日高屋で飲むならこれを頼め!メニューとコスパを徹底レビュー負け犬ハイボール的おすすめまとめ

マケハイパーティーストーリー第9話「氷穴の吹雪熊」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ

第9話「氷穴の吹雪熊」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ
  • URLをコピーしました!

当ブログではアフィリエイト広告を利用しております。

それではごゆっくりとご覧ください。

目次

世界観が分かる【パーティ紹介ページはこちら】↓

あわせて読みたい
『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)でChatGPTを使って、負け犬ハイボールのパーティーを作ろう! ・ChatGPTと作る異世界パーティ、最初の一歩・ナツという名のAIが、ただのツールじゃなくなった瞬間 最初は、ただのキャラ設定を作るだけのつもりだった。タンク戦士、...

吹雪を越えて咲く、蒼い薔薇の初陣

巨人の背骨山脈を荒れ狂わせていた吹雪熊を、マケハイたちは氷穴ごと火と劇落で封じ込める。荷綱を何度も確認しながらも退路を優先した戦いは、誰一人欠けることなく村を守り切る結果となった。吹雪が収まり、熊の肉と素材は村の冬を支える糧となり、その一部は装飾や装備へと姿を変えていく。

戦後、彼らは戦利品から旗と証を作ることを決め、ナツがかつて描いた『蒼い薔薇』を一行の欲章として掲げる。盾には頂点と薔薇、癒しの護符には甲殻の薔薇、そしてマケハイの銃のグリップにも小さな刻印が刻まれた。それは“勝ちよりも帰還を選ぶ”流儀の象徴であり、村人たちは「蒼い薔薇一行が吹雪熊を鎮めた」と語り継ぐ。夜明け、旗と銃に宿る薔薇の印を撫で、一行は次の道へ踏み出す準備を整える。蒼い薔薇の旅は、まだ始まったばかりだ。

プロローグ

  • ナレーション
    巨人の背骨山脈の稜線は、朝方まで青空の下に静かに横たわっていた。だが今、山肌は白い奔流に呑み込まれ、風は雪を刃のように叩きつけてくる。足首までの積雪は、わずかな時間で膝近くまで盛り上がり、踏みしめるたびに重い音を立てて崩れた。吐く息は瞬時に白く凍りつき、まつ毛には細かな氷がこびりついていく。
  • ナレーション
    先ほどまで見えていた尾根道の目印も、数歩先からは霞んで判別できない。風向きは不規則に変わり、雪煙が横殴りに流れて視界を奪った。その白の幕の向こう、斜面の上方で、常識外れの巨大な影が一瞬だけ揺らめく。直後、山全体が低く唸るような獣の咆哮が、雪と岩を震わせて響き渡った。
  • ガロウ
    「今の……熊か? いや、あの大きさは……。マケハイ、これ以上は危険だ。道も見えんし、斜面も読めない。ここで迷えば、戦う前に凍えるぞ。いったん引き返して、ふもとの村で天候と様子を確かめるべきだ。前に出るなら、退路を確保してからだ」
  • ナツ
    「……同感です。今の咆哮と吹雪の強まり方、あれは偶然じゃありませんね。あの影の近くほど風が荒れている。ここで無理に接近すれば、雪崩か足場崩れで一気に飲まれます。マケハイ、今日は位置と“異常の方向”だけ覚えて、一度下りましょう。生きて戻れば、次の手はいくらでも打てます」
  • リシェル
    「みんなの頬も指先も、もう赤紫になってきています……。このままでは凍傷になります。>なら今は保てますけど、吹雪そのものは止められません。マケハイさん、お願いです、一度安全な場所まで下がりましょう。治せない傷を負う前に」
  • ナレーション
    一行は尾根を諦め、風下側の斜面を慎重に下り始めた。足元の雪は深く、時折踏み抜くたびに冷水のような冷気が靴の隙間から染み込む。やがて吹雪の密度がわずかに薄れ、木々の影が増え始める。山肌に寄り添うように建つ、小さな山麓の村の屋根が、雪に埋もれかけながらも姿を現した。
  • 老村長
    「おお……旅の方か。こんな時に山から下りてくるとは、命知らずか、それともよほどの事情持ちと見えるな。村へようこそと言いたいが……今は歓迎の酒も出せん有り様でな。吹雪が何日も止まらんのだ。倉も家畜小屋も、もう限界よ」
  • ナツ
    「この吹雪、やはりここ数日続いているんですね。山の上で、異様に大きな影と咆哮を聞きました。村長さん、心当たりはありますか? 伝承でも噂でもかまいません。自然の荒れ方としては、あまりに一点に偏りすぎています。何か、“寒さを呼ぶもの”が近くにいるはずです」
  • 老村長
    「……そこまで聞いたなら隠しても仕方あるまい。山の者は皆、あれを『吹雪熊』と呼んでおる。青い毛並みの化け物じみた大熊だ。ただの獣じゃが、寒さを引き連れて歩く厄介な奴でな。ここから少し登った氷穴をねぐらにしたせいで、この村はすっかり凍えの底よ」
  • リシェル
    「吹雪熊……。そんな存在が本当に……。けれど、あの咆哮と冷たさなら、あり得るのかもしれませんね。村長さん、私たちにできることがあるなら、教えてください。マケハイさんたちなら、きっと何か方法を見つけられます。まずは暖を取って、状況を整理しましょう」

ターン 1

  • マケハイ
    いきなり熊か状況を整理しよう 天候にも
    配慮しないと
  • ナレーション
    村の集会小屋に案内されると、粗末な囲炉裏の火がかろうじて室内の白い息を追い払っていた。壁には雪に濡れた外套や毛皮がずらりと吊るされ、床には溶けかけた雪が水溜まりを作っている。
  • 老村長
    「状況を整理したいと言うたな。……まず、この吹雪は十日ほど前から急に強まった。それまでも雪は降っておったが、山の者でも読める範囲じゃった。今は違う。ような具合よ」
  • ナツ
    「天候の変化は、おそらく吹雪熊が氷穴をねぐらに選んだタイミングと重なっていますね。まずは二つ、確認させてください。ひとつは氷穴までの安全な道筋。もうひとつは、村に残っている防寒具や火種の量です。寒さで消耗すれば、熊と戦う前に動けなくなりますから」
  • 老村長
    「氷穴までは半日もかからんが、今の吹雪では一刻ごとに体温を奪われる。途中に岩陰の風よけが二か所、それと小さな山小屋が一つある。防寒具は毛皮が数着、油を染み込ませた布と松脂の松明がいくらか。火はあるが、」
  • ガロウ
    「力押しで行くなら、氷穴まで一気に登って熊を叩き伏せる手もある。だが寒さで足が鈍れば、盾も剣も鈍る。俺としては、山小屋を中継点にして、そこに薪や油を集めておくのがいいと思う。戻る場所と火さえあれば、前に出てからも引き返せる」
  • リシェル
    「私は、できれば直接の殴り合いは短くしたいです。吹雪熊は冷気をまとっているはずですから、戦闘が長引くほど体温が奪われます。眠り薬を染み込ませた肉か、強い香を焚いて眠らせる方法はありませんか? 少しでも弱らせてから戦えれば、回復も追いつきます」
  • ナツ
    「他には、光源を活かす手もあります。吹雪で視界が悪いほど、こちらの灯りは目立ちますから、氷穴の手前で強い光を焚いて熊を誘い出すか、逆に光を背にしてこちらだけが輪郭を読む。、接近戦を最小限に抑えられるかもしれません」
  • 老村長
    「眠り薬なら、山の草を煎じたものが少しはある。狩人どもが罠に使っておったやつじゃ。肉と一緒に置いておけば、多少は利くかもしれん。ただし、あの大きさよ。効き目が出る前に見つかれば、肉ごと踏み潰されるやもしれんがな」
  • ナレーション
    囲炉裏の火がぱちりと弾け、外の風が戸板を震わせた。吹雪の唸りはなお収まらないが、机の上には地元の粗い山の略図と、毛皮や松明、薬瓶が並べられていく。選べる手札は少ないが、組み合わせ次第で道は開けると感じさせる光景だった。
  • ガロウ
    「力押しで短期決戦か、罠と眠りで弱らせるか、光と地形で捌くか……どれも一長一短だな。マケハイ、お前の好みは知ってるが、今回は天候も敵だ。慎重策を混ぜた方が生き残りやすい。どう組み合わせるか、お前の判断を聞かせてくれ」

ターン 2

  • マケハイ
    肉で眠らせせて洞窟内で火あぶりだ 戦う必要はない最悪弱ってから討伐だな
  • ナレーション
    囲炉裏の火に油壺の影が揺れ、机上の略図に赤い反射が走った。外では風が戸板を叩き、粉雪が隙間から細く吹き込んでくる。マケハイの案を聞き終えた仲間たちの視線が、眠り草の瓶と干し肉の束、それから油壺へと順に移った。村人たちも息を飲み、現実味を測るように顔を見合わせる
  • ナツ
    「……洞窟内での火攻め、理屈としてはもっとも消耗が少ないですね。ただし、崩落と煙の逆流、それに酸素不足のリスクがあります。眠り肉は氷穴の手前、熊の通り道に置いて、様子を見ながら少しずつ奥へ誘導しましょう。火をつける役と、退路を確保する役も、はっきり分けておきたいです」
  • ガロウ
    「真正面から殴り合わずに済むなら、その方がいい。俺は入口側で構えて、熊が暴れて飛び出してきた時の壁になる。火を扱うのは慣れている奴の方がいいな。炎は天井ではなく、床と熊の足元を重点的に焼く。崩落させるのは最後の手段にしておこう。退路だけは絶対に塞ぐなよ」
  • リシェル
    「眠り草は、できるだけ濃く煮詰めておきます。熊の体格を考えると、一度や二度では効きませんから、氷穴までの道中にも何か所か置き餌を作りましょう。少しずつでも弱ってくれれば、それだけ戦いは短くなります。私も、煙で倒れないように、息を整える術を準備しておきますね」
  • 老村長
    「洞窟で火を焚くとな……無茶にも聞こえるが、あの化け物相手に真っ向勝負はもっと愚かじゃろう。眠り草の煎じ薬と油は、あるだけ持たせよう。山小屋にも薪を増やしておく。お前さんらが戻る場所を、わしらで守るとしよう」
  • ナレーション
    準備は短時間で固められ、干し肉には濃い煎じ薬が丹念に染み込まされた。毛皮と油布を身にまとった一行が戸を開けると、昼なお薄闇の吹雪が迎え撃つ。村外れから山道へ入ると、風はさらに鋭さを増し、頬の感覚がじわじわと奪われていく。足跡はすぐ雪に埋もれ、戻り道の印が命綱になる
  • ナツ
    「ここが最初の岩陰です。ひとつ目の肉はこの風下側に置きましょう。匂いが吹雪に乗って、熊のねぐら方向へ流れていきます。マケハイ、あなたは足跡と風の向きを見て、次の置き場所を判断してください。私は、崩れやすい雪庇と、隠れられる岩の位置を覚えておきます」
  • ガロウ
    「山小屋までは俺が先頭を歩く。吹き溜まりで足を取られたら、すぐ後ろに掴まれ。ここで転んで濡れれば、熊に会う前に凍るぞ。……それと、火打ち石はすぐ出せる場所に仕舞っておけ。いざという時、手袋を外して探している暇はないからな」
  • リシェル
    「息が白いというより、もう霧みたいですね……。体の芯が冷える前に、山小屋で一度温まりましょう。そこで次の眠り肉を置く位置も確認して。温かさを補う術はありますが、私の力にも限りがありますから、無理は絶対にしないでくださいね」
  • ナレーション
    やがて視界の先に、雪に半ば埋もれた小さな山小屋の輪郭が浮かぶ。中で火を起こし、凍えた指をわずかにほぐした一行は、再び外気へ身を晒した。氷穴が近づくにつれ、吹雪は一段と密度を増し、風の唸りが低い唸声のように耳を打つ。その時、白の帳の向こうで、常軌を逸した巨大な影が一瞬だけ横切った。山肌を震わせる獣の咆哮が、氷を砕くように響き渡る。

ターン 3

  • マケハイ
    中に入ったら入口にでも肉を置いておこう こちらは一旦山小屋に帰って待機だ ここにいる意味もない
  • ナレーション
    氷穴の入口は吹き溜まりに半ば埋もれ、周囲の岩肌には細かな霜の花がびっしりと張り付いていた。吐いた息が穴の闇へ吸い込まれ、すぐに白いもやとなって消えていく。足元に置かれた眠り肉からは、獣脂と薬草の混ざった匂いが微かに立ち上り、風に乗って奥へ流れていった。吹雪熊のねぐらとの距離は、もう一息と感じられる近さだった
  • ガロウ
    「入口のこの位置なら、熊が鼻先を突っ込んだ時に必ず嗅ぐ。よし……もう一段、雪で馴染ませておくか。足跡はここで切っておこう、これ以上近づけば気配を悟られる。マケハイ、言う通り一度山小屋に下がる。戻る時に備えて、退路の目印だけはしっかり覚えておけ」
  • ナツ
    「今は“触れた”だけで十分です。氷穴の入口に匂いを刻んだ以上、熊は戻るたびにここで立ち止まるはず。私たちは山小屋で体温と装備を整えながら、火攻めの段取りを詰めましょう。次に来る時は、迷わず一気に仕留めるために、無駄な動きはここで全部削っておきたいです」
  • リシェル
    「ここで待ち構えるより、いったん温かい場所に戻る方が安全ですね。眠り草は即効性はありませんが、繰り返し摂れば確実に効きます。山小屋に戻ったら、私も火と煙に耐えるための呼吸と回復の準備を整えます。次に氷穴へ来る時は、長く留まらずに決着をつけましょう」
  • ナレーション
    一行が足跡を慎重に消しながら山小屋へ引き返すと、吹雪の音は背後から追いすがるように強まった。扉を閉めると同時に、木壁に雪と風が叩きつけられ、狭い室内の灯りがかすかに揺れる。濡れた外套を脱ぎ、囲炉裏に小さな炎を起こすと、凍りついた手足にじわじわと感覚が戻り始めた。外界との境目は、薄い板一枚に過ぎないと骨身に沁みる
  • ガロウ
    「ここで待機しながら、油と松明の本数を確認しておく。氷穴の奥に踏み込む時は、俺が先頭、マケハイが火、ナツが後ろで全体を見る形がいいだろう。リシェルは退路寄りで、俺たちが戻る道を照らしてくれ。……無茶はするが、無謀はしない。そこだけは徹底するぞ」
  • ナツ
    「吹雪熊の冷気は、きっと私たちの想像以上です。だからこそ、距離と時間を味方につけましょう。山小屋を拠点にして、眠り肉の効果が出るまで数度に分けて様子を見る手もあります。一度で仕留めようと欲張らない方が、生存率は高い……そうですよね、マケハイ」
  • リシェル
    「それに、ここなら小さな結界で寒さを和らげられます。体を温めておけば、次に吹雪の中へ出た時の消耗も少しは抑えられますから。……村の人たちも、この吹雪の向こうで震えているはずです。私たちが焦らず準備を整えることが、結局は一番早い助け方になります」
  • 老村長
    「山小屋の煙が見えたからな、様子を見に来たわい。冷えはどうじゃ? 薪と干し肉を少し持ってきた。お前さんらがここで体を保てば、その分だけ吹雪熊に近づける。無理はするな、だが、あの穴の主を追い払えるのは、お前さんたちだけじゃ」

ターン 4

  • マケハイ
    作戦は眠りについてる熊の周りに油をまき点火 同時に攻撃ですぐ洞窟の外へ 樽爆弾をクマに設置して引火で爆発させる 出口で洞窟を崩落させ塞いで酸欠にする火あぶりとのダブル攻撃だ
  • ナレーション
    山小屋の梁がきしみ、屋根に積もった雪が重くずれ落ちた。戸板の隙間から白い粉雪が押し入り、炎の明かりが一瞬だけ細く揺らぐ。外の吹雪はさらに勢いを増し、風の唸りが低く太く変わっていく。その変化とほぼ同時に、山肌の奥から先ほどよりも近い咆哮が響き、氷穴の主が動き出した気配が空気を震わせた。
  • ナツ
    「……今の揺れ方、熊がいつもより低い位置を歩いています。眠り肉は確かに効き始めているはずです。マケハイ、あなたの案どおり、眠ったところを油と樽で一気に焼き切るなら、次が勝負どころになります。問題は、崩落と煙の向きです。洞窟の奥へ煙を押し込みながら、私たちは外へ逃げる。そのために、火をつける位置と退路の角度を今ここで決めましょう。」
  • ガロウ
    「樽爆弾を熊の脇と腹の下に置ければ、火が回った瞬間に脚を奪えるだろう。俺は入口側で盾を構えて、暴れた熊がこっちへ突っ込んできた時の壁になる。マケハイ、お前は火と引火役を頼む。リシェルは出口に近い位置で待機して、煙にやられた奴が出たらすぐ引きずり出してくれ。崩す岩は一か所だけに絞る。欲張れば全員生き埋めだ。」
  • リシェル
    「樽の火力と煙、それに崩落の衝撃……全部を味方にするなら、私も準備を変えます。まず、煙で意識を飛ばさないように、短時間だけ肺を守る術をかけておきます。それと、崩落の瞬間に衝撃で骨や内臓を痛める危険がありますから、あらかじめ体の芯を補強する癒やしを重ねておきますね。命綱は、私が握っていますから、無茶でも無駄死にはさせません。」
  • 老村長
    「樽は古い油樽が二つだけじゃが、火が入れば小屋ごと吹き飛ばせるほどの代物よ。縄と楔も持っていけ。岩に括りつければ、転がり落ちる心配は減る。洞窟の天井で一番薄い所は、昔の狩人から聞いておる。入口から左手奥、尖った氷柱の列の上じゃ。そこを狙えば、塞ぐには足りるはずだ。」
  • ナレーション
    一行は山小屋を飛び出し、白い渦の中を氷穴へ駆け上がった。樽爆弾は縄で引きずられ、油布と松明が腰に括りつけられている。吹雪はなお激しいが、その中心は氷穴の闇から吹き出しており、近づくほど冷気が刃物のように肌を刺した。入口をくぐると、外の風が一段弱まり、代わりに氷のきしむ音と、低い寝息のような唸りが奥から届く。
  • ナツ
    「……聞こえますか、この一定の呼吸音。眠り肉が効いています。熊は氷柱列の少し先、天井の薄い辺りで丸くなっている。マケハイ、まずは樽を左右に一つずつ、熊の腹の横と尻の方へ静かに滑り込ませてください。私は崩落用の岩の位置を確認しておきます。合図は、あなたの火花一つで十分です。それが、この戦いの始まりであり終わりになりますから。」
  • ガロウ
    「俺は入口寄りで構える。熊が燃えながら突進してきたら、ここで受け止めて時間を稼ぐ。その間に、お前らは外へ出ろ。崩落させる岩は、この頭上の一枚だな……よし、印は覚えた。怖いのは炎でも熊でもない。判断を誤って、誰かを置いていくことだ。だから、合図を迷うなよ、マケハイ。」
  • リシェル
    「今のうちに、みんなに術をかけます。肺を守る結界と、骨を支える癒やし……深く息を吸って、吐いて。そう、ゆっくりで大丈夫です。炎と煙に包まれても、短い間なら動けるようにします。私が最後に退きますから、崩落の合図が聞こえたら、ためらわず出口まで走ってくださいね。」
  • ナレーション
    樽は氷の床を滑り、巨体の熊の脇へと静かに収まった。眠り草の効果で呼吸は深く重く、巨躯はわずかに痙攣するのみだ。マケハイが油布を樽から熊の毛並みに這わせ、導火線代わりの松明を構える。火花が散った瞬間、洞窟内に轟音と衝撃が走り、炎が熊の腹と天井の薄い岩を同時に噛み砕いた。外の吹雪が一拍遅れて揺らぎ、山全体が低く唸る。――さあ、ここからどう動く?

ターン 5

  • マケハイ
    熊が追ってくる後退しながらバースト弾で攻撃 さらに油をまいて足止め 入り口付近で腰に巻いてあるロープを仲間に引いてもらい素早く外へ 残りの油を全部熊に投げつけ入り口を崩落させ塞ぐ
  • ナレーション
    爆炎の中で巨体がのたうち、氷穴の空気が一気に熱と煙で満たされていく。焼けた毛皮の匂いが鼻を刺し、天井の氷片がぱらぱらと降り注いだ。熊は炎に追われるように身を起こし、怒号のような咆哮と共に出口へ突進を始める。退きながら撃つか、立ち止まって仕留めるか、その刹那の選択が全員の生死を分ける緊迫した間合いだった。
  • ガロウ
    「下がりながら撃て! 弾は胸と肩を狙え、足元は俺が抑える! 油を撒くなら、熊の進路の内側だ、滑らせて速度を殺せる! ロープは腰に回しておけ、合図をしたら一気に引き上げろ! 俺が正面で受け止める間に、入り口まで退いて崩落の準備をしろ、振り返るな、迷うな!」
  • ナツ
    「マケハイ、バースト弾は三発までです、外さないで。最初の一発で進行方向をずらし、二発目で片目を潰せれば十分、三発目は万一のために温存を。油は熊の足と床に薄く散らすだけでいい、厚く撒けば私たちの退路まで焼けます。ロープの合図は二度強く引いてください、それが崩落開始のサインです。」
  • リシェル
    「煙を吸い込みすぎないように、短く息を切ってください……! 今、肺と喉を守る術をもう一度重ねます。転んだらすぐに手を伸ばして、引き上げますから、無理に踏ん張らないで。あなたたちの背中は、私が最後まで見ています。崩落の衝撃には備えておきますから、迷わず外へ走ってくださいね。」
  • ナレーション
    通路を埋める熊の影に向けて、閃光を帯びた弾丸が次々と叩き込まれ、血と火花が飛び散る。足元には油が薄く広がり、炎が舌を伸ばして追いすがった。巨体は滑りながら壁に激突し、速度を大きく落とす。その隙にロープがきつく引かれ、仲間たちの腕に伝わる力で退却の合図が共有された。
  • ガロウ
    「今だ、全員外へ走れ! マケハイ、最後の油を投げたらすぐに伏せろ、崩落の衝撃が来る! ナツ、印をつけた岩を狙って合図をくれ、俺が一緒に押し込む! リシェルは一歩後ろで待機、誰かが足を取られたらすぐに引き上げろ! ここを抜ければ、あとは山小屋まで一直線だ!」
  • ナツ
    「三、二、一……今です、岩を押し込みます! 導火線に火が走りました、すぐに頭を下げて! この一撃で出口を完全に塞ぎます、振り返らないでください! 崩落が収まるまでは、誰も洞窟の方を見ないこと、立ち止まれば巻き込まれます!」
  • リシェル
    「大丈夫、みんな外に出られています……! 今、足と腰の震えを抑える癒やしをかけますね。深呼吸して、冷たい空気で肺を洗ってください。吹雪の音が、さっきより静かになってきました。熊の冷気が弱まり始めています、もう少しだけ踏ん張れば、村にも静けさが戻ります。」
  • ナレーション
    山肌が一度大きく震え、砕けた氷と雪が入口を覆い隠す。やがて炎の轟きも遠くに沈み、残るのは風の唸りだけとなった。吹き荒れていた雪は目に見えて勢いを失い、空の白さが薄く和らいでいく。氷穴の主は倒れ、山はゆっくりと静穏を取り戻しつつあった。マケハイたちは息を整えながら、山小屋と村へ戻る段取りを確認することになる。次にどう動くか、あなたの判断を聞かせてほしい。

ターン 6

  • マケハイ
    山小屋で休憩だ 熊の状態がわからんが丸焦げか窒息してれば楽だがあとで確認する必要がある ダメージはあっただろう
  • ナレーション
    山小屋の梁から、細かな霜がぱらぱらと落ちて火の赤に溶けた。囲炉裏の炎は先ほどより穏やかで、吹き込む風の冷たさもいくらか和らいでいる。外ではまだ雪が舞っているが、先ほどまでの怒涛の唸りは影を潜め、山肌を撫でる程度の音に変わっていた。吹雪熊の気配は、氷穴の奥で静かに途絶えていると、肌の感覚が告げていた。
  • ガロウ
    「まずはここで体を温めるぞ。凍えたまま山を下りれば、途中で脚が止まる。熊は……あの崩れ方と火の勢いなら、そう簡単には動けんはずだ。だが“絶対”はない。休みながら、戻り道と確認の段取りを決めよう。氷穴に近づくのは一度きりだ、見るだけで済むならそれでいい。」
  • リシェル
    「みなさん、手袋を外して指を少し動かしてみてください。感覚が戻らないところはありませんか? 今のうちに温め直しておきます。熊の状態は……きっと重いはずです。でも、確認に行く時は、いつでもすぐ引き返せるように準備してからにしましょうね。今は、無事に戻れたことを体に覚えさせてあげてください。」
  • 老村長
    「山の唸りが変わったな……耳が慣れとる。今は静まりつつある。熊はおそらく、あの穴の中でくたばるか、もがいとるかじゃろう。どのみち、すぐには這い出せん。お前さんらは山小屋で一刻ほど休め。その間に吹雪がどこまで落ち着くか、わしが外で様子を見てこよう。」
  • ナツ
    「今の状況なら、“熊はほぼ動けない”と見ていいと思います。ただ、崩落の隙間から息だけ通っている可能性もありますから、完全に油断はできません。確認に行く時は、三つだけ徹底しましょう。一つ、氷穴には長居しないこと。二つ、退路を先に確認すること。三つ、熊が動いたら即座に撤退すること。それを守れば、危険は最小限に抑えられます。」
  • ナレーション
    囲炉裏の上で湯気を立てる鍋から、乾いた肉と薬草の匂いが立ちのぼる。温かい湯を喉に流し込むたび、こわばっていた筋肉がほどけていく。外套を一度だけ脱ぎ、汗と雪を払ってから再び身にまとうと、冷え切った世界との境界線が、もう一枚分厚くなったように感じられた。
  • ガロウ
    「確認に行く時は、俺が先頭で足場を確かめる。氷穴の前まで出たら、まず崩落した入口の様子を見るだけだ。血の匂いと煙の具合で、熊の状態はある程度読める。中を覗き込む必要はない。もしもまだ息があったとしても、あの封鎖なら二度と村までは降りてこられん。」
  • ナツ
    「熊が完全に事切れていれば、崩落の隙間から冷気が抜けて、周囲の温度はさらに上がるはずです。逆に、まだ生きているなら、時おり低い唸りや、氷を擦るような音が聞こえるでしょう。耳と肌で“生きているかどうか”を測るつもりで近づきましょう。視界に頼りすぎると、足元の危険を見落としますから。」
  • リシェル
    「もし熊がすでに息絶えているなら……その時は、毛皮や骨を少しだけでも回収できるかもしれません。村の人たちのためにもなりますし、あなたたちの装備にも役立つでしょう。でも、命より優先するものではありません。危険だと感じたら、その場で諦める約束をしてください。私は、その判断を尊重します。」
  • 老村長
    「熊が死んでおるなら、その肉は捨てるには惜しい。山の者にとっては、冬を越すための恵みじゃ。少しでも持ち帰れれば、村の者に温かい煮込みを食わせてやれる。だが、命を賭けてまで取りに行くものでもない。そこは、よう考えてくれい。」
  • ナレーション
    やがて、山小屋の戸を開けた老村長が、頬に当たる風の変化を確かめるように目を細めた。雪はまだ舞っているものの、粒は細かく、風は斜面を撫でて流れていくだけだ。巨人の背骨山脈は、ようやく人の歩みを受け入れる程度の穏やかさを取り戻しつつあった。あとは、氷穴の前で最後の確認を済ませるだけだ。いつ、どのように動くかを、マケハイに委ねる空気が静かに満ちていく。

ターン 7

  • マケハイ
    体調を万全にしてから洞窟に向かう、熊の様子をうかがう死んでいれば村人も呼んで運ぼう もし生きていればここで討伐する回復していない今がチャンス 瀕死が一番倒しやすいはずだ
  • ナレーション
    山小屋を出た一行は、風向きの変わった斜面を踏みしめていった。空の白さは薄まり、雲の切れ間から淡い光が雪面を照らし始めている。氷穴へ近づくほど、先ほどまで刺すようだった冷気は鈍り、肌をなでる程度の冷たさへと変わっていた。吹雪熊の支配していた寒気が、山肌からゆっくり剥がれ落ちていくのが、足裏の感覚からも伝わる。
  • ガロウ
    「崩れた入口は……よし、びくともしていないな。中からの風も音もない。煙の臭いだけが、岩の隙間からわずかに抜けてくる。熊は、もう立ち上がれんだろう。マケハイ、ここで討ち切る覚悟があるなら、隙間を広げて止めを刺すのも手だが、正直そこまでは不要だ。村を守るだけなら、このまま封じておけば十分だと俺は思う。」
  • ナツ
    「耳を澄ませても、氷が擦れる音すらしません。生きているなら、息をするだけでもどこかがきしむはずですから……状態としては、ほぼ“終わっている”と見ていいでしょう。問題は、ここから先をどこまで踏み込むかです。村人さんを呼んで解体するなら、崩落を崩しすぎない範囲で通路を作る必要があります。安全を優先するなら、このまま封印して、素材は諦める選択もあります。」
  • リシェル
    「冷たさの質が変わっています……今ここにあるのは、ただの冬の寒さです。命の気配は、ほとんど感じられません。もし、まだかすかに残っているとしても、それはもう戦う力にはならないはずです。万が一動いたとしても、ここならすぐに癒やしで支えられます。村の人たちを呼ぶなら、一度戻って状況を伝えてからにしましょう。焦って入り口を広げすぎるのは危険です。」
  • 老村長
    「ほう……山の声が、すっかり静かになっとるわい。氷穴の前に立っても、あの嫌な冷気が吹きつけてこん。こりゃあ、吹雪熊はもう終いじゃろう。ようやってくれたな。肉と毛皮のことを考えるなら、一度村へ戻って、腕の立つ者を何人か連れてこよう。無理に今ここでこじ開ける必要はあるまい。」
  • ナレーション
    一行は一旦氷穴から離れ、足跡を辿って山小屋へ戻った。道中の風は穏やかで、雪面には薄い陽光が反射している。山小屋で短く体を温め直した後、今度は村へ向けて下山を始めた。往路で命綱だった吹雪は、復路ではただの冬景色へと変わり、息をするたびに胸の緊張が少しずつ解けていく。
  • ナツ
    「村に着いたら、まず吹雪が収まったことと、熊が動かなくなったことを伝えましょう。その上で、解体に向かう人選と道具を決めてもらいます。私たちは道案内と、氷穴前の安全確認を担当すれば十分です。ここから先は、“倒す”より“活かす”段階です。肉も毛皮も、村の冬を越す力になりますから。」
  • ガロウ
    「解体に向かう時も、俺たちは前と後ろで挟んで護衛に回ろう。熊がもし息をしていたとしても、あの状態から這い出すのは不可能だろうが、油断は禁物だ。毛皮や骨は村の者に任せて、俺たちは周囲の雪崩と足場だけを見ておく。戦いは終わったが、守る仕事はまだ残っているからな。」
  • 老村長
    「戻ったか、顔色がだいぶ良うなっとるな。山の上はどうじゃった? ……そうか、吹雪熊はもう動かんか。ならば、若い衆と狩人を数人連れていこう。肉は村で分け、毛皮と牙はお前さんらの取り分にしてくれ。この冬を越せる望みを、よう運んでくれた。」
  • リシェル
    「村のみなさんの顔色も、さっきよりずっと明るいですね。鍋から立ちのぼる匂いも……吹雪熊のお肉でしょうか。こうして誰かの食卓に変わるなら、あの戦いにも意味があったと思えます。マケハイさん、今夜くらいはゆっくり温かいものを食べて、ちゃんと眠ってください。次の無茶は、それからでも遅くありませんから。」
  • ナレーション
    やがて村の広場には大鍋が並び、子どもたちの笑い声が雪空に弾んだ。巨人の背骨山脈を覆っていた異常な吹雪は消え、山肌には静かな白が残るだけだ。吹雪熊は自然の脅威として現れ、そして討たれた。その顛末を胸に刻みつつ、一行は焚き火のぬくもりの中で次の一歩を思い描く。さあ、マケハイはこの夜をどう過ごすだろうか。

ターン 8

  • マケハイ
    素材や報酬も入ったしパーティーの旗と証を作るか 皆どんなアクセサリーがいいかな ガロウは盾にワンポイントとか言ってたな
  • ナレーション
    村の広場に簡素な机が並び、吹雪熊の毛皮や牙が整然と置かれていた。鍋から立つ湯気と笑い声が、ようやく訪れた安堵を物語っている。戦利品の山は、この冬を越す希望そのものだった。その一角に、仲間たちが腰を下ろし、今後を示す“印”について静かに話し合い始める。
  • ガロウ
    「旗と証、か……悪くないな。俺は派手なのは性に合わんが、盾の表に小さく刻む紋なら欲しい。吹雪熊の爪痕を模した印なんてどうだ? 斜めに三本、山を裂くように入れておけば、“ここまで守った”って、自分に言い聞かせられる。色は、雪の白と熊の青を混ぜたような落ち着いたものがいいな。」
  • ナツ
    「私は、身につけやすい小さな飾りがいいですね。たとえば、吹雪熊の毛皮を細く編んで輪にして、その内側に小さな山の刻印を入れるとか。首飾りにも、腰飾りにも、武器の根元にも結べますから。“退路を示す環”だと思えば、迷いそうな時に指で触れて落ち着けそうです。」
  • リシェル
    「私は……指先でそっと確かめられるような、小さな護りの飾りがいいです。吹雪熊の牙の欠片を削って、雫みたいな形にして、そこに癒やしの印を刻めば、お守りにもなりますから。色は、あの氷穴の青を思い出せるように、少しだけ青い石を埋め込めたら素敵ですね。」
  • 老村長
    「はは、旗を掲げるとな。ならば、この村からも一筆添えさせてくれ。裏地のどこかに、小さく村印を縫い込んでおこう。お前さんらの旗が翻るたび、この吹雪の夜を思い出せるようにな。布と糸なら任せておけ、年寄りの指も、まだ針くらいは通せるわい。」
  • ナレーション
    広場の隅では、若い職人が吹雪熊の牙を手に、試し彫りを始めていた。削られた欠片は、雪の上で淡く青く光り、小さな雫のように転がる。その一粒一粒が、旗と証の“素材”として新しい役目を待っていた。村の子どもたちは興味津々で覗き込み、未来の物語の欠片に胸を躍らせている。
  • ガロウ
    「旗そのものは、お前に似合う色でいいさ。だが一つだけ、頼みがある。どこかに小さく“逃げ道”の印を入れてくれ。矢印でも、欠けた星でもいい。俺たちのやり方は、勝ち名乗りより、生き残ることだろう? 盾に刻む爪痕と、その印が並んでいれば、前に出る時も退く時も、迷わずに済む。」
  • ナツ
    「では、旗の意匠は“山と爪痕と環”にしましょうか。雪山の稜線に、斜めの三本線を重ねて、その下に小さな円をひとつ。山で生き残った者たちの印としては、十分すぎるくらいです。あとは、どこに掲げるかですね。山道で迷いそうな場所に、小さな旗を一本残していくのも、きっと役に立ちますよ。」
  • リシェル
    「それなら、私の雫のお守りにも、小さな環と山の線を刻んでおきますね。同じ印があれば、離れていても、ちゃんと同じ場所へ帰ってこられる気がしますから。次に誰かを癒やす時、その印を見て“ここまで戻れる”って信じてもらえたら嬉しいです。」
  • ナレーション
    夜が更けるにつれ、焚き火の炎は低くなり、旗と証の話は具体的な寸法や受け取りの日取りに落ち着いていった。吹雪熊との戦いは、いつしか“始まりの印”として語られ始めている。やがて鍋の底が見え、星の少ない山空の下で、それぞれの旗印を胸に刻んだ一行の夜が静かに終わっていく。次に何を決めるか、マケハイの一言が待たれている。

ターン 9

  • マケハイ
    蒼い薔薇のデザインはナツがしてくれたものを使う すでに出来上がっているからな
  • ナレーション
    村の集会小屋の片隅に、一本の布が丁寧に広げられていた。深い藍色に近い蒼の地に、薔薇の意匠が静かに咲いている。その花弁の線は、かつてナツが夜更けに描き上げた図案そのままだった。吹雪熊討伐の報告が一段落すると、皆の視線が自然とその旗へ集まる。
  • ナツ
    「……覚えていてくれたんですね。あの蒼い薔薇は、本当は“負けた後にもう一度立つ人の印”として考えたものなんです。棘は外からは見えませんが、内側にはちゃんとあります。痛みを知っているからこそ咲く花、という意味で。吹雪熊の件で、それがようやく似合う旗になりましたね。」
  • ガロウ
    「蒼い薔薇か……悪くない。派手すぎず、妙にしぶとそうだ。盾の表には、山を裂く三本爪と、その根元に小さくその薔薇を刻ませてもらう。前に出るのは俺だが、旗の意味はお前のやり方に合わせたい。退く時も、こいつを見れば“生きて戻る”のが仕事だと思い出せるからな。」
  • リシェル
    「蒼い薔薇……とても綺麗です。冷たい氷穴の青とも、村の夜空とも少し違う色ですね。私のお守りも、その花弁を一枚だけ刻ませてもらっていいですか? 癒やすたびに、この旗のことを思い出せたら、きっとどんな吹雪の中でも“帰る場所”を見失わずに済みますから。」
  • 若い職人
    「へえ、蒼い薔薇とは粋なもんだ。牙の欠片なら、この大きさでも花弁や棘を彫り込めますよ。盾用には少し厚めの板に刻んで打ち付けて、首飾りや指輪用には薄く削って雫型に。一人ひとり形を変えた同じ紋ってのも、悪くないでしょう?」
  • ナレーション
    村の女たちが布と糸を持ち寄り、旗の縁取りを縫い始める。老村長は裏地の端に小さな村印を刺繍し、一行の旅路にささやかな加護を添えた。焚き火の光に揺れる蒼い薔薇は、もうこの村だけのものではなくなっていた。次に翻る時、それは別の雪山か、違う街道かもしれない。
  • 老村長
    「薔薇の旗か……山の村には似合わんと思うたが、その色と形なら悪うない。棘を隠して咲く花は、お前さんらにぴったりじゃ。この旗を見たら、わしらは吹雪の夜を思い出して笑える。次に戻って来た時も、その蒼さを褪せさせるでないぞ。」
  • ナツ
    「旗と証が決まったなら、あとは使い方ですね。山道で迷いやすい場所に小さな蒼薔薇の札を残せば、退路の目印にもなりますし、同業の人への警告にもなります。“ここで一度負けかけた者がいた”という印として、きっと誰かの命を救うかもしれません。」
  • ガロウ
    「それと……旗を掲げる場所を一つ決めておこう。酒場でも、教会でも、山小屋でもいい。帰り着いた時、必ずこの印が見える場所だ。そこを“生き残りの起点”にすれば、どんな依頼でも最後にはここへ戻ってこられる気がする。負け犬だろうと、旗を下ろさなきゃ終わりじゃない。」
  • リシェル
    「では、この村の小さな祈りの場にも、一枚だけ小さな蒼薔薇を飾っておきましょうか。ここから始まった物語を、忘れないために。誰かがまた吹雪の山へ向かう時、この印を見て“ちゃんと帰ってこよう”と思ってくれたら、それだけで十分です。」
  • ナレーション
    やがて夜更け、鍋も火も落ち、村は静かな眠りについた。蒼い薔薇の旗は布に包まれ、一行の荷の中で次の旅路を待っている。吹雪熊の咆哮も氷穴の冷気も、今はただ遠い記憶の一部となり、代わりに焚き火と笑い声の温もりだけが胸に残った。さあ、この旗をどこへ掲げるか、次の一歩をマケハイに委ねる時が来た。

ターン 10

  • マケハイ
    パーティー蒼い薔薇の初仕事だったな これからもっと知名度が上がるな
  • ナレーション
    蒼い薔薇の旗は、まだ布の皺が抜けきらない新しさをまとっていた。吹雪熊の毛皮から削り出した小さな欠片が、焚き火のそばで静かに光を返す。この夜が「蒼い薔薇一行」の最初の仕事として刻まれていくのを、村人たちも肌で感じていた。湯気の立つ鍋の匂いが、戦いの名残を少しずつ洗い流していく。
  • ガロウ
    「初仕事にしちゃ、ずいぶん骨のある相手だったがな。だが、村は守れたし誰も欠けちゃいない。それで十分だ。蒼い薔薇の名が上がるのは悪くないが、俺たちの仕事は変わらん。“前に立って、最後に退く”だけだ。……次も、旗が汚れるくらいには働かせてもらうさ。」
  • ナツ
    「“蒼い薔薇の初仕事”が、正面からの武勲ではなく、準備と退路を重ねた末の勝利になったのは……私たちらしいですね。知名度が上がれば、無茶な依頼も増えます。だからこそ、旗の意味を忘れないでください。『生き残った者の印』であって、『死に場所の目印』ではありませんから。」
  • リシェル
    「蒼い薔薇の名前が広がるなら、その分だけ“助けを求める声”も届きやすくなりますね。私は、どんな場所でも同じように癒やせるようにしておきたいです。吹雪の中でも、砂漠の陽炎の下でも。この旗を見た人が『きっと帰ってこられる』と思える一行でありたい……そう願っています。」
  • 老村長
    「“蒼い薔薇の連中が吹雪を止めた”――わしらはそう覚えておくよ。旅の噂好きが来たら、きっとどこかで話の種にするじゃろう。名が一人歩きするのも悪うないが、たまには顔も見せに戻ってこい。その旗が色褪せておらんか、年寄りが確かめてやるわい。」
  • 若い職人
    「へへ、俺の彫った薔薇の印が、遠くの街でも見られるかと思うと手が震えますよ。牙の飾りも、盾板も、どれも一つずつ違う表情にしておきました。どこかで同じ紋を見つけたら、“仲間だ”って思ってもらえるようにってね。」
  • ナレーション
    星の少ない夜空の下、蒼い薔薇の旗は一度だけ試すように広場で翻り、すぐに丁寧に畳まれた。それはこの村に置いていく約束ではなく、次の土地へ連れていく誓いだった。旗の重みには、吹雪の記憶と、鍋の温かさと、守り抜いた命の数が縫い込まれている。
  • ナツ
    「知名度が上がるのは、金銭面でも悪くありません。良い依頼も、危ない話も、同じくらい寄ってきますから。そこで大事なのは、“選ぶ勇気”です。蒼い薔薇の仕事は、『勝てる戦い』より『帰れる戦い』を選ぶこと。その方針だけは、どれだけ名が売れても変えないでおきましょう。」
  • ガロウ
    「名が上がれば、子どもらの遊びにも“蒼い薔薇ごっこ”なんてのが混じるかもな。……そうなった時に、胸を張れる背中でいたいもんだ。俺は盾にこの印を刻んだ以上、倒れるにしても前のめりだ。だが、本当に誇れるのは、誰も倒れさせずに帰ってきた時だけだってことを忘れんようにしよう。」
  • リシェル
    「今日は、みんな無事で、本当に良かった……。吹雪熊のことも、村の笑顔も、きっと忘れません。次にどこへ行くとしても、この旗とお守りを見れば思い出せますから。さあ、マケハイさん。次はどんな場所で、この蒼い薔薇を咲かせましょうか。」

ターン 11

  • マケハイ
    俺は銃のグリップの所にエンブレムを入れた目立たないおしゃれだろw
  • ナレーション
    焚き火の橙が銃の金属に揺れ、グリップの側面に小さな蒼い薔薇が浮かび上がった。村の子どもたちがそれを見つけて、雪の上から身を乗り出すように目を丸くする。ささやかな意匠は、派手な旗とは別の“持ち主だけの印”として光っていた
  • ガロウ
    「ふっ……目立たないどころか、ずいぶん洒落た真似をするじゃないか。その握りを見りゃ、誰の銃か一発でわかる。俺の盾の薔薇と並べりゃ、“前と後ろで同じ花”ってわけだ。撃つ時にその印を握ってるなら、無茶も少しは計算してくれよ。盾の身にもなってくれ。」
  • ナツ
    「銃のグリップに入れたのは、正解ですね。旗よりも先に、必ずあなたの手が触れる場所ですから。そこに蒼い薔薇があれば、引き金を引く前に一度だけ“本当に撃つ価値があるか”考えられる。生き残るための判断を、あの花に預けるのも悪くありません。」
  • リシェル
    「とても、似合っていますよ。その位置なら、癒やす時にもきっと目に入ります。誰かを守るために撃ったのか、それとも守りきれなかったのか……迷った夜に、その薔薇を見て思い出してほしいです。“ちゃんと帰ってきた手”だってことを、忘れないように。」
  • 若い職人
    「へえ、あの小ささでよう気づきましたね。握った時だけわかる飾りってのは、作り手としても腕が鳴ります。銃の他にも、こっそり見える場所に刻みたくなったら、また声をかけてください。蒼い薔薇の“隠し刻印”専門ってのも、悪くない仕事ですから。」
  • 老村長
    「旗は村に見せる顔、銃の握りはお前さん自身の顔じゃな。どちらにも同じ薔薇が咲いとるなら、道を違えはせんだろう。その印がある限り、“吹雪を止めた負け犬”の話は語り草になるわい。次に戻る時も、その銃を忘れるでないぞ。」
  • ナレーション
    夜が更けるにつれ、焚き火は炭となり、蒼い薔薇の旗は丁寧に巻かれてマケハイの荷に収まった。銃のグリップに刻まれた小さな紋は、外套の陰に隠れながらも、主と共に次の道を見据えている。吹雪熊との戦いは、蒼い薔薇一行の“序章”として静かに幕を閉じた
  • ナツ
    「では、この山の件はここで区切りにしましょう。吹雪熊も眠り、村も冬を越せる目途が立った。あとは、噂がどこまで運んでくれるかを待つだけです。次にこの銃を握る時、どんな景色が前にあるのか……それを決めるのは、あなたの足の向きですよ。」
  • ガロウ
    「蒼い薔薇の初仕事、上出来だ。誰も欠けず、村も救えた。これ以上の始まりはそうそうないさ。あとは、調子に乗りすぎねぇように旗を扱うだけだ。次の依頼を選ぶ時も、そのグリップを一度握り直せ。それで“嫌な予感”がしたら、遠慮なく蹴って構わん。」
  • リシェル
    「私も、この蒼い薔薇の印を胸に刻んでおきますね。次にどんな寒さや痛みに出会っても、“あの夜を越えられた”って思い出せば、きっと前に出られますから。今夜は、安心して眠りましょう。続きは、目を覚ましてからでも遅くありません。」

エピローグ

  • ナレーション
    夜明け前の空は淡く白み、雪面に柔らかな光が差し込んでいた。巨人の背骨山脈を覆っていた暴虐な吹雪は消え、山肌には静かな白だけが残っている。異様な寒気を放っていた氷穴の方角からは、もはや冷たい息吹すら感じられなかった
  • ナツ
    「吹雪熊の件は、これで完全に終わりましたね。村も冬を越せる見通しが立ちましたし、私たちも“蒼い薔薇”としての最初の足跡を残せました。これから先も、勝ち負けより帰り道を優先するやり方だけは変えないでいきましょう。そのための旗であり、印ですから。」
  • ガロウ
    「村を守り切って、誰も欠けずに下山できた。それだけで、この依頼は十分すぎる成果だ。盾に刻んだ蒼い薔薇と爪痕を見るたびに、あの氷穴を思い出すだろう。次の戦場でも、前に立って最後に退く役目は変わらん。だが、旗があるぶん、迷うことは減りそうだな。」
  • リシェル
    「吹雪熊のお肉が、こうして温かい料理になっているのを見ると、戦いも無駄ではなかったと感じます。守れた命も、満たされたお腹も、全部この一晩に繋がっていますから。私の小さなお守りにも蒼い薔薇を刻みました。どこへ行っても、ここを思い出せるように。」
  • 老村長
    「“蒼い薔薇一行が吹雪を鎮めた”――わしらはそう語り継ぐとしよう。行商人が来れば、きっとどこかの街で噂になるじゃろうて。名が広がっても、たまにはこの山里を思い出してくれい。鍋と酒くらいは、いつでも用意して待っとるわい。」
  • ナレーション
    村の広場では、子どもたちが小さな木の棒を振り回し、蒼い薔薇ごっこに興じていた。旗の下で笑い合う姿は、つい先日までの逼迫した空気を遠いものに変えている。吹雪熊の牙から削られた雫形の飾りが、彼らの首元で小さく揺れていた
  • 若い職人
    「あんたたちの薔薇の印、きっと遠くまで旅していくんだろうな。俺の彫った小さな刻印も、一緒に歩いてくれると思うと嬉しいよ。いつか別の街道で同じ紋を見つけたら、その時は“山の村の若造の仕事だ”って思い出してくれ。」
  • ナレーション
    やがて焚き火は灰となり、蒼い薔薇の旗は丁寧に巻かれて荷の一番上へ収まった。銃のグリップに刻まれた小さな紋も、外套の下でひっそりと主の手に馴染む。吹雪の記憶を抱えたまま、一行は新しい道筋へと歩き出す準備を整えていった
あわせて読みたい
Saga & Seeker on Steam From a consumer of stories to a creator of them. Saga & Seeker is a "storycrafting game" where you can generate endless tales with your favorite c...

次回乞うご期待!

負け犬ハイボール|箱の錬金術師 ...
サガシカ | 負け犬ハイボール|箱の錬金術師 マケハイ 『Saga & Seeker(サーガ&シーカー)』通称サガシカのプレイログ・物語まとめ。マケハイ率いるパーティーが、交渉・判断・戦闘を通じて紡ぐ連載ストーリーを時系列で掲載...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次