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マケハイパーティーストーリー第6話「線を引き、線を守る」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ

第6話「線を引き、線を守る」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ
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目次

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プロローグ

  • ナレーション
    「フリークエスト」へようこそ。
  • ナレーション
    次のプレイヤーの入力から、物語は始まります。自由に入力してみましょう!

ターン 1

  • マケハイ
    たまには戦闘の連携などの修練もしたいな、そんな依頼
    でも行くか~
  • ナレーション
    昼下がりの冒険者ギルドは、依頼票の掲示板を囲む人だかりでざわめいていた。訓練場へ続く土の回廊には、木製の人形や簡易的な標的が並べられている。マケハイが何気なく視線を向けると、「模擬戦・連携訓練参加者募集」と書かれた札が目に留まった。そこには新人指導を兼ねた実戦形式の訓練で、報酬は控えめだが安全度は高いと記されている。
  • ナツ
    「連携の修練、ですか……いいですね。実戦の前に、動きの確認をしておきたいと思っていたところです。特に、マケハイとガロウさんの前後の距離、それから私とリシェルの位置取りを詰めておきたいです。訓練場なら、多少大胆な試し方をしても取り返しがつきますし……どう動きたいか、今日は遠慮なく教えてください。」
  • ガロウ
    「模擬戦なら、ちょうどいい。俺も、あんたの射線をどこまで開ければいいか、一度きっちり測っておきたかったところだ。盾の陰から撃つか、横から撃つか、それとも後ろから狙うか……。今日は怪我の心配も少ない、攻め方より<守りながら下がる形を重点的に試してみないか。」
  • リシェル
    「模擬戦でも、回復のタイミングは本番と同じですから……私も練習したいです。誰がどのくらいの傷で下がるのか、どこまでなら前に出ていいのか、ちゃんと体で覚えておきたいですし。マケハイさんがどう動くつもりか分かれば、支え方も変えられます。今日は、少しわがままを言ってもいいですよ。」
  • 訓練係ラウル
    「おう、連携訓練の参加か? ここは新人とベテラン混成で組ませるのが決まりだ。三本勝負で、一本目は前衛主体、二本目は遠距離と魔法重視、三本目は自由形だ。危なくなったら即中断する。……で、あんたらはどのパターンから試してみたい?」
  • ナレーション
    ギルド裏手の訓練場に出ると、土の地面には白い石灰で円と直線が描かれ、簡易な障害物がいくつも置かれていた。見物用の木製ベンチには、他の冒険者たちが腕組みしながら模擬戦を眺めている。ラウルが木剣と鈍い刃の槍を用意し、開始位置の印へとマケハイたちを案内する。
  • ナツ
    「一本目は、前衛主体でいきましょう。ガロウさんを軸に、マケハイは少し斜め後ろから射線を確保、私は敵の動きと退路の確認、リシェルは一歩下がって待機。……それと、今日は<『ここでなら死ねる』位置を、あえて一度だけ決めてみてください。そこより前は、絶対に踏み越えない前提で。」
  • ガロウ
    「俺は中央、白線ぎりぎりで構える。あんたは右後ろ、障害物を一つ挟んだ位置がいいな。そこなら俺が押し下がっても射線は残る。リシェルは左後ろ、ナツはさらにその後ろで全体を見る。……合図一つで全員一歩ずつ下がる練習も兼ねよう。声を出すか、別の方法を使うかは、あんたのやり方に合わせる。」
  • 訓練係ラウル
    「相手は新人三人組だ。盾一枚と前衛一人、それに後ろで魔法の真似事をする奴が一人。全力でやらなくていいが、手は抜くなよ。……準備ができたら合図をくれ。開始の鐘を鳴らす。」
  • リシェル
    「私は、誰がどのくらい傷ついたら声をかけるか、今日ははっきり決めておきますね。普段はつい前に出すぎてしまうので……。マケハイさん、もし私が危ない位置にいたら、遠慮なく合図してください。その代わり、あなたが無茶をした時は、私も遠慮なく止めますから。」

ターン 2

  • マケハイ
    模擬線だからガンガン攻めていこう、ダメでも反省になる実戦では練習できない 本番では無茶をしないのがうちのパー
    ティーだ
  • ナレーション
    開始線の上で空気が変わり、観客席のざわめきが一段増した。訓練場の砂地には、さっきまでよりも深い足跡が刻まれていく。マケハイの「攻める」という選択が伝わったのか、向かいの新人三人も顔つきを引き締め、木剣を握り直した。
  • ナツ
    「……分かりました。模擬戦だからこそ、<限界ぎりぎりまで攻める形を試しましょう。ただし一つだけ条件です。『ここでなら死ねる位置』は変えません。そこを越えたら、どんな形でも私が撤退を指示します。攻める時ほど、下がる道筋を先に決めておきましょう。」
  • ガロウ
    「よし、なら前に出る。一本目は俺が白線を踏み越えて押し込む。お前はその右斜め後ろ、俺の肩越しに撃てる位置を維持しろ。新人相手でも、盾の死角はしっかり使ってくるはずだ。攻めながら下がる感覚を、今日は体で叩き込むぞ。無茶と訓練の境目は、俺が見る。」
  • リシェル
    「分かりました、じゃあ私も少しだけ前寄りに出ますね。攻める時の傷の入り方を見ておきたいので……。ただ、誰かが倒れるところを見る練習はしたくありません。倒れそうになったら、訓練でもすぐに治します。『本番ではここで止まる』って感覚を、ちゃんと一緒に作りましょう。」
  • 訓練係ラウル
    「おう、やる気になったな。攻めの型を試したいってんなら、一本目から遠慮はいらねえ。だがルールは守れよ、致命打は即中断だ。新人ども、ベテランの本気の間合いをよく見とけ。……位置につけ、開始の合図は鐘だ。」
  • ナレーション
    新人側の盾役が一歩前に出て、木盾を胸の前で構えた。後ろの魔法役は詠唱の真似事を始め、前衛の若者が落ち着かない足取りで白線ぎりぎりをうろつく。ラウルが訓練場中央の小さな鐘に手を伸ばし、観客席の視線が一斉に集まった。
  • ナツ
    「合図は、さっき決めた通りにしましょう。あなたが一歩大きく下がったら、それを全員後退の印にします。声は混戦だと届きにくいので……。<足音の変化を、今日は意識してみてください。攻めている最中でも、退くための一歩だけは残しておくんです。」
  • ガロウ
    「新人の前衛は、肩に力が入りすぎてるな。初撃は真っ直ぐ突っ込んでくる。俺が一度受け止めて、右に流す。その瞬間がお前の射線だ。リシェルは、俺と奴らの間が詰まりすぎたら一歩下がれ。攻めの練習でも、崩れた陣形は覚える価値がない。形は、最後まで守るぞ。」
  • リシェル
    「……少しだけ、胸が高鳴りますね。模擬戦なのに、みんな本気の顔をしているからでしょうか。私は、誰かの動きが鈍った瞬間を見逃さないようにします。攻める時ほど怪我が増えますから。マケハイさん、終わったらどこが一番動きやすかったか、ちゃんと教えてくださいね。」
  • 訓練係ラウル
    「位置よし……それじゃあ、一本目! <開始ッ!」

ターン 3

  • マケハイ
    ガロウがシールドバッシュではじいた敵を射撃する!
  • ナレーション
    鐘の余韻が訓練場に震えを残し、新人たちの喉が緊張で鳴った。砂地を蹴る複数の足音が、白線の内側で一斉に弾ける。前衛の若者が突っ込む瞬間、ガロウは半身で受け止める構えへと重心を落とした。木盾の縁がわずかに下がり、次の動きに備えた隙が生まれる。
  • ガロウ
    「来るぞ……今だ!」木盾を前に突き出すと同時に、俺は体ごと一歩踏み込み、前衛の突進を肩口から弾き上げる。勢いを殺さず右側へ流せば、奴の視界は一瞬、空と砂だけになるはずだ。その瞬間が、お前の弾を通すための窓だ。撃ち抜け、迷うな。」
  • ナレーション
    木と木がぶつかる衝撃音が訓練場に響き、若い前衛の体が横へと跳ね飛ばされる。砂煙を巻き上げながら回転する影は、ガロウの右側の空間へと投げ出された。盾役の視線がそちらへ釣られ、後方の魔法役が慌てて詠唱の姿勢を崩す。その一瞬、右斜め後ろには、遮るもののない射線が一直線に開けていた。
  • ナツ
    「いい角度です、マケハイ。今の一撃は、<『一人を落としつつ全体を崩す』形になっています。弾は前衛の胴でも、後ろの魔法役の足元でも構いません。どちらを選ぶかで、次の二手が変わります。撃ったあと、一歩だけ後ろに下がるのを忘れないで。」
  • リシェル
    「視線が全部、ガロウさんと倒れた子に集まっています……今なら、誰もこちらを見ていませんね。マケハイさん、もし前衛を“落とす”なら胸の少し上、呼吸を奪う位置がいいです。本番ならそこで戦意が折れます。訓練ですから、審判が止めるぎりぎりを狙ってみてください。」
  • 訓練係ラウル
    「おおっと、きれいに流したな……! 新人、盾を上げろ、前衛の顔を守れ! ベテラン側、そこからが腕の見せどころだぞ。一人を追い詰めるか、隊形ごと崩すか、好きに選べ!」
  • ナレーション
    砂塵の向こうで、新人前衛の喉がひゅっと鳴り、背中が無防備に丸くなる。盾役は反射的にそちらへ半歩寄り、魔法役は詠唱を途中で噛み切って腕を伸ばした。だが三人の位置は微妙にずれ、互いの影が重ならない。<守りたい方向と実際の立ち位置が、わずかに噛み合っていないのが見て取れた。
  • ナツ
    「……見えましたか? 今の三人の立ち位置、誰も完全には守れていません。ここで前衛を撃てば、残り二人は“守れなかった”感覚を覚えます。逆に魔法役の足を撃てば、『自分が狙われた』恐怖が残る。どちらを刻みたいか、今日は選んでみましょう。訓練だからこそ、意図して印象を残せます。」
  • ガロウ
    「俺はこれ以上は追わん。ここがさっき決めた“ここでなら死ねる”線だ。ここから先に出るのは、お前の弾が外れた時だけだ。外さなきゃ、俺はこの場で壁に徹する。好きに撃て、責任はこの盾で受け止める。」

ターン 4

  • マケハイ
    前衛を減らす魔法役は前衛がいなくなれば数ではない
  • ナレーション
    乾いた発砲音が訓練場の空気を裂き、新人前衛の胴を木弾が正確に捉えた。砂地に浅い溝が走り、若者の体がくの字に折れて膝から崩れ落ちる。審判役のラウルが即座に手を上げ、致命打判定の合図を送ると、周囲のざわめきが一瞬だけ静まり返った。
  • ナツ
    「前衛を落としてきましたね……判断としては、悪くありません。『数ではなく線を折る』という意味で、今ので新人側の攻め手は実質半減しました。魔法役は、守る壁を失った瞬間から“自分が次だ”と意識します。ここからは、彼らがどう崩れるかを観察してみましょう。」
  • ガロウ
    「前衛が一人いなくなりゃ、魔法の数なんざ飾りだ。今の一発で、奴らの足は止まった。……よし、新人たち、下がるなよ。盾はその場で構え直せ。お前が退いたら、本当に“前がいなくなる”。マケハイ、次はあえて撃つ素振りだけ見せろ。前衛がいない隊の怖さを、体で覚えさせてやる。」
  • 訓練係ラウル
    「前衛、一時離脱! ……だが戦闘は続行だ、残り二人、踏みとどまれ! 今のはいい狙いだぞ、ベテラン側。前を落とされた時にどう動くか、そこからが隊の“質”だ。新人ども、逃げ腰を見せりゃ、ますます撃たれるだけだぞ!」
  • ナレーション
    倒れた前衛が端へ運ばれる間、残る二人の新人は互いに一歩ずつ距離を空けてしまう。盾役は迷いから足を止め、魔法役は半端な位置で詠唱の構えだけを固めた。守るべき背中を失った不安が、じわりと二人の間合いを広げ、訓練場の中央にぽっかりと空白の帯を生み出していた。
  • リシェル
    「前衛の子、息は整ってきています。胸を打たれて驚いただけですね……よかった。マケハイさん、今の狙い方なら、本番でも“折るだけで殺さない”ところまで調整できます。攻めながら生かす感覚は、あなたたちの戦い方に合っていると思います。」
  • ナツ
    「さて……ここからは、“前衛を失った側”の動きを見る時間です。マケハイ、次はあえて魔法役の周囲の地面を撃ってみてください。『いつでも届く』という圧をかけるだけで、彼らの選択肢はさらに狭まります。撃たなくても崩れる場面を、今日は見極めましょう。」
  • ガロウ
    「俺は白線ぎりぎりで壁を続ける。前が減った隊がどう足を運ぶか、真正面で見ておきたい。新人の盾役、お前は一歩も退くな。退路を開けるのは後ろの役目だ。……マケハイ、あんたは好きにやれ。ただしさっき決めた線は越えるな。そこを守るからこそ、無茶が“型”になる。」
  • リシェル
    「……前衛の子には、後でちゃんと伝えておきます。『あなたが倒れたから、みんなが守り方を覚えられた』って。失敗を責めるより、意味を渡すことの方が、きっと次の一歩になりますから。マケハイさん、次はどこを“見せて”撃ちますか?」
  • ナレーション
    訓練場の視線が、再びマケハイの構えへと集まる。一本目の模擬戦は、もはや単なる勝敗ではなく、「前衛を失った隊がどう立つか」「射手がどこまで隊形を操れるか」を測る場へと変わりつつあった。次の一発が、三人組の記憶にどんな形で刻まれるか――その選択が、今まさにマケハイに委ねられている。

ターン 5

  • マケハイ
    ガロウは待機 ナツとリシェルで揺さぶる 俺は狙いを定めておく!
  • ナレーション
    ガロウが白線上で盾を構え直し、砂を踏みしめて動きを止める。彼の背中は、あえてそこから一歩も動かない“杭”として訓練場の中央に打ち込まれた。前に出ない盾がいることで、逆に後衛三人の動きがくっきりと浮かび上がる形になる。前を固定し、後ろで揺らす布陣が、ここに試されようとしていた。
  • ナツ
    「いいですね、そのままガロウさんは“柱”になってください。私とリシェルで左右から少しずつ前後の距離を変えます。揺れるのは隊形ではなく、敵の心です。マケハイ、あなたは今の位置から一歩も動かずに、狙いだけを変えてください。照準が動くだけで、人は勝手に足を乱しますから。」
  • リシェル
    「それじゃあ、私は少しだけ左前に出ますね。傷はつけません、でも“届きそう”な距離まで寄ります。回復の構えを見せながら、あえて魔法役の子と目を合わせて……そう、今は『あなたを見ています』って伝えるだけにします。マケハイさんの銃口と、私の視線、その二つで挟み込んでみましょう。」
  • ガロウ
    「俺はここから動かん。新人の盾役、安心しろ、真正面は全部この板で受ける。お前は横と後ろだけを気にしていろ。……マケハイ、その代わり好きに狙え。撃つか撃たないかは任せるが、銃口だけは絶対に外すな。その“見られている”感覚を、新人どもに刻みつけてやれ。」
  • ナレーション
    ナツは右へ、リシェルは左へと半歩ずつ位置をずらし、三人の後衛が扇状に広がる。訓練場の砂を踏む足音は小さいが、動きに合わせて新人側の視線が忙しく揺れた。銃口と杖先と瞳の向きが、ゆっくりと魔法役と盾役の間を行き来し、どちらが次の標的になるのか分からない不安だけを濃くしていく。
  • ナツ
    「……今です。詠唱の手が一瞬止まりました。マケハイ、撃たなくて構いません、銃口だけを魔法役の胸元に吸い付くように向けてください。そのまま一呼吸数えたら、次は盾役の足元へゆっくり移す。『どちらも守れない』感覚を、彼ら自身に気づかせてあげましょう。」
  • リシェル
    「私は、倒れた前衛の子の方へちらっと視線を送ります……そしてすぐに魔法役の子に戻す。『あなたが倒れたら、次はこの子がここに来る』って、何も言わなくても伝わるはずです。マケハイさん、狙いを変える時は、わざと少しだけ大きく銃を動かしてあげてください。」
  • 訓練係ラウル
    「……おいおい、撃ってねぇのに足が止まってるぞ、新人ども。前が減った時ほど、手と足を動かし続けろって教わらなかったか? ベテラン側、そのままやれ。こういう“撃たれない時間の怖さ”は、実戦じゃなかなか教えられねえからな。」
  • ガロウ
    「新人の盾役、前に半歩出ろ。そうだ、その位置だ。お前が一歩出れば、後ろの仲間は少しだけ楽になる。だが覚えておけ、今は“守るために出る”練習だ。逃げ腰で下がった一歩と、腹を括って踏み出した一歩は、同じ距離でも意味がまるで違う。」
  • ナレーション
    魔法役の喉が上下し、詠唱の言葉が途切れがちになる。盾役は言われた通り半歩だけ前に出たが、その目は銃口とリシェルの杖とを行き来して落ち着かない。まだ誰も撃たれていないのに、高鳴る鼓動だけが戦況を支配する。ここから先をどう締めくくるかは、狙いを定めたままのマケハイの次の一手に委ねられていた。マケハイは、どのタイミングでどう動く?

ターン 6

  • マケハイ
    魔法役を銃口で狙う撃たないで威嚇
  • ナレーション
    銃口がまっすぐ魔法役の胸元を捉え、訓練場の空気がさらに張り詰めた。砂地を渡る風音さえ、今は誰の耳にも届いていないようだった。新人の喉が小さく上下し、詠唱の言葉が途中で凍りつく。銃声は鳴らないのに、静かな緊迫だけが場を支配していく。
  • ナツ
    「……いいですね、そのままです。撃たない選択を取った瞬間から、これは訓練というより『心理の実験場』になります。今、魔法役の子は自分の心臓の鼓動と銃口の向きしか感じられていません。あなたはただ、揺らがない“条件”としてそこにいてください。撃たれないうちに崩れるかどうか、それを今日は見届けましょう。」
  • リシェル
    「……あの子、唇が少し震えています。怖いのは傷じゃなくて、『いつ来るか分からない痛み』なんですね。だからこそ、今の時間はすごく大事です。私も回復の構えだけを続けて、“倒れてもすぐ起こす”って姿勢を見せます。守られる感覚と、狙われる感覚、両方を同時に刻んであげましょう。」
  • ガロウ
    「新人の魔法役、足を止めるな。撃たれた時にどう倒れるかも訓練だ。盾の後ろに隠れるだけじゃ、前線じゃ通用しねえぞ。……マケハイ、そのまま狙ってやれ。お前が引き金を引かねえ限り、ここは安全圏だ。だがあいつらの心は、もう一歩も動けねえ場所に追い込まれてる。」重い盾がわずかに角度を変え、魔法役の前へ差し出される。
  • 訓練係ラウル
    「……ほう、やりやがる。撃たねえでここまで縛るとはな。新人ども、その銃は今すぐには鳴らねえ。なのに足が動かねえのは、お前ら自身が“当たりに行く未来”を頭で描いちまってるからだ。怖えのは弾じゃなくて、自分の想像だってことを覚えとけ。
  • ナレーション
    魔法役の瞳孔が開き、額にじわりと汗が浮かぶ。詠唱のために組んだ指が強張り、わずかな震えが杖先まで伝わった。盾役は一歩前に出たまま、背中越しにその震えを感じ取り、歯を食いしばる。二人の鼓動が、静かな訓練場に重く響いているかのようだった。
  • ナツ
    「ここで一度だけ、銃口をほんの少しだけずらしてください。胸から、足元へ。撃つつもりがなくても、狙いが変わるだけで“次の一歩がどれほど危ういか”を思い知らされます。攻撃しない圧力を扱えるようになれば、実戦で無駄な流血を減らせます。」
  • リシェル
    「……大丈夫、大きく傷つけるつもりはないって、私からも伝えておきますね。」ローブの裾が揺れ、彼女はそっと杖を下げる。「『ここは訓練だから、怖がってもいい』って、目で話しかけておきます。恐怖を知った上で前に出られるなら、その子はきっと強くなれますから。」
  • ガロウ
    「よし、新人の盾役、そのまま一歩だけ前に踏み出せ。撃たれたら俺が全部受ける。お前は“守りたい奴の前に立つ”って決めるだけでいい。……マケハイ、威嚇は十分だ。いつでも引ける構えを保ったまま、好きに締めくくれ。ここは訓練だ、最後に残すのは恐怖じゃなくて、学びだ。」盾が地面を擦り、前進の意思だけが土に刻まれる。
  • ナレーション
    新人の盾役が震える足で一歩を刻み、魔法役の前にわずかな壁を作る。銃口はなおも二人をなぞり続け、撃鉄は静かなままだった。観客席から、小さく安堵と感心の混じった吐息が漏れる。一本目の模擬戦は、すでに勝敗以上の意味を帯び始めていた。マケハイは、次にどんな合図でこの局面を収める?

ターン 7

  • マケハイ
    ナツの提案どうり足元に銃口を向ける
  • ナレーション
    銃口がゆっくりと沈み、標的は胸から足元へと移った。砂に刻まれた足跡の延長線上に、冷たい黒い穴が静かに据えられる。一歩踏み出せば撃ち抜かれるかもしれないという条件が、言葉も音もなく新人たちの前に置かれた。観客席の空気さえ、息を潜めたように固まっていく。
  • ナツ
    「……そう、その角度です。胸から外して足元へ落とすと、彼らの中で『前に出る一歩』だけが特別に重くなります。今、魔法役の子は“攻撃するための一歩”と“撃たれるかもしれない一歩”を同時に意識しているはずです。その葛藤を覚えたまま前に出られるかどうか、ここが今日の一番の学びになりますね。」
  • リシェル
    「……大丈夫、深呼吸して。今は“当たるかもしれない”だけで、“必ず”ではありません。」そっと胸の前で回復の印を結びながら、「もし倒れても、すぐに起こします。だから、怖さごと前に出てみてください。あなたが踏み出した一歩は、きっと誰かを守る形で残りますから。」と、魔法役の子へ視線だけで優しく告げる。
  • ガロウ
    「新人の魔法役、その足は止めるな。前に出るか、詠唱を完遂するか、どちらかは選べ。」白線ぎりぎりで盾を深く構え直し、「撃たれたら俺が受ける。お前は、自分の役目から逃げないことだけを考えろ。怖いままでもいい、守りたいなら、その足を前に出せ。」と、ぶっきらぼうな声で背中を押す。
  • 訓練係ラウル
    「……よし、そのまま踏ん張れ、新人ども。」鐘の代わりに軽く指を鳴らし、「前を一人落とされて、銃口まで向けられて、それでも線上から逃げてねえ。それだけで今日は合格だ。ベテラン側、そろそろ締めに入れ。怖さを残しすぎるな、動けた記憶もちゃんと刻んでやれ。」と、場の温度をわずかに緩める。
  • ナレーション
    魔法役の若者は、銃口と盾の隙間を見比べ、やがて小さく顎を引いた。震える足で半歩だけ前に出し、途切れがちだった詠唱の続きを絞り出す。その一歩は、攻撃ではなく「逃げなかった」という事実を刻むための動きだった。訓練場の空気が、張り詰めたまま少しだけ誇らしさを帯びる。
  • ナツ
    「……はい、ここで終わらせましょう。」わずかに顎を引いて合図を送り、「一本目は“前衛を失った隊が、それでも線上に立ち続けられるか”を見る訓練でした。十分です。あとは倒さずに、鐘の音で区切りましょう。怖さよりも、『踏みとどまれた』感覚を持ち帰ってもらった方が、この子たちのためになります。」と静かに告げる。
  • 訓練係ラウル
    「一本目、ここまで! 前衛離脱、残り二人は線上維持のまま終了だ!」軽やかな鐘の音が訓練場に響き、「よくやった、新人ども。撃たれないうちに足を止めたのは減点だが、最後に前へ出た一歩は大きな加点だ。ベテラン側も上出来だ、弾を撃たずにここまで縛るとはな。」と満足げに声を張り上げる。
  • リシェル
    「お疲れさまでした。胸を打たれた子も、息はもう落ち着いています。少し驚いただけですね。」柔らかな光を指先に灯しながら、「怖かったでしょうけど、その怖さの中で前に出られたのは、とても立派でしたよ。次は、もう少しだけ余裕を持って同じ一歩を踏めるように、一緒に練習していきましょう。」と、三人それぞれに微笑みを向ける。

ターン 8

  • マケハイ
    俺たちの練習をするつもりがお互いいい経験になったな
  • ナレーション
    鐘の余韻が消え、訓練場には安堵と疲労の入り混じった息遣いが漂っていた。土埃の向こうで、観客席の冒険者たちが腕を組み直しながらぽつぽつと感想を交わし始める。一本の模擬戦が終わっただけなのに、場の空気はどこか柔らかく、さっきまでよりも互いの距離が近く感じられた。訓練という名の小さな戦場が、学びの余韻へと変わっていく。
  • ナツ
    「そうですね。こちらは“攻めながら守る”感覚を確かめたつもりでしたけど……新人さんたちの踏ん張り方から学ぶことも多かったです。前衛を失っても線を維持しようとする意志は、私たちにも必要なものですから。今日は、少しだけ自分たちの怖がり方も見直せた気がします。」
  • ガロウ
    「ああ、俺もだ。前を一人落とされたあと、あいつらがすぐに線から逃げなかったのは大したもんだ。盾役の一歩と、魔法役の半歩……あの小さな前進は、戦場じゃ命を拾う一手になる。俺自身、“守るために出る線”を改めて感じられた。いい訓練だったと言ってやれる。」
  • 訓練係ラウル
    「おう、そう言ってもらえると助かるな。こっちも、ベテランの連携を生で見せられたのは大きい。新人どもには、今日の動きと感情を頭ん中の帳面に書き留めとけって言っておくさ。あんたらも、気が向いたらまた顔出してくれ。模擬戦は、やるたびに形が変わるからな。」
  • リシェル
    「私も、治すだけじゃなくて“怖さごと支える”ってどういうことか、少し分かってきました。倒れる前に声をかけること、倒れたあとに意味を渡すこと……癒やし方にも段階があるんですね。マケハイさんたちと一緒に動いたからこそ、そこまで意識が届いた気がします。」
  • ナレーション
    新人三人はまだ緊張の抜けない顔で、それでもどこか誇らしげに装備を整え直していた。胸を打たれた前衛は、リシェルの光に守られながら深呼吸の仕方を教わっている。魔法役と盾役は、互いの肩を軽く叩き合いながら、さっきの一歩がどう見えたかを言葉にし始めていた。恐怖の記憶が、少しずつ成長の実感へと形を変えていく。
  • ナツ
    「それに……私たち自身の連携も、確認できました。ガロウさんの“ここで死ねる線”と、マケハイの射線、それから私とリシェルの揺さぶり。それぞれの役割が噛み合った時の形を、一度はっきり見ておけたのは大きいです。本番では、今日より一歩だけ慎重に、でも迷わず動けそうですね。」
  • ガロウ
    「そうだな。俺も、自分の退き際と踏み込みどころを見直せた。何より、あんたが無茶を“型”として扱ってくれるなら、俺はその枠の中でいくらでも前に出られる。守り方の約束が一つ増えたってことだ。次に本物の戦場に立つ時、今日の感覚を忘れねえようにしよう。」
  • リシェル
    「ふふ……それに、怖がり方や退き方も含めて“私たちらしい戦い方”が少し見えてきましたね。誰も倒さずに終われたことも、大事な結果だと思います。生きて帰るための練習を、こうして笑って振り返れるのは、とても幸せなことですから。次は、どんな形で試してみましょうか。」
  • ナレーション
    訓練場の片付けが始まり、木製の障害物が端へ運ばれていく。夕刻にはまだ早いが、空気には一日の区切りのような静けさが混じっていた。模擬戦という小さな一幕は、互いの胸にささやかな自信と課題を残しながら、穏やかに幕を下ろしていく。ここで得た感覚は、次に本当の依頼へ向かう時、きっと思い出されるだろう。マケハイは、この後どこへ向かい、どんな一歩を選ぶ?

ターン 9

  • マケハイ
    ちょっと早いんで近くでモンスター狩りでも行こう、今の復習を兼ねてな軽くだぞ
  • ナレーション
    訓練場を離れると、裏手の林へ続く獣道が静かに口を開けていた。そこは街からそう遠くない、依頼にもならない程度の小さな狩り場だ。踏み慣らされた土には新旧さまざまな足跡が重なり、低い茂みの奥からは小動物の気配と、時おり魔物特有のざらついた気配が混じって届く。模擬戦で温まった身体に、今度は実戦の空気が薄く触れ始めた。
  • ナツ
    「復習を兼ねるなら……ちょうどいいですね。この林なら、さっきの“線を決める”感覚をそのまま試せます。マケハイは訓練場と同じく、ガロウさんの斜め後ろから射線を作ってください。私は敵の出方を見て、下がる合図を決めます。軽く、という約束は守りましょう。ただし撤退線だけは最初に決めておきます。そこを越えたら、どんなに惜しくても戻ります。」
  • ガロウ
    「軽くだな……分かってる。じゃあ林道の真ん中に“ここで受ける”地点を決めよう。俺はそこから基本動かない。前に出るのは、敵が数で押してきた時だけだ。マケハイ、お前は右側の茂み沿い、さっきみたいに肩越しに撃てる位置を探せ。リシェルは左後ろで準備、ナツは後方から全体を見てくれ。模擬戦で作った骨格を、そのまま野外に持ち出すつもりでいく。」
  • リシェル
    「ここなら、怪我をしてもすぐ戻れますし……ちょうどいいですね。私は、さっきの新人さんたちを思い出しながら、“怖さごと支える”練習をしてみます。マケハイさんが前に出すぎたら、すぐ声をかけますから、その時は素直に下がってくださいね。傷だけじゃなく、無茶の前触れも早めに治すつもりでいますから。」
  • ナレーション
    やがて、湿った土の匂いに混じって、鼻を刺す獣臭が濃くなった。低い茂みの向こうで、背の低い影が数体うごめき、小さなうなり声が重なる。牙猪ほどではないが、群れると厄介な牙ウサギの一団だ。訓練場の木剣とは違う、生身の牙と爪がそこにあった。
  • ナツ
    「敵は牙ウサギですね。数は……四。前二、後ろ二、といったところでしょうか。ここでも“線を折る”考え方を使いましょう。最初の一撃で、跳躍の起点になる個体を狙ってください。ガロウさんの前に飛び込もうとしている一体を落とせれば、群れの勢いは半分になります。どの個体が合図になるか、見極めはマケハイに任せます。」
  • ガロウ
    「よし、ここを“受ける地点”にする。」と短く告げ、ガロウは林道のやや開けた場所に盾を突き立てる。「俺は一歩も引かん。跳んでくる奴は全部この板で止める。マケハイ、お前は右の木陰から狙え。最初の一匹を落としたら、あとは威嚇でも構わん。リシェルは俺の左後ろ、噛みつかれそうになったらすぐ下がれ。ここを越えなきゃ、軽い狩りで済むはずだ。
  • リシェル
    「跳んでくる瞬間が一番危ないので、目を離さないようにしますね。もし誰かの足元に食らいつかれたら、すぐに引き剥がせるように準備しておきます。……それと、さっきの模擬戦みたいに、『撃たれないけど狙われている』時間も試してみませんか? 何匹かは、あえて逃がしていいと思います。全部倒さなくても、生きて帰れれば十分ですから。
  • 訓練係ラウル
    「おい、こんなとこで復習とは熱心だな。」と、いつの間にか後ろからついてきていたラウルが木の幹にもたれかかる。「見物料はいらねえから、その代わり、さっきの模擬戦みたいに“線を決めた狩り”を見せてくれ。新人どもに話すネタが増えるからな。
  • ナレーション
    牙ウサギの一体が耳を立て、こちらの気配に反応して身を沈めた。次の瞬間、前列の二匹が同時に地を蹴り、低い弾丸のようにガロウへと飛びかかる。林道に舞い上がる土と枯葉の中で、マケハイの指はすでに引き金へかかっていた。訓練場で磨いた連携が、本物の牙を前に試されようとしている。マケハイは、どの個体をどう撃ち、どこで“軽く切り上げる”つもりだろうか?

ターン 10

  • マケハイ
    シールドバッシュでのけぞった2体を射撃する
  • ナレーション
    林道の開けた一点で、牙ウサギ二体が同時に盾へ跳びかかった。ガロウは踏み込みを半歩遅らせ、あえて牙を届かせる間合いを作る。直前で木盾を押し上げるように薙ぎ、二匹の顎をまとめて弾き返した。跳躍の勢いを殺された小さな獣たちは、背を見せたまま空中でのけぞり、林道の左右へと投げ出される。
  • ガロウ
    「今の二匹は任せた! 右に飛んだ方はお前の射線だ、左は俺が受け直す! 後ろの二匹はまだ様子見だ、深追いするなよ。ここは訓練場じゃねえが、やることは同じだ、“線”から出過ぎるな。撃ち終わったら一歩戻れ、あとは威嚇で十分だ!」
  • ナツ
    「いい角度です、ガロウさん。マケハイ、右側に弾かれた個体は今、背中をこちらに向けています。“起き上がる前に落とす”なら一発で十分です。左に飛んだ方は、あえて生かしておきましょう。後ろの二匹と合わせて、逃げ道を選ぶかどうかを見る材料になります。撃ったらすぐ、さっき決めた位置まで下がってください。」
  • リシェル
    「私は、ガロウさんの左側を見ておきますね。もし噛みつきに来たら、すぐ足元を払いますから。……マケハイさん、右の一匹を倒したあと、後ろの子たちには銃声だけを聞かせてあげてください。“届く距離にいる”音があれば、無理に追い詰めなくても、向こうから下がってくれます。」
  • 訓練係ラウル
    「おう、さっきの模擬戦の延長ってわけか。いいぞ、その二匹を的にしちまえ。背中を見せた瞬間は、どんな魔物でもただの獲物だ。……だが全部狩り切る必要はねえからな。“線を守ったまま逃がす”のも、立派な腕試しだ。」
  • ナレーション
    右へ弾かれた牙ウサギは、土を削りながら仰向けに転がり、腹を見せたまま空を掻く。左の一体は幹に背を打ちつけて短く悲鳴を上げたが、すぐさま四肢を踏ん張り、低く唸って構え直す。後列の二匹は跳躍をためらい、耳だけをこちらへ向けて機を窺った。群れ全体の勢いが、一瞬だけ宙ぶらりんになる。
  • ナツ
    「……今です。右の個体は、反撃の意思が完全に切れています。そこを一発で仕留めてください。左は威嚇で十分です、木の根元あたりに弾を落としてやれば、後ろの二匹も一緒に退きます。“どこまで追わないか”も、今日の復習に含めておきましょう。」
  • ガロウ
    「左の奴が来るなら、ここで全部受ける。お前は撃ったあと、必ず俺の後ろに入れ。欲張って前に出りゃ、牙より根っこに足を取られるぞ。……それと、奥の二匹が逃げたら追うな。軽い狩りの約束は守る。線を越えねえで終わらせるのも、立派な勝ちだ。
  • リシェル
    「誰も噛まれていませんし、このまま終われそうですね。……マケハイさん、もし弾がそれて誰かが傷を負っても、すぐ治しますから、怖がらずに“今の自分の精度”を試してください。ここで外した感覚も、次の依頼ではきっと役に立ちます。
  • ナレーション
    狙いを定める気配に呼応し、牙ウサギたちの耳が一斉に震える。林道にこもった生臭い空気が、わずかに後ろへ引いた。訓練場で掴んだ「線」と「射線」の感覚が、そのまま森の小さな実戦に重なっていく。ここでどの個体を撃ち、どこで引き上げるか――その選択が、今日の復習を締めくくる鍵になる。マケハイは、次の一撃と退き際をどう決める?

ターン 11

  • マケハイ
    右側のウサギを撃ち仕留める
  • ナレーション
    引き金が絞られ、乾いた破裂音が林に短く響いた。右へ投げ出されていた牙ウサギの腹を木弾が貫き、土の上を一度だけ跳ねてから動きを止める。小さな体が痙攣し、やがて力を失って沈黙した。残る三体の耳がぴんと立ち、群れ全体の気配が一瞬で変わる。
  • ガロウ
    「よし、一匹は落ちた。あとは無理に詰めるな、ここで受け止める。左の奴が来るなら、この板で全部相手をする。奥の二匹は耳が引けてる、あれは逃げ腰だ。……いいか、追い打ちをかけたくなっても我慢しろ。今日の目的は狩りじゃない、“線を守って帰る”練習だ。」
  • ナツ
    「……今ので十分、群れの勢いは削げました。」と小さく息を整え、「右の個体を仕留めたことで、残りは“ここまで来れば撃たれる”と理解したはずです。次の一発は、当てなくて構いません。左の牙の前、地面をえぐるように撃ってください。『これ以上進めば危ない』という線を、音と傷跡で教えてあげましょう。」と静かに指示を重ねる。
  • リシェル
    「今の一撃、きれいに急所を外していましたね。」と倒れた獣へ一瞬だけ視線を送り、「苦しませずに終わらせるのも、大事な技術です。……残りの子たちは、もうこちらを“狩る相手”ではなく、“避けるべき相手”として見ています。これ以上は、無理に血を増やさなくても大丈夫ですよ。誰かが傷つく前に、引き際を決めましょう。」と穏やかに告げる。
  • 訓練係ラウル
    「おう、いい狙いだ。」と腕を組み直し、「一撃で跳ね起きる隙も与えねえ……さっきの模擬戦の“前衛を折る”感覚、そのまま獣相手にも通じてるじゃねえか。あとはどこで欲を切るかだ。この距離でビビらせて退かせりゃ、林道を汚さずに済む。新人どもに、こういう終わらせ方も教えてやりてえな。」と感心したように笑う。
  • ナレーション
    二発目の銃声が土を抉り、左の牙ウサギの目前に小さな穴が穿たれた。飛びかけた前足が空中で止まり、獣は喉を鳴らして一歩退く。後列の二体も釣られるように身を翻し、枯葉を跳ね散らしながら茂みの奥へ散っていった。林道には、一匹と浅い弾痕だけが静かに残される。
  • ガロウ
    「よし、追うな。ここで終いだ。」と盾を地面から離し、「一匹分の肉と、線を守った感覚が手に入ったなら上等だろう。あとは街に戻って、さっきの模擬戦と合わせて整理するだけだ。……こうしてみると、前に出る時より退く時の方が、よっぽど度胸がいるな。」と小さく笑い、盾の縁についた土を払う。
  • ナツ
    「模擬戦と小狩り、どちらも“線を決めて守る”という目的で終えられましたね。」と林道を一度振り返り、「前衛を折る一撃と、追わないという選択。この二つを同じ日に体で覚えられたのは、大きな収穫です。今日はここで区切りにして、酒場でまとめましょう。次に本当の依頼へ向かう時、きっと今日の感覚が助けになります。」と穏やかに締めくくる。
  • リシェル
    「誰も噛まれずに終われて、本当によかったです。」と胸に手を当て、「倒れた子も、すぐに楽にしてあげられましたし……今日の狩りは、私にとっても“どこまでなら許せる傷か”を考える良い機会になりました。生きて帰るための練習を、ちゃんと生きたまま終えられたんですから、今日はこのくらいで十分ですね。」と微笑みながら頷く。
  • ナレーション
    林を抜ける頃には、陽はまだ高く、街道には穏やかな風が吹いていた。背後の茂みからは、散っていった牙ウサギたちの気配が遠ざかり、代わりに街の喧騒が少しずつ近づいてくる。模擬戦と小さな狩りで掴んだ「線」と「退き際」の感覚は、静かな余韻となって一行の歩調に溶け込んでいた。マケハイは、このあと酒場で何を頼み、どんな風に今日を締めくくる?

ターン 12

  • マケハイ
    牙ウサギを手土産に酒場で一杯飲もう 今日はもう仕事はなしだ
  • ナレーション
    街門をくぐる頃には、牙ウサギの血の匂いも風に薄れていた。袋に収めた一匹分の肉が、歩調に合わせて小さく揺れる。訓練場と林で重ねた「線」の感覚を、それぞれ胸の内で反芻しながら、一行は自然と馴染みの酒場へ足を向けた。扉の向こうから、早い時間のざわめきと酒の匂いが迎えてくる。
  • ナツ
    「今日はここまでにしましょう。模擬戦と小狩り、どちらも“やりすぎる前にやめる”ところまで、きちんと辿り着けました。攻める型と退く型を同じ日に揃えられたのは、なかなか贅沢な経験ですよ。あとは……この肉をどう料理してもらうか、戦術会議ですね。」
  • ガロウ
    「仕事上がりに獲物ぶら下げて帰るなんざ、昔の遠征を思い出すな。違うのは、今日は誰も血を流してねえってことだ。盾を片付ける前に酒場の椅子に座れる日なんて、そう多くはねえ。いい区切りだ。肉は炙りでも煮込みでも構わん、腹が膨れて酔えりゃそれでいい。」
  • リシェル
    「ふふ、牙ウサギを手土産に帰ってくるなんて、ちょっとした英雄気分ですね。……いえ、誰も大怪我をしていないから、そう感じられるだけかもしれません。『無事に終わった日』の乾杯は、私にとって何よりのご褒美です。今日はゆっくり、みんなで味わいましょう。」
  • ナレーション
    木の扉を押し開けると、いつもの酒場が少しだけ早い夕方の顔で迎えた。客はまだまばらだが、常連たちが数卓を囲み、軽い笑い声が飛び交っている。カウンターの奥で女将が目ざとく一行の袋に気づき、にやりと口元をゆるめた。ここが、今日の戦場の終着点だ。
  • 酒場の女将
    「おやまあ、こんな時間から顔出したと思ったら……牙ウサギじゃないかい。いい色してるねぇ。一本分の汗には足りないだろうけど、飲み代くらいにはしてやれるよ。肉はこっちでうまく料理して出してやるから、あんたらは席で喉を潤してな。」
  • ナツ
    「では、お言葉に甘えて……。女将さん、この子を一番お酒に合う形でお願いします。今日は“線を守って帰れた日”なんです。記憶に残る味で締めくくれたら、きっと次の一歩も迷わず踏み出せますから。飲み物は、いつものあれで大丈夫です。」
  • ガロウ
    「椅子に腰を下ろすと、ようやく今日が終わった気がするな……。模擬戦で前を折って、小狩りで獣を一匹落として、それでいて誰も倒れちゃいねえ。こういう日は、余計な反省抜きで飲んでいいと、俺は思う。明日の心配は、明日の朝にすりゃいいさ。」
  • リシェル
    「そうですね……今日は、心の傷も少なかった気がします。怖さを知る場面はありましたけど、そのたびに誰かが前に立ってくれましたから。誰かを癒やす前に、自分たちをねぎらう夜があっても、きっと許されますよね。もう仕事はなし、今はただ、ここにいることだけを味わいましょう。」
  • ナレーション
    やがて卓には、香ばしく焼かれた牙ウサギと、泡立つ酒が並んだ。訓練で交わした合図も、林で聞いた銃声も、今は笑い話の調味料に変わっていく。「今日はもう終わり」と決めた夜が、静かに、更けすぎないうちに更けていった。さあマケハイ、次はどんな明日を望む?

エピローグ

  • ナレーション
    牙ウサギの香草焼きが卓の中央で湯気を立てていた。泡立つ酒杯が四つ、木の卓に輪を作るように並んでいる。ささやかな獲物が、今日一日の締めくくりとして十分なごちそうに変わっていた。
  • ガロウ
    「……こうして座って振り返ると、妙な一日だったな。前衛を折る訓練をして、その足で獣を一匹落として、それでいて誰も血を流しちゃいねえ。線を決めて守り切るってのが、ようやく自分の中で“型”になりかけてる。次に本物の前線に立った時、今日の感覚を忘れなきゃ、きっともう一度くらいは皆でこの席に戻れるさ。」
  • ナツ
    「今日の収穫は、勝ち方そのものより“やめ方”を覚えたことだと思います。模擬戦でも林でも、追いすぎる前に線を引けましたから。前衛線と射線と支援線が一つの形として見えたのは、大きいですよ。これなら、森の依頼に踏み込む時も、怖さを数えながら進めます。……生きて帰るための準備としては、悪くない一日でした。」
  • リシェル
    「私も、少しだけ自分の役目が分かってきました。傷を治すだけじゃなくて、“怖さを抱えたまま動く心”に寄り添うこと……それが、今日の模擬戦と狩りで見えた気がします。誰も倒れずに終われた夜に、こうして一緒に笑えるなら、それだけで十分報われます。明日また危ない橋を渡るとしても、今はこの一杯を大事にしたいです。」
  • 酒場の女将
    「あんたらが揃って早い時間に戻ってくるなんてねぇ。誰も担ぎ込まれずに肉だけ置いてくれる日は、店としてもありがたいもんさ。その皿が空になる頃には、嫌なことも大体酒に溶けてるだろうよ。ほら、なくなったら遠慮せず呼びな。」
  • ナレーション
    卓を囲む笑い声は高ぶりすぎず、ほどよいところで落ち着いていた。夜が深くなり切る前に杯は空になり、椅子の軋む音と共に、それぞれの部屋へ向かう足音が静かな余韻を残して散っていく。
  • ナレーション
    外に出れば、街路にはまだ薄い明かりが点々と続いていた。訓練場の砂も林の湿った土も、今は遠く感じられる。生きて戻ったという事実だけが、静かな夜気の中で確かな重みを持ち、明日もまた線を引くための小さな勇気として胸に沈んでいった。
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