を越える旅路の次の一歩を選ぼうとしている。

プロローグ

  • ナレーション
    山道を抜けた先、霧の切れ間から木造の大きな建物が姿を現した。瓦屋根と白壁、格子戸に赤い提灯が灯り、この地方では珍しい和の趣を漂わせている。玄関前には湯気が立ちのぼる足湯と、湯宿の名を記した木札が掲げられていた。
  • リシェル
    「……すごい、本当に山の中にこんな宿があるんですね。空気も澄んでますし、湯気の匂いまで違う気がします。ここなら、皆さんの疲れもちゃんと取れそうです。えっと、その……マケハイさん、今日はさすがに無茶はしない約束ですよ?」
  • ガロウ
    「鎧を着たままじゃ目立つな……まあいい。ここでは前線も警戒も一旦忘れて、しっかり休めと言われているようなもんだ。温泉宿なんて何年ぶりだか覚えてねえが、たまにはこういうのも悪くない。マケハイ、お前も今日は素直に湯に浸かれよ」
  • ナツ
    「山の気圧と温泉の成分を考えると、長湯は危険ですね。最初は短めに入って、様子を見ながら回数を増やすのが良さそうです。……ふふ、戦場じゃない場所でも撤退条件を考える癖が抜けません。でも、今日は“生き残る”より“ちゃんと休む”方が大事かもしれませんね、マケハイ」
  • ナレーション
    一行が玄関へ近づくと、磨き込まれた板の間の向こうから番頭らしき人物が小走りに現れた。木枠の引き戸が軽やかに開き、内側からは畳の匂いと、ほのかに香る湯の湿り気が流れ出す。受付の奥には、帳場と鍵札が整然と並んでいた。
  • おかみ
    「いらっしゃいませ、秘境の湯『かがり火の宿』へようこそ。険しい山道、お疲れさまでございましたね。ご予約は……マケハイ様一行、四名様でお間違いございませんか?」
  • おかみ
    「本日はゆったりお寛ぎいただけるよう、二間続きのお部屋を二つご用意しております。男女別、あるいはお一人で静かに、など、お好みのお部屋割りをこの場で決めていただけますか。鍵札はこちらからお渡しいたしますね」
  • ナツ
    「部屋は二つ……どう分けるかで、夜の過ごし方も少し変わりますね。作戦会議みたいに皆で一部屋に集まるのも楽しいですし、静かに眠りたい人もいるでしょうし。マケハイ、ここは“隊長権限”で決めてください。誰と同室にするか、きちんと責任を持って選んでくださいね?」
  • リシェル
    「私は、どなたとご一緒でも大丈夫ですよ。えっと、でもいびきがひどい方がいたら、少しだけ覚悟をしておきますね。……冗談です。マケハイさんが決めてくだされば、それに従います。せっかくの温泉ですし、夜もゆっくりお話できたら嬉しいです」
  • ガロウ
    「俺はどっちでも構わんが、護衛のことを考えるなら、マケハイと同じ部屋の方が動きやすい。だが今日は休息だ、堅苦しく考える必要もねえか。……どうせなら、誰がどこに寝ても問題が起きねえようにしてくれ。お前の判断に任せる」

ターン 1

  • マケハイ
    ガロウとマケハイ ナツとリシェル 男女わけだな
  • ナレーション
    番頭がうやうやしく一礼すると、帳場の棚から木札を二つ取り出した。片方には「山側・松の間」、もう片方には「川側・月の間」と墨書きされている。鍵の鈴が小さく触れ合い、静かな館内に澄んだ音が広がった。鍵札が差し出され、一行の今夜の拠点が決まっていく。
  • おかみ
    「まあ、男女でお分けになるのですね。かしこまりました。では山側の松の間を殿方お二人に、川側の月の間をお嬢様方にお使いいただきましょう。お荷物はこちらでお運びしますので、どうぞ手ぶらでお部屋へ。温泉はいつでもご利用いただけますよ」
  • ガロウ
    「川側の部屋か……ナツとリシェルには景色がいい方を回せたなら上出来だな。俺たちはどうせ寝るだけだ。マケハイ、夜中に抜け出して飲みに行くなら、せめて足元だけは気をつけろよ。ここまで来て骨でも折ったら、笑い話にもならんからな」
  • ナツ
    「川の音が聞こえる部屋、楽しみですね。寝付きが良くなりそうですし、リシェルともゆっくりお話ができそうです。……さて、問題はこの後の動きですね。先に湯に浸かってから夕食にするか、食事を取ってからのんびり入るか。どちらにしても、長湯禁止だけは守ってくださいね、マケハイ」
  • リシェル
    「川のそばのお部屋なんて、久しぶりです。窓を開けたら、きっと気持ちいい風が入ってきますよね。……温泉も、すごく気になりますけど、皆さんと一緒にご飯を食べるのも楽しみで。マケハイさん、どちらを先にするか、ちゃんと教えてくださいね。私、準備しておきますから」
  • 仲居・おとせ
    「お部屋までご案内いたしますね。松の間はこちら、月の間はこの廊下を曲がってすぐでございます。それと……本日のお湯は、山側が少し熱め、川側が少しぬるめになっておりますので、お好みでどうぞ。不思議とよく温まる湯と評判なんですよ」
  • ナレーション
    案内に従って廊下を進むと、畳の匂いと木の軋みが心地よく耳に残る。障子越しに差し込む夕暮れの光が、床に柔らかな模様を描いていた。松の間と月の間は襖一枚を隔てて並んでおり、声をかければすぐに通じ合える距離感だ。荷を下ろす音とともに、旅の重さが少しずつ解けていく。
  • ガロウ
    「さて、荷物を置いたらどうする? 腹は空いているが、汗も流したい。先に風呂に入ってさっぱりしてから食うか、食って力をつけてから湯に浸かるか……どちらでも付き合う。マケハイ、お前の好みで決めろ。今日は護衛じゃなく、客なんだからな」
  • ナツ
    「私としては、最初に軽く一度温泉に入って体を温めてから、夕食に向かうのをおすすめします。血行が良くなったあとに休むと、疲労の抜け方が違いますから。ただ、のぼせやすい人は逆の順番の方が安全ですね。……どちらの湯に先に入るかも、ちょっとした賭けになるかもしれません」
  • リシェル
    「私は、皆さんと一緒ならどちらでも嬉しいです。先に温泉なら、タオルや着替えを用意しますし、先にお食事なら、ちゃんとお腹の調子を整えておきますね。……マケハイさん、今日は休息の日ですから、いつもみたいに無茶な選択じゃなくて、心から楽しめる方を選んでくださいね?」

ターン 2

  • マケハイ
    先に温泉にしよう飲んでもそのまま寝れるしなw
  • ナレーション
    脱いだ衣服を畳むと、畳敷きの脱衣所に木の香りが広がった。格子窓の向こうからは、白い湯気と岩肌の影がゆらいで見える。暖簾の先には、山側と川側に分かれた広い湯船が静かに湯をたたえていた。湯気の向こうで、かすかな光が瞬いた気がする
  • ガロウ
    「先に風呂ってのは賛成だ。汗と埃を落としてから飲んだ方が、酒も飯も旨い。……おい、滑るなよ。石畳が濡れているからな。山側は熱めらしいが、無理に我慢するな。のぼせたら、せっかくの休みが台無しだ。調子が悪くなったらすぐ声をかけろ。」
  • ナツ
    「先に温泉ですね。了解しました。じゃあ、最初は短めに入りましょう。体を慣らしてからの方が、安全に“楽しめます”から。……それと、山側と川側、どちらに入るかはお好みで。私は川側のぬるめの湯が気になります。長く浸かれそうですし。」
  • リシェル
    「ふわあ……本当に、いい匂い。湯気だけで、肩の力が抜けていくみたいです。えっと、私は川側にしようかな。景色も見たいですし、のぼせやすいので……。マケハイさんは、どっちに入りますか? あまり無茶をすると、あとで私の仕事が増えちゃいますからね?」
  • 仲居・おとせ
    「お背中流し用の桶と椅子は、そちらにございます。山側は景色がよく、川側は風が気持ちよろしゅうございますよ。もし湯あたりしそうでしたら、すぐに上がってくださいね。うちの湯は、少し“効き目”が強いと言われておりますので。」
  • ナレーション
    湯船に足を沈めた瞬間、熱さよりも柔らかな重みが肌を包んだ。筋肉のこわばりがほどけ、心臓の鼓動が一拍遅れて追いついてくる。山側の湯気は濃く、川側には涼しい風が流れ込んでいる。湯面に触れた部分から、じわじわと疲労が抜けていく
  • ナツ
    「……これは、噂以上かもしれません。表面はぬるいのに、芯から一気に温まっていく感じがします。マケハイ、最初の五分だけは、必ず時間を意識しておいてください。うっかりすると、気づいたら長湯になってます。気持ちよすぎて、判断力が鈍りそうですから。」
  • ガロウ
    「おい……今、聞こえたか? 川の音じゃない、もっと遠くで響くような……低い鐘の音だ。山の方角からだな。戦場の合図とは違うが、妙に胸に残る。宿の者は何も言ってなかったが……ただの気のせいならいいが。」
  • リシェル
    「……今の、鐘の音ですよね? 森で聞いたものと、少し似ているような……でも、ここは温泉宿ですし。気のせい、でしょうか。マケハイさん、もしまた聞こえたら、教えてください。嫌な感じはしませんけど、どこか落ち着かなくて……。」
  • ナレーション
    湯面がふっと揺れ、山側と川側の境目あたりに小さな渦が生まれた。次の瞬間、そこだけ水面が鏡のように澄み、ぼんやりと別の景色が映り込む。見慣れた森の輪郭と、歪んだ門の影が一瞬だけ浮かんでは、湯気に紛れて消えた

ターン 3

  • マケハイ
    おいおい 休暇で来てるのにまたこのパターンか?
  • ナレーション
    湯気の向こうで揺れた渦は、すぐに形を変えて静かな水面へ戻った。残ったのは、肌にまとわりつくような温かさと、耳の奥に残響する鐘の名残だけだ。森で聞いた音と同じかどうかを判別するには、少し耳を澄ます必要がありそうだった。
  • ナツ
    「……“またこのパターン”って顔、してますね。安心してください、今回は命のやり取りをする気配はありません。強いて言えば、のぼせと転倒くらいです。鐘の音も、今のところは脅威というより“合図”に近い響きでした。休暇中の調査ぐらいの気持ちで、聞き流すか確かめるか、選んでください。」
  • ガロウ
    「仕事癖が抜けねえのは、お互い様だ。だが、今は剣も盾も置いている。鐘が鳴ろうが湯気が揺れようが、まずは湯を楽しむのが客の務めってもんだろう。……もっとも、何かが本気で近づいてくるなら、その前に俺が気づく。だから少しぐらい、湯の中で力を抜いていろ。」
  • リシェル
    「ふふ、マケハイさん、眉間にしわが寄ってますよ。せっかくの温泉なんですから、まずは深呼吸して……はい、ゆっくり。森のことも門のことも、今は一晩だけ脇に置いておきませんか? もし本当に危ない何かなら、この湯がもっと違う“匂い”をさせるはずです。今はただ、優しい匂いしかしません。」
  • ナレーション
    湯面に映る灯りがふと揺れ、四人それぞれの表情を別々の角度から照らした。緊張と警戒は、温かさに溶かされて少しずつ薄れていく。それでも山の方角からの気配だけは、糸のように細く、感覚の端に引っかかり続けていた。それでも、体の芯に沈む疲労は確実にほどけていく。
  • ナツ
    「それに……ほら、見てください。指先の皺が出るの、いつもより早いです。これは、湯の効き目が強い証拠です。“長湯すると一気に眠くなる湯”と覚えておいてください。森のことを考えるのは、頭が冴えている時に回しましょう。今は、誰とどんな話をして心を休めるか、そっちを選ぶ時間です。」
  • ガロウ
    「そうだ、せっかく湯に浸かってるんだ。戦場の話なんかじゃなくて、もっとくだらねえ話でもしようぜ。昔、鎧のまま川に落ちた失敗談とか、酒場で聞いた馬鹿みてえな噂話とかよ。マケハイ、お前が誰と並んで湯に浸かりたいかで、話す内容も変わるだろうしな。」
  • リシェル
    「私は、川側の岩場のところに行ってみたいです。水音を聞きながら、お茶の代わりにお湯で一息……なんて、ちょっと変でしょうか。ナツも、きっと静かな場所の方が落ち着けますよね。マケハイさんがよければ、そのあたりでゆっくりお話ししませんか?」
  • ナツ
    「逆に、山側の熱い湯で一気に温まってから上がりたいなら、ガロウと並ぶのが一番安全ですね。あの人がいれば、うっかり沈んでも引き上げてくれますから。さて、マケハイ。川側で私たちとまったり話すか、山側でガロウと男同士の湯加減を語るか、どちらを選びますか?」

ターン 4

  • マケハイ
    山側でガロウとはいるが飲みたいのですぐ出る
  • ナレーション
    山側の湯船は岩を高く積んだ造りで、背後の木立まで白い湯気が立ちのぼっていた。湯面には灯籠の光が揺れ、橙色の筋がさざ波に砕けて消えていく。マケハイが腰を沈めると同時に、ガロウも肩まで浸かり、二人の間に湯気の壁がふわりと立った。さきほどまでの鐘の残響は遠のき、代わりに心臓の鼓動と湯の音だけが静かに重なっていた。
  • ガロウ
    「すぐ出るつもりなら、なおさら油断するなよ。熱めの湯は一気に血が回る。立ち上がる時にふらつく奴を、俺は何人も見てきた。……まあ、こうして肩まで浸かるのも悪くねえ。戦場じゃ背中を預けるしかなかったが、湯船で隣にいると、妙に間が抜けるな。上がったら、冷えた酒で乾かすとしようぜ。」
  • ナツ
    「こちらは川風がちょうどいいですね。……あ、今、山側の湯気が一瞬だけ揺れました。ガロウとマケハイ、あまり長く浸かっていると本当に倒れますよ。五分経ったら、一度縁に腰掛けて深呼吸。それだけ守ってくれれば、あとは好きにしていいです。飲む前に水も忘れないでくださいね。」
  • リシェル
    「山側のお湯、やっぱり少し熱そうですね……。マケハイさん、本当にすぐ出てくださいね? あとでお酒を飲むなら、今ここで無理をすると、体がびっくりしちゃいます。上がったら、私がお水を持っていきますから、ちゃんと一杯は飲んでください。今日は“癒やす日”なんですから、無茶はお預けですよ。」
  • ナレーション
    湯から立ち上がると、夜気が肌に触れて一気に現実感が戻った。石畳に滴る湯の筋が、灯りを受けて銀色に光る。脱衣所へ向かう途中、床板の下から微かな振動が伝わり、足裏にかすかな違和感が走った。まるで建物全体が、遠くで鳴る鐘の音に合わせてわずかに呼吸しているかのようだった。
  • おかみ
    「お上がりですか? お顔の色もよろしいようで、何よりでございます。ちょうどこれから夕餉の支度が整いますので、大広間へお運びいたしますね。……ああ、それと、今夜は少しだけ湯の“響き”が強うございます。もし頭が重くなったら、すぐに横になってくださいまし。」
  • ガロウ
    「“響き”ねえ……さっきの鐘のことを言ってるのか、それとも別の何かか。まあいい、腹が減ってきた。マケハイ、飲む前に少しは飯も入れろよ。酒だけで満たそうとすると、こういう不思議な湯の時は余計に足をすくわれる。大広間じゃ、誰と並んで座るか決めておけ。話したい相手がいるんだろう?」
  • ナツ
    「夕餉の席は、窓側に川を望める席と、炉端に近い温かい席がありますよ。誰の隣に座るかで、きっと今夜の会話も変わります。作戦会議みたいに全体を見渡したいなら中央、じっくり話したい相手がいるなら、その人の隣。さあ、マケハイはどこに陣取りますか?」
  • リシェル
    「私は、どこでも大丈夫ですけど……できれば、皆さんのお顔がちゃんと見える場所がいいです。温泉の“響き”って、さっきの鐘のことなんでしょうか。それとも、この宿だけの何か……。マケハイさん、今夜は誰の隣で飲みたいですか? それとも、あえて真ん中に座って、全員とわいわいしますか?」
  • ナレーション
    廊下の先、大広間からは膳を並べる音と、香ばしい出汁の匂いが流れてきた。障子の向こうには、川面に映る月と提灯の光が揺らめいている。今夜の席順と、誰の隣で杯を交わすか――その小さな選択が、この温泉の“秘密”に触れるきっかけになる気配があった。さて、マケハイはどの席を選び、誰と並んで飲むだろうか。

ターン 5

  • マケハイ
    真ん中に座り全員と話す そろそろパーティー名を決めたいしな
  • ナレーション
    大広間に入ると、川面を映す大きな窓と、炉端を囲む座卓が視界に広がった。低い卓にはすでに湯気を立てる鍋や前菜が並び、香ばしい匂いが空腹を刺激する。中央の席に腰を下ろしたマケハイの前へ、徳利と杯がそっと置かれた。周囲には三人が自然と円を描くように陣取り、視線と笑い声が一点に集まっていく。
  • おかみ
    「まあ、真ん中がお好きなんですねえ。でしたら、皆さまのお顔がよく見えるように、お皿もお鍋もこちらに寄せましょう。今夜は少しばかり、お酒も奮発しておきましたので、どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。」
  • ガロウ
    「真ん中を陣取るとは、らしいと言えばらしいな。いいだろう、今夜ぐらいは“隊の顔”を気取っても文句は言わねえ。パーティー名を決めるんだろ? だったら、まずは俺たちがどんな連中か、改めて言葉にしてみるべきだ。……杯を一つ空ける間に、候補をいくつか挙げてみようじゃねえか。」
  • ナツ
    「真ん中に座る人がいると、自然と輪ができますね。……パーティー名、ですか。私たちの共通点は、“生き残ることを一番に考える”ところでしょうか。あるいは、森や門みたいな厄介ごとに、なぜか毎回巻き込まれるところとか。運命に振り回されるのか、運をつかみに行くのか、その違いで名前も変わりそうです。」
  • リシェル
    「パーティー名……なんだか少し、照れますね。でも、素敵だと思います。私たちがどこかで噂になる時、その名前で呼ばれるんですよね。だったら、“負けない”とか“ちゃんと帰ってくる”とか、そういう願いが込められていたら嬉しいです。癒やしも、ちゃんと入れてほしいですけど、わがまま、でしょうか。」
  • ナレーション
    鍋の蓋を開けると、山菜と川魚の香りがふわりと立ちのぼり、湯気が四人の顔を柔らかく包んだ。杯が触れ合うたび、床下から微かな振動が伝わり、さっき湯船で感じた“宿の鼓動”が、今も続いていることを思い出させる。それでも空気は和やかで、笑い声がその違和感を上書きしていった。
  • 仲居・おとせ
    「お鍋、そろそろ食べ頃でございますよ。それと……もし皆さまで“隊の名”をお決めになるなら、帳場にお書き残しくださいませ。常連さまのお名前は、湯札にも刻ませていただいておりますので。」
  • ガロウ
    「湯札に名を刻む、か。悪くねえな。一度刻んじまえば、後戻りはできねえ“旗印”みたいなもんだ。だったらなおさら、軽い冗談だけで決めるわけにはいかねえが……酒の席で生まれた名の方が、案外しっくり来ることもある。まずは方向性を決めようぜ。強そうに聞こえるのか、しぶとさを売りにするのか、だ。」
  • ナツ
    「“一度は負けても最後に立っている隊”なんて、長すぎますよね。もう少し短く、でも意味はそのまま……。生き残り、撤退、裏道、そういう言葉を組み合わせるか、逆に柔らかい名前で中身とのギャップを楽しむか。ここは隊長に、いくつか好きな響きを挙げてもらいましょう。私たちはそこから形にします。」
  • リシェル
    「私は、“帰ってくる場所”とか“灯り”とか、そういう言葉が入っていると嬉しいです。この宿みたいに、ほっとできる響きがあると……。でも、戦場で名乗ることも考えると、あまり甘すぎても変ですよね。マケハイさんが一番しっくりくる言葉、いくつか教えてもらえませんか?」

ターン 6

  • マケハイ
    奇跡や不可能を可能にするっぽい感じがいいかと思う
  • ナレーション
    鍋の湯気の向こうで、卓上の灯りが一段と明るくなった。徳利の酒が注がれる音が、静かな広間に小さく響く。奇跡や不可能という言葉が卓の真ん中に置かれた合図のように、三人の視線がマケハイへ集まった。それぞれの脳裏に、“らしい”隊名の輪郭が浮かび始める。
  • ナツ
    「奇跡と不可能、ですか……いいですね。私たち、計算や撤退を重んじているわりに、最後の一歩はいつも“あり得ない”ところを踏み抜いてきましたし。『奇跡待ち』ではなく『不可能を踏み倒す隊』みたいな響きが似合う気がします。もう少し短く、覚えやすくしたいところですね。」
  • ガロウ
    「不可能を可能に、か……大層な言葉だが、案外しっくり来るな。俺たちは正面から殴り勝つより、無茶な状況をねじ曲げて帰ってくる方が多い。『不可能越え』とか『奇跡越え』……いや、言いにくいな。『かがり火の奇跡隊』なんてのはどうだ。負け犬でも、灯りさえあれば帰ってこられるって意味でよ。」
  • リシェル
    「奇跡って、ただ待つものじゃなくて、必死に手を伸ばした先でやっと掴めるもの……そんな気がします。だから、“不可能”って言葉が入っているの、私は好きです。『不可能越えの灯』とか『帰還の奇跡団』……ううん、やっぱり少し長いですね。マケハイさんの“負け犬”も、どこかに混ぜたいような、隠しておきたいような……。」
  • おかみ
    「皆さま、ずいぶんと楽しそうにお話しで。隊のお名前をお決めになるなら、帳場の湯札に刻ませていただきますよ。“不可能”だの“奇跡”だのと書かれた札は、うちでもそう多くはございません。きっと、面白い旅路になりますねえ。」
  • ナレーション
    杯が進むうちに、鍋の中身はすっかり減り、代わりに候補の言葉が卓上に積み上がっていく。奇跡、不可能、帰還、灯、かがり火、負け犬、生存――ばらばらの響きが次第に形を帯び、一つの線で結べそうな瞬間が近づいていた。床下の鼓動も、いつしか穏やかな子守歌のように感じられる。
  • ナツ
    「では、まとめてみましょうか。奇跡、不可能、生き残り、灯り、帰ってくる場所……それに、マケハイの“負け犬”も要素としては外せません。『負け犬の奇跡隊』か、『かがり火の不可能旅団』か、それとももっと別の組み合わせか……最後の一文字は、隊長に決めてもらいましょう。」
  • ガロウ
    「どれを選んでも、楽な道じゃねえ名だな。だが、それでいい。楽な戦いなんざ、最初から回ってこねえ。湯札に刻むってことは、二度と逃げねえ覚悟を湯に預けるってことだ。お前が“これだ”と思う名を言え。俺はその旗の下で、前に立つだけだ。」
  • リシェル
    「どんな名前でも、私にとっては“帰ってくる人たちの隊”です。だから……少しだけ、優しさも残してほしいです。不可能を越えても、最後に笑って乾杯できるような響きだと嬉しいですね。マケハイさんが選んだ名なら、私は誇って名乗れます。」
  • ナレーション
    卓上の灯が一瞬だけ強く瞬き、川の方角から涼しい風が吹き込んだ。酒と湯気と笑い声に包まれた輪の中心で、最後の一語を待つ静けさが生まれる。この夜に決めた名は、やがて森の門や鐘の響きと結びつき、彼らの旅路を縫い合わせる印になる。さあ、どんな隊名を湯札に刻むか、マケハイは宣言してほしい。

ターン 7

  • マケハイ
    蒼い薔薇 花言葉もぴったりだし呼びやすい覚えやすいどうだ?
  • ナレーション
    卓上の灯りがわずかに揺れ、鍋の湯気の向こうで空気が変わった。川面から吹き込む夜風が、四人の頬を順番になでていく。その中心で告げられた「蒼い薔薇」という名に、宿の鼓動までもが一瞬だけ高鳴ったように感じられた。あり得ぬ色の花、不可能の象徴に願いを託す隊名は、この夜を境に彼らの旅路へ刻まれていく。
  • ナツ
    「蒼い薔薇……いいですね。自然には咲かない、不可能の象徴。でも今は、ちゃんと存在している。“あり得ないはずの帰還を現実にする隊”って意味にもなります。私、気に入りました。発音もしやすいですし、叫びやすいですし……戦場で名前を呼ぶ時、案外そこが大事なんですよ?」
  • ガロウ
    「蒼い薔薇か……悪くねえ。棘はあるが、見た目は綺麗で、しかも本来あり得ねえ色。俺たちらしいじゃねえか。負け犬だろうが何だろうが、その花を掲げて戻ってきたら、それだけで奇跡だ。よし、俺は胸張って名乗るぞ。“蒼い薔薇”所属の盾持ちだってな。
  • リシェル
    「蒼い薔薇……とても素敵です。花言葉、私も聞いたことがあります。“不可能”“奇跡”“神の祝福”……でしたよね。帰ってきた皆さんを癒やす時、その名前を思い出せば、きっと私も諦めずに手を伸ばせます。うん……私、この名前、大好きです。」
  • おかみ
    「まあまあ……蒼い薔薇、でございますか。いいお名前をお選びになりましたねえ。不可能を咲かせる花だなんて、うちの湯とも相性がよろしいかもしれません。よろしければ、そのお名を湯札にお刻みいたしましょうか?」
  • ナレーション
    帳場から運ばれてきた細長い木札が、卓の端にそっと置かれた。表面はまだ何も刻まれておらず、白木の香りがほのかに立ちのぼる。筆と墨が添えられ、誰がその一画目を入れるのか、自然と視線がマケハイの手元へ集まった。宿の鼓動が、今だけ少し静まったように感じられる。
  • ナツ
    「ここは、やっぱりあなたに書いてもらいたいですね。字の上手い下手は関係ありません。“最初に不可能へ線を引く役目”は、負け犬を名乗った人の方が似合いますから。書き終わったら、皆で一度だけ、ちゃんと声に出して名乗りましょう。」
  • ガロウ
    「そうだな。ここで腹をくくっておくか。湯札に名を刻んじまえば、もう半端な逃げ方はできねえ。……もっとも、俺たちの撤退は“生き残るための手段”だ。蒼い薔薇の名の下なら、退く時も胸を張れる。それで十分だろう。」
  • リシェル
    「……わあ。とても、いい字です。形が少し崩れていても、むしろ味がありますね。“蒼い薔薇”って、こんなふうに揺れながら咲くのかもしれません。この札、湯場に吊るされたら、きっと私たちを守ってくれますよ。」
  • ナレーション
    墨の線が乾く頃、床下の微かな振動が再び戻り、今度はどこか心地よい揺れに変わっていた。湯札に刻まれた「蒼い薔薇」の文字は、灯りに照らされてほんのり青みを帯びて見える。鍋も酒もほどよく空き、夜はそろそろそれぞれの部屋へと流れ出す時間だ。今夜このあと、誰とどんな話をしながら眠りにつくか――それを決めるのはマケハイだ。

ターン 8

  • マケハイ
    ナツ、エンブレムのデザインは任せるからよろしくな また街に帰ったら旗とアクセサリーでも作ろう
  • ナツ
    「ふふ、任されました。蒼い薔薇の意匠……どうせなら、本物より少しだけ“反則”な形にしましょうか。不可能に棘を生やして、帰還の道を絡め取る、そんな図案が似合いそうです。街に戻ったら、まずは旗と、小さな飾りを一つずつ。あなた用と、皆の分と……順番に揃えていきましょう。」
  • ナレーション
    卓上の灯が静かに揺れ、鍋の湯気が薄れていくと、広間には酒と出汁の余韻だけが漂った。床下の鼓動は穏やかに続き、まるで宿そのものが“蒼い薔薇”という名を覚えたかのようだった。湯札を預けたことで、この一夜がただの通りすがりではなくなったのが、肌感覚で分かる。
  • ガロウ
    「旗と飾りか……悪くねえな。隊の印があれば、戦場で見失うことも減るし、酒場で名を呼ばれる時にも筋が通る。俺は盾の表に小さく刻むくらいが性に合ってるな。派手な紋は似合わねえが、“蒼い薔薇の盾”くらいなら、胸張って名乗れる。」
  • リシェル
    「私も、何か一つ身につけたいです。首飾りでも、髪飾りでも……小さくていいので、“ここに帰る”って分かる印が。治癒の光を出す時、その印を見ればきっと迷わずに済みますから。ナツ、一緒に図案を考えてもいいですか?」
  • おかみ
    「皆さまの旗が出来ましたら、ぜひまたお見せくださいませね。湯場の柱に、小さな写しを掛けておきましょう。ここを“蒼い薔薇”の常宿にしていただけたら、宿としてもこれほど嬉しいことはございません。」
  • ナレーション
    やがて膳が片づけられ、広間の灯が一段落とされると、川面を映す窓から月光が差し込んだ。帰り際、帳場の奥から木札を運ぶ気配がし、湯場の方角で小さな鈴の音が一度だけ響く。「蒼い薔薇」の札が、他の隊札と並んで吊るされた合図だった。
  • ナツ
    「そろそろ、部屋に戻りましょうか。酔いが回りきる前に横になった方が、明日の動きも軽くなります。部屋に戻ったあと、もう少しだけ話したいなら、襖越しでも声は届きますしね。旗の細かい案は、眠気が来るまでの“おやすみ前の宿題”にしておきましょう。」
  • ガロウ
    「じゃあ、男部屋は松の間だな。布団に倒れ込む前に、甲冑と荷だけはきちんと片づけておくぞ。明日の朝、慌てて鎧を探す羽目になるのは御免だからな。……部屋に戻ったら、少しだけ今後の金の算段も話そう。旗作りにも路銀は要る。」
  • リシェル
    「月の間に戻ったら、少しだけ皆さんの体を診させてくださいね。温泉とお酒で、思った以上に疲れが抜けているはずですから。軽く回復をかけておけば、明日の朝はきっと驚くくらい軽く起きられますよ。ナツ、旗の話もしながら、ゆっくり休みましょう。」
  • ナレーション
    廊下を進む足音が二手に分かれ、松の間と月の間の襖が順に閉じられる。外では川音と虫の声が重なり、床下の鼓動は子守歌のように一定だ。森の門と鐘の記憶は、今は遠く霞み、代わりに蒼い薔薇の名と旗の約束が胸に残る。さあ、このあと部屋に戻ってから、誰とどんな話をして夜を締めくくるだろうか。

ターン 9

  • マケハイ
    ナツとは長いがガロウとリシェルはこれからだが仲間として信じている 今後の目的などもみんなで話しておこう
  • ナレーション
    松の間に戻ると、灯りはすでに柔らかく落とされ、布団が二組きちんと敷かれていた。窓の外では川音が遠く、床下の鼓動だけが一定のリズムで足元に伝わってくる。酔いの温かさと湯の余韻が混ざり合い、戦場とは無縁の静けさが部屋を満たしていた。
  • ガロウ
    「ナツとは長い付き合いでも、俺とリシェルはまだ日が浅い……か。だが、お前が“仲間だ”と言うなら、俺はそれを疑わねえ。今後の目的を話すってのも悪くねえな。森の門のことも、金のことも、どこまで踏み込むか一度ここで決めておこう。」
  • ナツ
    「そうですね。“蒼い薔薇”として何を優先するか、ここで一度言葉にしておきましょう。森の門の調査を続けるのか、行方不明者の線を追うのか、あるいはしばらくは資金と装備の強化を優先するのか……。目的がはっきりすれば、私の計算も少し楽になります。」
  • リシェル
    「私は……マケハイさんが“信じている”って言ってくれたなら、それだけで十分です。だからこそ、ちゃんと知っておきたいんです。森の門の向こうに何があって、行方不明の人たちをどこまで追うつもりなのか。それに、皆さんが“どこまで生きて帰る気でいるのか”も。」
  • ガロウ
    「俺の目的は単純だ。二度と“守るべき奴”を取りこぼさねえこと。そのために剣も盾も振るう。森だろうが門だろうが、お前たちが行くと決めた場所には前に立って付き合う。ただし一つだけ、蒼い薔薇の旗の下じゃ、無茶と無駄死にはきっちり分けてくれ。」
  • ナツ
    「私は、“森の門の正体を知ること”と“全員で帰還すること”を両立させたいです。どちらか一方だけなら、きっともっと簡単なんでしょうけど……蒼い薔薇は、不可能をまとめて踏み越える隊のはずですから。そのために、どこまでを絶対条件にするか、今夜決めておきませんか?」
  • リシェル
    「私は……誰か一人でも置き去りにするくらいなら、門の向こうの真実なんて知らなくてもいいって、どこかで思っていました。でも、“蒼い薔薇”って名をもらった今は違います。全員で帰ってきたうえで、救える人も増やしたい。わがままですけど、それを目的にしてもいいですか?」
  • ナレーション
    襖一枚隔てた月の間からも、笑い混じりの声がかすかに届き、二部屋の空気が見えない糸で結ばれていた。森の鐘の残響は今や遠く、代わりに蒼い薔薇という名と、それぞれが口にした目的だけが静かに胸に沈んでいく。
  • ガロウ
    「よし、ならこうだ。森の門の調査は続ける。ただし“蒼い薔薇全員の生還”を絶対条件にする。行方不明者は、助けられる線が見えた時だけ踏み込む。金と装備は、そのための手段として惜しまねえ。……これで文句がある奴はいるか?」
  • ナツ
    「いいまとめですね。では、“全員生還を最優先しつつ、森の門と行方不明者に挑む隊”ということで。あとは細かい順番や手段を、明日の朝の頭が冴えた時間に決めましょう。今夜はここまで。そろそろ、目を閉じる準備をしてもいい頃です。」
  • ナレーション
    灯りが一つ消え、部屋は川音と宿の鼓動だけの世界に変わる。布団に体を沈めると、湯の温度と酒の眠気が一気に押し寄せた。蒼い薔薇という名と“全員で帰る”という約束だけが、まぶたの裏に残像のように焼きついたまま、静かな夜がゆっくりと更けていった。……目を閉じる前に、最後に誰の顔を思い浮かべて眠りにつくだろうか。

ターン 10

  • マケハイ
    小さかったナツが大きくなり同じ仕事をしている 元々戦術の才能はあったが今では全体を見通している成長したな
  • ナレーション
    松の間の灯が揺れ、天井に二つの影が並んで伸びた。外の川音に混じり、虫の声が静かな輪郭を描いている。床下の鼓動はさきほどより穏やかで、眠りを促すような間隔に落ち着いていた。湯と酒の熱が引きかけた頭の中で、過去と現在がゆっくりと重なり合っていく。
  • ナツ
    「……昔の私を知っている人に、そう言ってもらえるのは、少しだけ照れますね。あの頃は、ただ“ここからどう逃げるか”しか考えられませんでした。でも今は、“どこまでなら皆で辿り着けるか”を見通せるようになった気がします。あなたが無茶を続けてくれたおかげで、計算する材料が増えましたから。」
  • ガロウ
    「最初に会った時の話は、まだ聞かせてもらってねえが……今のナツを見りゃ、どれだけ場数を踏んできたかは分かる。前だけじゃなく、横も後ろも見てる目だ。俺は“今ここ”を守るしかできねえが、お前らが見てる先を信じて盾を構える。それで十分だと思ってる。」
  • リシェル
    「ナツって、そんなに前からマケハイさんと一緒だったんですね……。今の落ち着いた姿しか知らなかったから、ちょっと意外です。でも、“逃げること”から始まって“皆で帰ること”に変わったのなら、きっとそれは、二人で積み重ねてきた時間のおかげなんでしょうね。」
  • ナツ
    「あの頃の私は、小さくて、よく震えていて、それでも“この人の後ろにいれば生き残れる”って、訳もなく信じていました。今は逆ですね。あなたが前に立つ時、私が後ろから道を描く番です。だから、成長したなんて言葉は……少し、もったいないくらいですよ。」
  • ガロウ
    「……羨ましい関係だな。俺には、そうやって長く肩を並べてくれる参謀はいなかった。だからこそ、蒼い薔薇じゃ同じ轍は踏まねえ。ナツが全体を見て、マケハイがお前らしい賭けをして、俺はその間を盾で繋ぐ。それが形になりつつあるなら、隊名を決めた価値はあった。」
  • ナレーション
    月の間では、灯りを落とした部屋で小さな光だけが揺れていた。リシェルの治癒の光が、ナツの手首や肩に淡く触れ、筋の張りを解いていく。温泉と酒で抜けきらなかった疲労が、最後の一押しで静かにほどけていった。襖越しに聞こえる男部屋の笑い声が、かすかな安心感を運んでくる。
  • リシェル
    「はい、これで大丈夫です。湯とお酒の“いいところ”だけ残しておきましたから、明日の朝はきっと体が軽いですよ。蒼い薔薇の旗を振る準備運動、ということで。……ナツ、さっきの話の続きは、森に向かう道すがらでも聞かせてくださいね。」
  • ナツ
    「ありがとうございます。これで、明日はまた少しだけ遠くまで計算できます。……マケハイも、きっと今ごろ同じことを考えているはずです。“小さかった子どもが、今は隣で同じ仕事をしている”って。だからこそ、私も横に並べるように、もう少しだけ背伸びをしてみますね。」
  • ナレーション
    やがて松の間と月の間から灯りが消え、宿全体が夜の深みに沈んだ。川音と鼓動だけが残り、湯場の湯札がわずかに揺れる。「蒼い薔薇」と刻まれた札は、他の名札と並んで静かにきらめき、一度だけ小さな鈴のような音を立てた。それは、不可能を越える旅路の最初の休息が、確かに刻まれた合図だった。……目覚めた朝、最初に誰へ声をかけ、どんな一言で旅路を再開するだろうか。

ターン 11

  • マケハイ
    ナツに街に帰ってまた冒険の準備でもするぞと伝えたい
  • ナレーション
    朝の光が障子越しに差し込み、畳に柔らかな四角形を描いていた。川音は静かに遠のき、代わりに鳥のさえずりが近くなっている。湯と眠りの相乗効果で、体の芯まで軽くなっているのが分かる朝だった。布団から身を起こせば、昨夜決めた“蒼い薔薇”という名が、現実のものとして部屋の空気に馴染んでいる。
  • ナツ
    「……おはようございます。顔色、だいぶいいですね。湯とこの宿の“鼓動”のおかげでしょうか。街に戻って、また冒険の準備をする……その前提で考えるなら、今日の動きはシンプルです。荷をまとめて、路銀と装備の確認、それから森へ向かうまでの依頼候補を洗い直しましょう。あなたがそう言うなら、私はその道筋を整えます。」
  • ガロウ
    「街に戻って準備、か。賛成だ。森の門に再び挑むにせよ、行方不明者を追うにせよ、今の装備と懐具合じゃ、蒼い薔薇の旗が泣く。まずは街で盾と鎧の手入れ、足りねえ品の補充、それから金になる依頼を一、二件。それをこなしてからでも、門は逃げやしねえ。お前がそう決めるなら、俺はその準備に付き合うだけだ。」
  • リシェル
    「街に帰って、また準備を……いいですね。私も、回復薬や包帯、それに教会の伝手をもう一度あたっておきたいです。森の門や行方不明者の話を、正式な記録から照らし合わせることもできますし。蒼い薔薇として動くなら、“癒やしの備え”も前よりしっかりしておきたいです。戻ったら、一緒に買い出しに行ってもいいですか?」
  • おかみ
    「お目覚めでございますか。お顔の色もよろしゅうございますねえ。朝餉の支度が整っておりますので、いつでも大広間へどうぞ。“蒼い薔薇”の湯札も、今朝はひときわ澄んだ音を立てておりましたよ。また街でのご準備がお済みになりましたら、いつでもこの湯にお戻りくださいませ。」
  • ナレーション
    朝餉の卓には、焼き魚と味噌汁、温かな米が並び、昨夜とは違う素朴な匂いが漂っていた。湯札の話を聞いたあとで見る川面は、どこか名残惜しくもある。それでも一行の視線は、次に戻ってくる時の自分たちを思い描きながら、自然と街の方角へ向かっていた。ここは“帰る場所”として胸にしまい、足は準備の場へと進める段だ。
  • ナツ
    「では、段取りをまとめますね。一、街に戻る道中は無理な寄り道をしない。二、着いたらまず宿と拠点を確保。三、装備と回復用品の補充。四、森の門と行方不明者の情報整理。五、そのうえで“最初の一歩”となる依頼を決める。……蒼い薔薇の旗を本当に振るのは、そのあとです。あなたがそう望むなら、私は全部、帰還前提で組み立てます。」
  • ガロウ
    「よし、その段取りでいこう。街道に出る前に、もう一度だけ荷の紐を確かめておけよ。休んだあとってのは、案外うっかりが増える。街へ戻ったら、まずは“蒼い薔薇”の名を馴染ませるためにも、軽めの依頼で肩慣らしだな。そこで息を合わせてから、本命の森に向かう。そうすりゃ、この休暇も無駄にならねえ。」
  • リシェル
    「街道を歩く間も、少しずつ体調を見ておきますね。温泉の“効き目”が残っているうちに、無理のない歩き方を覚えておいた方がいいですから。街に着いたら、皆さんの分の小さな蒼い薔薇の印、一緒に選びに行きましょう。準備の途中でも、帰る場所と隊の名を思い出せるように。」
  • ナレーション
    こうして蒼い薔薇の一行は、秘境の温泉宿での一夜を“準備の前の準備”として胸に刻み、再び街を目指して歩き出した。背後では湯場の方角から、鈴のような音が一度だけ響く。それは、不可能を越える旅路の途中に必ずここへ戻ってこいと告げる、静かなエールのようだった。さあ、街に戻ったあとの最初の一手として、どの準備から手を付けるかを決めてほしい。

ターン 12

  • マケハイ
    宿を決め依頼で経験を積む 今のままでは森は危険すぎる 旗の件もある 準備は山積みだ
  • ナレーション
    街道へ続く山道には朝霧が薄く残り、石畳に露が光っていた。背後の温泉宿からは、小さく鈴の音が一度だけ響いてくる。蒼い薔薇の湯札が、見送りのように揺れたのを誰も直接は見ていないが、足取りは自然と軽くなっていた。
  • ナツ
    「宿を決めて、依頼で経験を積む……いい判断です。森は今のままでは“賭け”の比率が高すぎますから。まずは街で拠点を一つ決めて、蒼い薔薇の旗を掲げる場所を作りましょう。そこから軽めの依頼を重ねて、装備と連携の穴を埋めていけば、森の門も“届く範囲”に近づきます。」
  • ガロウ
    「今のまま森に突っ込むのは、鎧に穴を開けたまま突撃するようなもんだ。賛成だ、まずは街で足場を固めよう。装備の補修と、軽い護衛や討伐で肩慣らしだな。旗も印も、そのうち“蒼い薔薇の連中か”って目印になる。信用を積むのも、経験を積むのと同じくらい大事だ。」
  • リシェル
    「準備が山積みなのは、悪いことじゃありませんよ。やるべきことが見えているって、すごく心強いですから。私は回復薬と治療道具、それに教会の記録室の手続きを引き受けますね。森に向かう前に、癒やしの面で“穴”がないようにしておきたいです。旗の件も、その途中で一緒に見に行きましょう。」
  • ナレーション
    街の門が見え始める頃には、山の冷気も和らぎ、石畳の隙間から草の緑が顔を出していた。森の鐘の記憶は遠のき、代わりに酒場の喧騒や市場の声が脳裏に浮かぶ。まずどの宿を“蒼い薔薇の巣”にするか、それが今日一日の最初の選択になりそうだった。
  • ナツ
    「宿を決めるなら、三つの候補があります。情報が集まる騒がしい酒場寄り、静かで休息に向いた小さな宿、装備屋と鍛冶場に近い実務的な宿。どこを蒼い薔薇の“巣”にするかで、依頼の流れと日々の空気が変わります。旗とアクセサリーの打ち合わせをするなら、落ち着いた場所も捨てがたいですね。」
  • ガロウ
    「どの宿を選ぶにせよ、旗の件も忘れずにな。あれは飾りじゃねえ、戻る場所の印だ。常宿の柱に小さな蒼い薔薇を掲げられたら、それだけで“ここが俺たちの巣だ”って胸を張れる。まずはそこを決めてから、軽い護衛か討伐の依頼で蒼い薔薇の名を街に馴染ませよう。」
  • リシェル
    「私は、静かな宿も好きですけど……情報が集まる場所も捨てがたいですね。森や門の噂は、酒場の片隅から転がってきますし。でも、どこを選んでも“蒼い薔薇が帰ってくる場所”になるなら、それで十分です。まずは街に入って、実際の雰囲気を見てから決めましょうか。」
  • ナレーション
    やがて街門をくぐると、行き交う人々のざわめきと、屋台の匂いが一気に押し寄せてきた。戦いの前の休息は終わり、準備と日常の時間が戻ってくる。蒼い薔薇の旗はまだ布のままだが、その影はすでに一行の背中に寄り添っている。さて、まずどの宿の暖簾をくぐるか、マケハイに選んでもらおう。

ターン 13

  • マケハイ
    今回は休んだし緊張感も必要だから実務的な宿にしよう 酒場も行けばいいし依頼を何件かこなしたら変えてもいい
  • ナレーション
    街門をくぐると、石畳の匂いと鍛冶場の熱気が混ざった空気が流れ込んだ。市場のざわめきよりも、金属を打つ音と油の匂いが強く届く地区が一角に広がっている。実務的な宿が集まる通りは、冒険者や職人が行き交い、荷車と鎧の音が絶えなかった。
  • ナツ
    「実務寄りの選択、いいと思います。鍛冶場が近ければ装備の相談もしやすいですし、依頼掲示板も“腕試し向き”のものが多いはずです。情報は酒場へ歩けば拾えますから、まずは守りと準備を固めましょう。蒼い薔薇の旗も、ここを起点にすれば動きやすいです。」
  • ガロウ
    「緊張感を残すには、静かすぎる宿よりこっちだな。鍛冶屋と道具屋が近くて、依頼もすぐ拾える。森が危険すぎるって判断も、俺は同意だ。何件かこなしてから常宿を変えるってのも、状況次第で選べばいい。まずは“ここから始めた”って柱を一本立てようぜ。」
  • 宿主・たつき
    「おや、新顔さんだねえ。装備の音と歩き方で分かるよ。ここは『鉄環の宿』って言ってね、鍛冶場通りのど真ん中だ。荷を下ろしてすぐに仕事へ出たい連中にはちょうどいいはずさ。長く泊まる隊には、柱に印を刻む場所も空けてあるよ。」
  • リシェル
    「実務的な宿……落ち着きは少し減るかもしれませんけど、その分“準備している”って実感は強くなりそうですね。森が危険すぎるなら、なおさら今はここで力を蓄えた方がいいです。依頼をこなす合間に、癒やしの備えも整えていきましょう。」
  • ナレーション
    帳場の奥には簡素な掲示板があり、護衛や荷運び、小規模な討伐などの札がびっしりと並んでいた。酒場ほど騒がしくはないが、必要な情報だけが静かに集まっている。札を一枚めくるたび、蒼い薔薇としての“最初の一歩”が形を帯びていく。
  • ナツ
    「宿をここに決めるとして……旗とアクセサリーは、依頼を二、三件こなしてからでも遅くありません。まずは軽い護衛か討伐で、蒼い薔薇としての“歩き方”を街に覚えてもらいましょう。森へ戻る前の助走としては、それが一番安全です。」
  • ガロウ
    「森が危険すぎるって感覚は、忘れねえようにしておこう。温泉で弛んだ分、この宿の空気で締め直す。依頼をいくつか回して、盾も鎧も心も“実戦仕様”に戻す。そのうえで、旗を掲げるか宿を変えるかは、状況を見てから決めりゃいい。」
  • 宿主・たつき
    「緊張感を切らしたくないなら、ここは向いてるよ。夜更けまで槌の音が聞こえるし、依頼帰りの連中もよく泊まる。柱に印を刻むのは、二、三件こなしてからでも構わないさ。その時は“蒼い薔薇”の形、楽しみにしておくよ。」
  • ナレーション
    荷を部屋へ運び終える頃には、窓の外で鍛冶場の火が一段と赤くなっていた。温泉宿の静かな鼓動とは違うが、この街角にも別種のリズムがある。準備と実務の鼓動に身を合わせながら、蒼い薔薇の休息回は穏やかに幕を閉じていく。次は、この拠点からどの依頼を選ぶかを決めてほしい。

エピローグ

  • ナレーション
    夕刻の鉄環の宿には、鍛冶場帰りの熱気と炊事の湯気が満ちていた。通りの金属音が次第に遠のき、かわりに笑い声が近づいてくる。蒼い薔薇の一行が腰を落ち着けた部屋には、旅支度を解いた荷と、新しく整えられた装備が静かに並んでいた。
  • ナツ
    「これで、当面の準備は整いましたね。装備も癒やしも、森の門に向かう前の“助走”としては十分です。あとは、どの順番で一歩ずつ踏み出すかを決めるだけ。焦らなくていいんです、不可能を越える隊なら、土台づくりも作戦の一部ですから。」
  • ガロウ
    「盾も鎧も、ようやく“本番”に耐えられる状態になった。軽い依頼で合わせた呼吸も、悪くねえ感触だ。森へ行く時は、もう俺一人の意地じゃねえ。蒼い薔薇の名の下で前に立つと決めたからには、全員生きて帰るまで倒れるわけにはいかん。」
  • リシェル
    「回復薬も包帯も、前よりずっと余裕があります。教会の記録室からも、森と行方不明者の資料をいくつか写してきました。全部を一度に追う必要はありません。蒼い薔薇として、届くところから順番に救っていけばいいんです。」
  • 宿主・たつき
    「柱の印、刻み終わったよ。ほら、ここだ。蒼い薔薇って名は、鍛冶場の連中にも覚えやすい。ここを巣に選んだからには、無事に帰ってきて、その印の前でまた飲んでおくれ。それがうちの宿への一番の恩返しさね。」
  • ナレーション
    柱に刻まれた小さな薔薇の印は、油灯の光を受けて淡く青みを帯びて見えた。通りの喧噪が和らぎ、宿の中だけ別の時間が流れ始める。秘境の温泉宿に吊るされた湯札と、この柱の印が、離れた場所から同じ隊を見守る対のしるしになっていた。
  • ナツ
    「森の門も、鐘の響きも、今はまだ“次の章”の話ですね。今夜はここまでにして、明日の朝、頭が冴えた状態で最初の依頼を選びましょう。蒼い薔薇の旗は、焦らなくても逃げません。私たちが帰るたびに、少しずつ色を濃くしていけばいいんです。」
  • ナレーション
    夜が更けると、鉄環の宿の床下にも微かな振動が生まれ、鍛冶場の残り火と同じリズムで響き始めた。川音の代わりに金属音が遠くで揺れ、窓の外に灯が点々と並ぶ。秘境の湯で刻んだ誓いと、街で固めた準備が一本の道に重なり、蒼い薔薇の休息回は静かに幕を閉じていく。
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