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第10話「闇よりの刺客」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)サガシカ

第10話「闇よりの刺客」『Saga & Seeker』(サーガ&シーカー)
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目次

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噂と鐘が暴いた、聖堂の闇を撃つ蒼薔薇

森の門を調べた一行は、紋章を刻んだ刺客に狙われているという噂を自ら酒場へ流し、森と門、行方不明者を結ぶ物語を街中に広げていく。噂は独り歩きし、蒼い薔薇を消すことはそのまま組織の存在を宣伝する行為となり、敵の「極秘処分計画」は瓦解する。

やがて複数パーティーによる合同調査隊が結成されるが、蒼い薔薇はあくまで線引きと撤退を選び、森の中で再び刺客の待ち伏せを受けた彼らは、隊長の膝を撃ち抜き、部下たちを殺さず拘束。尋問の末、行方不明者を門へ送る噂の消していたのが貴族街の教会と同じ鐘の音で操る勢力だと突き止める。

マケハイは撤退の号令と共に「敵は教会だ」と宣言し、忘れないことこそ最大の抵抗だと街全体の団結を呼びかける。森から戻った冒険者たちはそれぞれ噂と証言を広め、老司祭らしき神官も内側から声を上げる。ついに塔の鐘は止まり、行方不明者を門へ送る鎖は断たれる。森の門はなお口を開けたままだが、騒ぎを避けた蒼い薔薇は、次なる旅路へ静かに歩み出す。あなたの旅は終わらない。

プロローグ

  • ナレーション
    雲ひとつない昼下がり、街道を渡る風は乾いて軽かった。土の道はよく踏み固められ、左右には畑と低い林が交互に続き、遠くには次の宿場町の屋根が小さく霞んで見えている。旅の一行は、森での調査と酒場での情報整理を終え、ひとまず別の街へ向かう移動の途上にあった。
  • ナレーション
    先頭には重い鎧を鳴らしながら歩くガロウ、その少し後ろの安全圏を選ぶようにマケハイが歩き、左右や背後をナツとリシェルが固めていた。会話は途切れがちで、皆がそれぞれに森で見た盛り土や削られた紋章のことを思い返している。だが、空気そのものは殺伐とはしておらず、次の宿での食事や風呂の話題もときおり挟まれていた。
  • ナツ
    「……森の件は、一度“保留”にできたのは正解でしたね。あの盛り土の場所、あそこで踏み込みを続けていたら、誰か一人は戻れなかった気がします。今は、情報も足りませんし……それに、あなたの銃も、ガロウさんの盾も、きちんと整備してからの方がいい」
  • リシェル
    「そうですね……。あの遺体のことも、鐘の境界のことも、今はまだ“断片”ばかりですし。次の街で聞けることを聞いて、準備を整えてからでも遅くはありません。……マケハイさんも、ちゃんと寝てくださいね? 最近、少し目の下が暗いですから」
  • ガロウ
    「次の宿場に着いたら、一度装備を全部見直す。鎧も盾も、森の湿気で傷んでるかもしれん。お前の銃も、分解して油を差しておけ。……それと、依頼の話を聞く前に、まず飯だ。腹が減ってると、ろくな判断ができない」
  • ナレーション
    そんな取り留めのない会話が続く中、ナツの足が唐突に止まった。彼女の青い瞳が、何もないはずの前方の空間を鋭く射抜く。次の瞬間、彼女の全身からふっと柔らかな気配が消え、戦場参謀としての冷たい集中だけが残った。風の流れが一瞬だけ、妙な淀み方をした。
  • ナツ
    「……止まって。前方二十歩、道の両脇。空気の流れが不自然です。罠か、待ち伏せ。どちらにせよ、このまま真っすぐ進めば“当たります”。ガロウさん、盾を上げて前へ。リシェルはマケハイのすぐ後ろ、いつでも治癒を。私は……後方と側面の“抜け道”を見ます」
  • リシェル
    「わかりました……! ガロウさん、前はお願いします。私は、いつでも回復できるようにしておきますから。……マケハイさん、離れないでくださいね。何が来ても、すぐに対処できるように」
  • ガロウ
    「了解だ。……前方、警戒。俺より前に出るなよ。ナツが言うなら、何かいる。姿が見えなくても、構えるのはタダだ。盾の影から、いつでも撃てる位置を取っておけ。退くにしても、まずは敵の顔を見てからだ」
  • ナレーション
    ガロウが盾を構え一歩踏み出した瞬間、道の両脇の土がわずかに盛り上がった。次いで、細い金属線がぱん、と弾け飛び、地面に埋められていた魔法陣が淡く点灯する。空気が歪み、黒い外套の影が三つ、道の中央ににじみ出るように現れた。

ターン 1

  • マケハイ
    なんでうちのパーティー蒼い薔薇は何かに巻き込まれるんだ これも森や貴族の一件に関わってるのか?
  • ナレーション
    黒外套の三人は、顔を覆面で隠し、胸元には削り取られた紋章板をぶら下げていた。彼らの足元には、土に隠されていた細い鎖がマケハイたちの足首へと走っている。鎖が一斉に跳ね上がり、拘束の輪が締まりかけた。
  • ナツ
    「森と無関係、とは言い切れませんね。紋章を削る趣味のある人たちが、そう何組もいるとは思えませんし。それより今は――足元の鎖を優先して。完全に締まる前なら、あなたの反射なら抜けられます。ガロウさんは前に詰めて、正面の一人を押さえてください。」
  • ガロウ
    「問答は後だ。狙って待っていた以上、こいつらは敵だ。前は俺が受ける、ナツの指示どおりに動け。リシェル、初撃で誰かが転べばすぐ治せるように構えておけ。おい黒外套、ここで倒れてもらうぞ!」
  • リシェル
    「罠まで用意して……本気で私たちを仕留めに来ていますね。森で見つけた人たちも、こうして……いえ、今は考えている場合じゃないですね。誰が傷を負っても、すぐに癒やします。マケハイさん、転んでもいいので、生きて動き続けてください。」
  • 謎の刺客
    「標的確認……蒼い薔薇の一行。森を嗅ぎ回った負け犬と、その仲間たち。依頼どおり、ここで全員“処分”する。悪く思うな、あんたらの名前も痕跡も、最初から無かったことになるだけだ。」
  • ナレーション
    覆面の若い男が短く指を鳴らすと、三人の外套の内側から細身の短剣と魔術符が覗いた。左右の二人が側面へ散り、中央の男は足元の鎖をさらに引き絞る。地面がきしむほどの力で、逃げ道を塞ぐ陣形が完成していく。
  • ナツ
    「三人とも、役割がはっきりしています……中央が拘束と指揮、左右が削り役。森の“誰か”と同じで、自分の素性を消すことに慣れた手口ですね。マケハイ、あなたは最初の一手で中央の鎖か、指揮役の腕を狙ってください。生き延びるには、あそこを折るのが一番早いです。」
  • ガロウ
    「指揮役を落とす、か……上等だ。俺が正面から圧をかける。お前はその影から撃て。左右の二人は俺が引きつける、リシェルは後ろで距離を取れ。ここで倒れたら森の連中と同じ穴だぞ、絶対に踏ん張る。」
  • 謎の刺客
    「へえ、正面から受けてくるか。だが悪いが、俺たちには時間も情もないんでね。森の“門”に首を突っ込んだ連中は、全員まとめて消す。それが後ろの連中との約束なんだよ。」
  • リシェル
    「門……やっぱり、あの森の出来事と繋がっているんですね。だったら、ここで倒れるわけにはいきません。ガロウさん、無茶は承知ですけど、絶対に前を譲らないでください。私も、誰一人ここに置いていきませんから。」

ターン 2

  • マケハイ
    やっぱり森の門が関わっていたか、よほど知られてはいけない案件らしいな こちらも死ぬつもりはない 真ん中のリーダーを行動不能にする
  • ナレーション
    照りつける日差しの下、鎖の輪はまだ完全には締まりきっていなかった。土埃が舞い上がる一瞬、マケハイの足首は金属の輪を紙一重で抜け出す。超反射じみた回避に合わせて、彼の銃口が中央の刺客へまっすぐ向きを変えた。引き金が絞られるのとほぼ同時、ガロウも盾を構えたまま踏み込み、指揮役の視界を遮るように身体を滑り込ませる。
  • ガロウ
    「指揮役は渡さんッ!」重い盾が地面を擦り、中央の刺客との間に割り込むように滑り込む。「お前は腕を撃ち抜け! 殺す必要はない、動けなくすれば十分だ!」短く怒鳴りながらも、左右の黒外套へ半身を向け、いつでも攻撃を受け止められる角度を維持する。その背中は、撃ち抜くべき一点だけをあえて空けていた。
  • 謎の刺客
    「ちっ、足を抜いたかよ負け犬……」指揮役の男は舌打ちしつつ腕を振る。「だが鎖は生きてる、囲いは崩れてねぇ! 左右、削れ! 俺はあの銃を落とす!」胸元の削られた金属板が揺れ、上着の内側から短杖が抜かれる。詠唱は短く、狙いはマケハイの手首ただ一点に絞られていた。
  • ナツ
    「門を隠したいなら、ここで派手にやるのは悪手ですよ……」ナツは瞬時に視線を走らせ、鎖の張りと敵の間合いを頭の中で線に変える。「マケハイ、撃つ瞬間に半歩だけ左へ。あの男の魔術は“線”で飛ぶ、軌道さえ外せば当たりません。ガロウさん、右の刺客を盾で押し出して、鎖の張りを崩してください。あれ、全員分を一度に締めるには無理がある構造です。」
  • リシェル
    「鎖のせいで転んだら、すぐに治します……でも、できれば転ばないでくださいね!」リシェルは杖を構え、足元に絡みつく金属と仲間たちの動線を慎重に見比べる。「魔術が来たら、焼け焦げる前に痺れだけ抜きます。ガロウさん、無理に受けすぎないでください、壊れたら守れなくなりますから!」彼女の声は震えていないが、瞳の奥には明らかな怒りが灯っていた。
  • ナレーション
    銃声と同時に、中央の刺客の短杖が弾かれた。弾丸は狙いどおり手首をかすめ、男の指から魔具が滑り落ちる。詠唱が途切れ、放たれかけた呪弾は空中で霧散した。だが左右の黒外套は止まらない。片方はガロウの盾へ刃を滑り込ませ、もう片方は鎖を蹴って跳躍し、マケハイの死角から背中を狙ってくる。
  • 別の刺客
    「指揮は落ちても、仕事は続けるさ」ドレッドの若い刺客が、短剣を逆手に構えて距離を詰める。「あんたらの足をもらうだけで十分だ。森にも門にも、もう二度と近づけないようにな!」刃先は殺しではなく腱を狙い、迷いのない角度で振り下ろされる。
  • ガロウ
    「足を狙う気か……ふざけるな!」ガロウは右側の刺客へ体当たり気味に盾を押しつけ、鎖を踏みつけて張りをずらす。「マケハイ、背後の奴は任せた! お前の足を奪わせたら、この先の道が全部閉じる!」叫びながら、左からの刃を盾の縁で受け、わずかな隙間も仲間へ通さないようにじりじりと位置を調整する。
  • ナツ
    「……いい流れです。指揮役の魔術は潰しました、あとは“足場”を崩せばこちらが優位に立てます」ナツは小石を蹴り上げ、鎖の交点へ正確にぶつける。「マケハイ、次は撃つだけじゃなく、退路も作ってください。右か左、どちらか一方を一気に無力化して、そこから外へ抜ける。どちらを落とすか、あなたの判断で選んで。」
  • リシェル
    「どちらを落としても、私は支えます……だから、迷わないでください」リシェルは深く息を吸い、胸の鼓動を静める。「選んだ方を全力で助けますし、選ばなかった方の傷も、必ず癒します。ここで生き残れば、森のことも門のことも、まだ追えますから。」

ターン 3

  • マケハイ
    じゃあ右を突破するかリシェルは妨害魔法で左をおさえてくれ
  • ナレーション
    右側の刺客は鎖を踏み台にして高く跳躍し、逆光の中で刃が白く閃いた。左の刺客は低く構え、ガロウの死角を探るように間合いを詰めていた。三方向からの圧力が一瞬で収束し、狭い街道が斬撃と鎖の渦に変わる。右を突破するという選択は、その渦の一角を強引にこじ開ける賭けになった。
  • ナツ
    「右を抜く……了解です。じゃあ、左は“殺さず止める”で行きます。ガロウさん、右の鎖をもっと踏み込んでください、張りをこちら側に寄せる。そうすれば、マケハイの一撃で右の足場ごと崩せます。私は中央の残った鎖を抑えますから、振り返らなくていいですよ」
  • リシェル
    「左は任せてください……直接は撃ちません。目と手だけ、少しだけ借りますね」リシェルは杖先を左の刺客の足元へ向け、滑り込むように淡い光の紋を描く。「足首の感覚を鈍らせます。転ぶほどじゃなくても、踏み込みは確実に甘くなるはずです。それで、ガロウさんの盾が届きます」
  • ガロウ
    「右を開ける、左を鈍らせる……わかった!」ガロウは右側の鎖を思い切り踏み込み、甲冑ごと圧をかけて張りを歪める。「こっちは全部俺が受ける! お前は遠慮なく撃ち抜け、右の奴を地面に縫いとめろ! リシェル、そのまま左の足を縫い止めてくれ、倒れたらまとめて庇う!」
  • 謎の刺客
    「足場をいじったか……頭は回るらしいな」ドレッドの刺客は鎖の撓みに舌打ちしつつも、姿勢を無理やり修正して刃を振り下ろす。「だが、こっちも遊びじゃねえんだよ! 一人でも脚を潰せりゃ、依頼は果たしたも同然だ!」
  • ナレーション
    右の刺客が踏み切った瞬間、鎖はガロウの体重でわずかに沈み、跳躍の軌道が予想より低くずれる。その死角に滑り込むように銃声が重なり、男の膝をかすめた弾丸が地面へと縫い付ける。悲鳴と同時に右側の鎖が大きく緩み、包囲は一角を失って破れ目を見せた。
  • リシェル
    「今です、左の足……少しだけ、眠っていてください」リシェルの紋から淡い光が立ちのぼり、左の刺客の足首を包む。「感覚だけを奪う……骨も筋も傷つけません。ただ、もう一歩が出なくなるはずです。それで十分です、これ以上、誰の脚も折らせません」
  • 左の刺客
    「っ……足が、うまく……!」左の刺客は踏み込みの瞬間に膝が抜け、短剣が大きくそれて土を抉る。「癒やし屋のくせに、妙な真似を……!」
  • ガロウ
    「もらった!」ガロウは感覚を失った左の足を狙い、盾の縁で横から思い切り払う。「ここで倒れていろ、もう立たせん!」転がった刺客の上から盾を押しつけ、短剣を握る手首を靴底で踏みつける。「二人は封じた、残りは指揮役だけだ! マケハイ、退路を開けたぞ、どう動く!」
  • ナツ
    「右は沈黙、左も拘束完了……いいですね、包囲はもう形だけです」ナツは素早く周囲の地形と街道の曲がりを確認し、視線を森の方角へ走らせる。「でも、ここで終わりとは限りません。指揮役が“合図”を持っているなら、第二波が来る。マケハイ、次の一手でこの場を離れるのか、指揮役から情報を絞り取るのか、あなたの判断を聞かせてください」

ターン 4

  • マケハイ
    退却しても今後も追われるだろう少しでも情報を得よう
  • ナレーション
    指揮役の覆面の下で、男の眼だけが細く笑った。倒れた仲間を見ても焦りはなく、その視線は終始マケハイたちの配置だけをなぞっている。彼にとってこの戦いは、成功すれば報酬、失敗しても“別の手”が動く仕事の一つに過ぎないようだった。しかし、その余裕がわずかに揺らぐ瞬間が生まれた。
  • 謎の刺客
    「退きゃあ、確かにしばらくは生きられるさ。だが森に鼻突っ込んだ時点で、お前らの顔はもう“後ろ”に渡ってる。街道だろうが宿だろうが、いずれ別の手が来る。だからここで訊きたいって顔だな? 誰が、どこから、お前らを見てるかをよ」
  • ナツ
    「情報を取るのは正解です。ただし、“時間をかける”のは不正解ですね。増援や遠距離の合図が無いか、今この瞬間も探っていますから。喋らせるなら、動きを奪ったまま、短く深く。例えば指を折るより、口を塞ぐ筋だけを狙う方が効率的です」
  • ガロウ
    「増援が来る前に、こいつだけは確実に押さえるぞ。腕も脚も、もう逃げられん程度に砕く。だが命までは取らん、喋らせるまではな。マケハイ、撃つなら武器と喉のすぐ脇を狙え。声は出せるが叫べない程度にだ。ここで全部は聞き出せん、要点だけ絞るぞ」
  • リシェル
    「致命傷だけは避けてください……でも、逃がすわけにもいきませんね。喉を潰しすぎれば言葉が出なくなりますし、甘くすれば叫ばれて終わりです。私が傷の深さを抑えますから、狙いは任せます。その代わり、聞くべきことを決めてください。“誰が”“どこから”“何のために”だけで十分です」
  • ナレーション
    指揮役の男は、ガロウの盾の圧でじりじりと後退させられながらも、左手の指先で外套の内側を探っていた。小さな金属片に触れかけた瞬間、ナツの視線がそこへ刺さる。それは合図用の魔具か、あるいは自決用の呪符か、いずれにせよ放置すれば会話の余地が消える類のものだった。
  • ナツ
    「今、左手です。外套の内側に小さな札……自決と合図を兼ねた類でしょうね。撃つなら札ごと手を壁に縫い付けてください。それで増援の可能性を一つ潰せます。あとは、森の門と“後ろの連中”の繋がりだけ、三つの質問で抜き取りましょう」
  • 謎の刺客
    「……へぇ、よく見てやがる。札に気づく奴はそう多くねぇ。いいぜ、そこまでやる気なら、一つだけおまけをくれてやるよ。森の門を開けたのは、俺たちじゃない。“向こう側”の連中だ。俺たちは、その後始末を請け負ってるだけさ」
  • ガロウ
    「今の一言だけでも十分に重いが、まだ足りん。“向こう側”とやらがどこに窓口を置いているのか、せめて街か組織の名だけは吐かせたい。マケハイ、まだ撃てるなら威嚇でも構わん。時間をかけすぎる前に、最後の一つを絞り出してから退くぞ」
  • リシェル
    「これ以上は、ここでの長居が危ないです……でも、今ならまだ一つだけ、深く抉る余裕があります。私が出血と痛みを抑えますから、その間に問いをぶつけてください。終わったらすぐに離れましょう。この道はもう、“見られている”前提で動くべきです」

ターン 5

  • マケハイ
    プロなら口を割らんだろう、組織がデカければ衛兵も意味はない拘束して転がしておこう この場から撤退だ
  • ナレーション
    街道を渡る風向きが変わり、土埃が西へと流れ始めた。空の雲が細く伸び、光の角度が僅かに傾く。戦場の熱気がゆるみ、かわりに逃走経路の輪郭が浮かび上がる。倒れた刺客二人は鎖に絡まったまま呻き、指揮役だけがまだ目に光を宿していたが、左手は札ごと地面に縫い付けられ、増援を呼ぶ術を完全に失っていた。
  • ナツ
    「……そうですね。これ以上は口を割らせようとしても、むしろ危険が増えるだけでしょう。組織が大きいなら、末端は何も知らされていない可能性も高いですし。ここでは“喋らせる”より“動けなくして放置する”方が、生存率は高いです。鎖も札も奪いましたし、数刻は追って来られません。この間に街へ抜けて、別の角度から情報を取りましょう。」
  • ガロウ
    「プロの口が固いのは同感だ。こいつらの階級じゃ、森の門そのものには触れていないだろう。だったら、ここで血を流すより、盾を連れて街まで逃げ切る方が理にかなう。鎧の継ぎ目を締め直したら、すぐ移動だ。……おい刺客ども、運が良かったと思え。次に会う時があるなら、その時は容赦しない。」
  • 謎の刺客
    「……ちっ、負け犬のくせに、引き際だけは一流ってか。好きにしな。俺たちを縛っても、この道はもう“後ろ”に印を付けられてる。街に逃げても、どこかでまた刃が伸びてくる。せいぜい足を残してもらえたことに感謝して、走り続けるんだな。」
  • リシェル
    「脅しに聞こえますけど……その言葉は、逆に“今はまだ追撃が来ない”って教えてくれているようにも聞こえますね。今のうちに傷を塞いで、全員が走れる状態に整えます。ここで仕留めることよりも、次に備えることが大事ですから。マケハイさん、少しだけじっとしていてくださいね、すぐ終わらせますから。」
  • ナレーション
    応急処置を終えた一行は、街道の血痕と足跡を最小限に抑えるよう注意しながら、その場を離れた。鎖の残骸と削られた紋章板だけが、草むらの陰で鈍く光り続ける。背後からは追う足音は聞こえず、代わりに遠くの森の方角から、かすかな鐘の残響だけが風に乗って届き、森の門と街道の襲撃が一本の線で繋がっていることを静かに主張していた。
  • ナツ
    「さて……次の一手ですね。街に着いたら、“森の門を開けた側”と“後ろの連中”を一度に炙り出せる方法を考えましょう。例えば、あえて偽の情報を流して、どちらがどう動くかを同時に観察するんです。門に関する噂を少しだけ変えて広めれば、食いつき方で勢力図が見えてきます。あなたの顔と名前はもう知られている、ならば逆にそれを“餌”にしてしまいましょう。」
  • ガロウ
    「偽の噂で相手を釣る、か……性に合うやり方じゃないが、正面から殴り合えば、向こうの方が数も金も上だろう。だったら、せめて戦場くらいは自分たちで選ばせてもらう。街に着いたら、まずは酒場と教会、それと役人筋の顔ぶれを洗おう。どこに話を流せば一番早く広まるか、そこで決まるからな。」
  • リシェル
    「噂を使うなら、傷つく人が少なくて済む形にしたいですね……森の門を“別の場所に移った”ことにするとか、“もう閉じられた”ことにするとか。真実を少しだけねじって、でも誰も余計に死なないような嘘がいいです。マケハイさん、どんな話なら街の人たちが信じやすくて、なおかつ刺客たちも動かざるを得なくなると思いますか?」
  • ナレーション
    一行の前方には、やがて次の宿場町の門が見え始めた。石造りの塔と木製の柵、その向こうには人々のざわめきと煙突の煙が立ちのぼっている。そこもまた、“後ろの連中”の目が潜む可能性のある場所だった。だが同時に、噂と情報と金が渦巻く、逆襲の舞台でもある。ここから先の立ち回り方次第で、森の門を巡る複数の問題を一挙に動かせるかどうかが決まるだろう。マケハイは、街に入った直後の行動と、偽情報の撒き方について、どんな方針を仲間に示すだろうか。

ターン 6

  • マケハイ
    もうこっちの顔は割れてる もう隠密で調査の段階ではない 森の門を調べて謎の組織に狙われていると噂を流そう 情報通も好きそうだし注目されて抑止力にもなる
  • ナレーション
    宿場町の門前は、昼下がりの光に白くかすんでいた。荷馬車の列と行商人の声が、旅人の出入りを絶え間なく押し流している。人いきれと土埃の中へ足を踏み入れた瞬間、一行の存在は人波に紛れ、さきほどまでの血の匂いは遠くなった。しかし街路の石畳を踏むたび、さきほどの刺客の言葉が胸の内で鈍く反響していた。
  • ナツ
    「……顔を隠す段階は、もう過ぎてしまいましたね。だったら今度はこちらから、“狙われている側”であることを利用しましょう。森の門と謎の組織に目を付けられた一行――そんな噂は、情報好きには格好の餌です。注目が集まれば、むやみに手を出しづらくなる相手も増えます。危険ですが、抑止力としては悪くありません。」
  • ガロウ
    「自分から噂を広める、か……騎士団にいた頃なら止めていた策だが、今は綺麗事を言っていられんか。注目を集めれば、刺客どもも簡単には動けん一方で、厄介な連中も寄って来るだろう。だが、何もせずに一方的に狙われるよりは、まだ“盾”の出しようがある。やるなら、広める場所と言い方は慎重に決めるぞ。」
  • リシェル
    「森の門と、私たちを狙う組織の話……確かに、好奇心の強い人たちは飛びつきそうですね。ただ、怖い話として面白がる人も出てしまいます。それでも、誰にも知られないまま次々と消えていくよりは、光の下に引きずり出した方が救える命は増えるはずです。噂にするなら、無関係な人を巻き込みすぎない形で、うまく調整したいですね。」
  • ナレーション
    宿場町の中心へ進むと、いつものように酒場の看板が視界に入る。昼間から開いているその店は、旅人と地元民、噂話と情報が入り混じる場所として有名だった。ナツは一瞥しただけで、ここを噂の起点にするのが最も効率的だと判断する。一方で、ガロウは周囲にそれとなく鎧姿の客や怪しい視線がないかを探り続けていた。
  • ナツ
    「まずは酒場ですね。ここなら、口の軽い行商人や情報屋、それに“後ろの連中”と繋がっている耳も混ざっているはずです。噂の骨組みはこうしましょう――森の奥に門があり、それを調べた一行が、紋章を削った刺客に狙われている。ただし、門の正確な位置や、私たちの寝泊まり先だけはぼかしておきます。抑止と誘い、両方を狙う形です。」
  • ガロウ
    「なら、酒場ではあくまで“噂を耳にした旅人”として振る舞うんだな。自分たちが当事者だとは、少なくとも最初は悟らせない方がいい。誰が食いついてくるかを見極めてから、必要な相手にだけ素性を明かす。俺は周りの席を見ておく。武器や動きで、それなりに場数を踏んだ連中はわかるからな。」
  • リシェル
    「私は、話の“怖さ”を少しだけ和らげる役をします。森の門のことも、刺客のことも、全部を絶望みたいに語ると、人は耳を塞いでしまいますから。“危ないけれど、まだ間に合うかもしれない”くらいの調子で話せば、助けになりたい人も動きやすくなります。それに、あまり怯えた様子を見せると、本当に狙っている側に喜ばれてしまいますし。」
  • ナレーション
    木の扉を押し開けると、酒と香辛料の匂いが一気に押し寄せた。昼から賑わう店内には、地図を広げる商人、酒瓶を片手にした傭兵、耳ざとそうな書記風の男が散らばっている。ここでどの席に座り、誰にどんな調子で噂を投げるかで、今後の敵味方の輪郭が決まるだろう。一行は互いに目配せを交わし、それぞれの役割を胸に刻んで席へ向かった。
  • ナツ
    「……ここから先は、あなたの“負け犬ハイボール”としての腕の見せどころですね。どんな顔で、どんな調子で噂を落とすかで、集まってくる人種が変わります。私は周囲の反応を拾いますから、あなたは一番“広がりそうな一言”を選んでください。この一手が、森の門と“後ろの連中”を引きずり出す最初の網になります。」

ターン 7

  • マケハイ
    商人や情報屋は損得があるから、もみ消される可能性がある 冒険者に流せば噂は勝手に独り歩きするだろう、広まってから情報屋に交渉しても面白い
  • ナレーション
    木の梁に陽光が差し込み、酒場の空気に金色の埃が漂っていた。昼どきのざわめきの中、蒼い薔薇の一行はあえて中央寄りの丸卓を選び腰を下ろす。周囲には冒険者風の若者や、地図を睨む一団、帳面を片手にした情報屋らしき影が散らばっていた。彼らの耳と視線が、どんな話題に敏感かを測るには、絶好の観察場所だった。
  • ナツ
    「商人や情報屋は、確かに“利”で動きますからね。森の門に関わる話なら、どこかの誰かに売ってしまう可能性も高いです。先に冒険者たちへ流して、噂を街全体に“独り歩き”させてしまう……その後で、既成事実として情報屋に交渉する、という順番の方が安全かもしれません。」
  • ガロウ
    「確かに、ああいう連中は口が軽い。悪く言えば考えなしだが、だからこそ噂は早い。商人や情報屋に先に渡せば、金で口を塞がれたり、逆に“後ろ”へ売られかねん。先に街に噂を満たしてしまえば、もみ消すにも手間がかかる。それなら、奴らも迂闊には動けんだろう。」
  • リシェル
    「冒険者さんたちに話すなら、“怖いけれど美味しい話”くらいの塩梅がいいですね。森の門の危険さも、刺客の存在も隠さずに、それでも腕に覚えのある人なら関わりたくなる程度には。あまり絶望的に語ると、ただの怪談になってしまいますから……そこは、言葉の選び方が大事です。」
  • ナレーション
    近くの卓では、赤いマントの若い女戦士が退屈そうに椅子を揺らし、仲間の魔法使いが酒杯を指で弄んでいた。彼らの話題は、報酬の安い護衛依頼と、最近森で増えたという行方不明の噂に行き着いている。そこへ、別卓の誰かが「森の奥に門があるらしい」と囁いた瞬間、数組の耳がぴくりと動いた。
  • 酒場の女将
    「あんたたち、旅の人だろう? ここ最近は森の話ばかりでねぇ。客も怖がるし、商売上がったりさ。何か面白い話でも持ってきてくれたなら、酒の一杯くらいは安くしてやるよ。ただし、あんまり洒落にならない話は勘弁しておくれ。」
  • ナツ
    「……最初の一言は、冒険者席に向けましょう。例えば“森の奥の門を調べた一行が、紋章を削った刺客に襲われた”あたりから。自分たちがその一行だとは言わず、“どこかの連中”として語る。話が一人歩きした頃に、情報屋へ“真相を知っている側”として近づくのが、次の手です。」
  • ガロウ
    「俺は周りを見ておく。誰が噂に一番強く反応するか、武器の癖や視線でだいたい分かる。“後ろの連中”に繋がってる耳は、どうしても反応が鋭くなる。そういう奴を一人二人、目星をつけておけば、後で追うにせよ避けるにせよ動きやすい。」
  • リシェル
    「私は、少し離れた席から様子を見ていますね。怖がりすぎている人がいたら、さりげなく別の話題を混ぜます。噂は必要でも、誰かの心を折る必要まではありませんから。……それに、怯えた人の側には、慰めるふりをした“耳”が寄ってくることもありますし。」
  • ナレーション
    蒼い薔薇の一行がさりげなく席を分散させると、酒場のざわめきはいつも通りを装いながら、わずかに音色を変えた。森の門、紋章を削る刺客、狙われた一行――そんな断片が、いくつもの卓で別々に語られ始める。その渦の中心に、まだ誰も気づいていない“当事者”が静かに座っていた。

ターン 8

  • マケハイ
    極秘裏に俺たちを始末する計画が台無しだ そして森の門のことも知れ渡るだろう そして組織がかかわっていることも 貴族街で襲ってきたのは異端審問官の特別部隊だったかそれはとっておきに取っておこう
  • ナレーション
    酒場の中央卓で、蒼い薔薇の一行は静かに配置を整えた。丸卓の一角には、噂好きそうな若い冒険者たちが肩を寄せ合っている。少し離れた柱の陰には、帳面を抱えた細身の男が、退屈そうに客席を眺めていた。それぞれの耳と視線が、まだ“獲物”を探してさまよっている。
  • ナツ
    「……“極秘裏に片づける計画”を壊された側は、きっと今ごろ頭を抱えているでしょうね。森の門も、紋章消しも、組織の影も、全部まとめて表に出されかけているんですから。だったらこちらは、その“台無し”をさらに押し広げてしまいましょう。異端審問官まで持ち出された話は……そうですね、とっておきの切り札として温存しておくのが良さそうです。」
  • 酒場の女将
    「おやおや、森の話かい? ここ最近は行方不明だの鐘の音だの、ろくでもない噂ばっかりさ。だけどね、そんな中でも戻ってきた連中の話は、皆が耳をそばだてるんだよ。命がけで帰ってきた“誰か”の話なら、なおさらね。」
  • ガロウ
    「森の門も、刺客も、異端審問官も……全部まとめて“闇の中で片づける”つもりだったんだろうな。だが、もう遅い。一度外に漏れた噂は、剣より止めづらい。俺たちの名を出す必要はない、だが“蒼い薔薇”とだけ囁かれれば十分だ。正面から来る敵には、盾で応じてやる。」
  • 若い冒険者
    「おい聞いたか? 森の奥で“門”を見つけた一行がいてさ、そのせいで紋章を削った殺し屋に追われてるって話だ。蒼い薔薇とか名乗ってるらしいが、どこの誰だろうな……そんな連中が本当にいるなら、一度顔を拝んでみてぇもんだ。」
  • リシェル
    「“極秘裏に始末する計画”が壊れたなら、それだけで救われる命もきっと増えます。森の門のことも、組織が関わっていることも、もう完全には隠せません。だったら、私たちは“消されそうになった側”として胸を張って立っていればいい。異端審問官の話は……今はまだ、必要な時まで静かにしまっておきましょう。」
  • 情報屋風の男
    「森の門、紋章消し、蒼い薔薇……ふむ、面白い組み合わせだ。異端審問官まで動いたって話が本当なら、これは高く売れそうだが……今はまだ“匂い”だけ、覚えておくとしよう。」
  • ナツ
    「ほら、もう“極秘”なんて言葉は似合わないくらい、話が歩き始めています。門の存在も、刺客の手口も、組織の影も……全部まとめて、街の空気に溶け込んでいく。異端審問官の件だけは、最後まで温存しておきましょう。あれは、いざという時に一気に盤面をひっくり返す“とっておき”ですから。」
  • ガロウ
    「闇で始末するつもりが、今や街中の笑い話と武勇譚の種だ。計画を立てた連中からすれば、悪夢だろうな。だが俺たちから見れば、これ以上ない護りだ。もう俺たちは、簡単には消せない。森の門の決着をつけるまで、生きて動き回る理由が、これでまた一つ増えた。」
  • ナレーション
    やがて酒場の喧噪は、森の門と蒼い薔薇を織り込んだ新しい物語で満たされていった。刺客の組織にとって“極秘裏の処分計画”は、もはや取り返しのつかない形で瓦解している。その崩壊は、結果的にマケハイ一行の最大の防壁となった。あとは、この街を出た先でどの道を選ぶかだけが、彼らの課題として残る。

ターン 9

  • マケハイ
    俺たちを殺せば蒼い薔薇の旗と各自のエンブレムで所属がばれて森の門に関係したから組織に消されたと宣伝するようなものだからなw 行方不明者の末路と森の門と鐘の音は街中の注目の的になった! 捜査も複数パーティー合同になるだろう
  • ナレーション
    酒場の喧噪の中で、新しく生まれた噂が一気に膨らみ始めていた。蒼い薔薇の旗と各自の紋章の話題が、武勇譚めいた誇張を伴って飛び交う。もし彼らが森の門に関わった末に消されたなら――という仮定が、半ば真実のように語られていく。誰かが冗談交じりに旗の意匠を語れば、別の誰かがそれを“見たことがある”と上乗せし、物語はもう誰の手も離れて独走していた。
  • ナツ
    「……いい流れですね。蒼い薔薇の旗と紋章の話が、もう“街の持ち物”になりつつあります。今この瞬間から、あなたたちを雑に消すことは、そのまま組織の存在を宣伝する行為になります。抑止力としては十分ですし、森の門と鐘の音も、すっかり注目の的です。ここから先は、“どう利用するか”だけを考えましょう。」
  • ガロウ
    「行方不明者の末路も、森の門も、鐘の音も……全部まとめて表に出たか。こうなれば、連中も“静かに片づける”手は使えん。下手に俺たちを消せば、旗と紋章を見た連中が勝手に繋ぎ合わせる。あとは、合同で調査に動く連中がどれだけ真面目かだな。盾が増えるのは歓迎だが、守る相手が増えすぎるのは骨が折れるぞ。」
  • リシェル
    「複数の一行が一緒に森を調べるなら、私たちだけが標的になる状況は減りますね。治癒の手も分散できますし、行方不明になった人たちの“その先”を確かめる目も増えます。ただ……誰かが無謀に踏み込みすぎないように、きちんと危険を伝えないと。救える命を増やすための噂が、新しい犠牲を呼ぶのは、絶対に嫌ですから。」
  • 若い冒険者
    「聞いたか? 森の門を追ってる連中、蒼い薔薇とか言うんだろ。旗見りゃ一発でわかるって話だ。そんな連中が刺客に狙われてるなら、逆に近くにいた方が安全かもしれねぇな。どうせ行くなら、ああいう奴らと組んだ方が面白そうじゃねぇか?」
  • 情報屋風の男
    「ふむ……森の門、鐘の音、行方不明者の行き先、そして蒼い薔薇の旗か。これは一つの“事件”として、既に街の記録に刻まれたと言っていい。あとは、誰がどの立場で関わるか、だな。消すには遅すぎるが、利用するにはちょうどいい頃合いかもしれない。」
  • ナツ
    「……見てください。もう、“合同で森を洗おう”という話が勝手に出ています。これは、あなたがばらまいた噂が“終盤に効く網”へ育っている証拠です。森の門の真相に迫る時、私たちだけでは届かない場所を、彼らが埋めてくれるかもしれません。あとは、その時まで生き残るだけですね、マケハイ。」
  • ガロウ
    「合同調査となりゃ、護る背中も増えるが……悪くない。あの森を一行きりで踏み抜くには、さすがに荷が重かった。いざという時、前に並ぶ盾が俺一人じゃないなら、奥まで踏み込む判断も現実になる。そのためにも、今は体を休めて装備を整えるぞ。次は“本番”だ、茶番の襲撃じゃ済まん。」
  • ナレーション
    夜の帳が降り始める頃、宿場町全体が森と門と鐘の噂で満たされていた。刺客たちの“静かな処分計画”は完全に瓦解し、代わりに公然の事件として形を取りつつある。その渦の中心にいる当事者は、表向きただの飲んだくれと仲間たちにしか見えない。しかし、彼らが次に森へ向かう時、その背後には噂に駆り立てられた幾つもの影が並ぶことになるだろう。マケハイは、この夜をどう締めくくり、次の本格的な森行きに向けてどんな準備と休息を選ぶだろうか。

ターン 10

  • マケハイ
    うちはうち 合同でもパーティごとに動こう他を気にする余裕はないし 個々の方が管理が楽だろう 団体戦の経験も少ない連中がまとまるより いつものメンバーが複数団体のほうが戦力になる
  • ナレーション
    宿場町の夜は、森の噂を肴にした笑い声で遅くまで騒がしかった。やがて灯りが落ち、路地の影だけが静かに残る。蒼い薔薇の旗を掲げた小さな宿の一室で、一行は最後の段取りを確認していた。合同調査の話は既に酒場で固まりつつあるが、彼らはあくまで“ひとつの隊”として振る舞うつもりはなかった。
  • ナツ
    「うちはうち、ですね。私も賛成です。大人数で一つに固まると、誰か一人の判断ミスが全員の死に直結しますから。それぞれが自分の生存率を管理できる単位で動きつつ、要所だけ連携する方が、この森には合っています。蒼い薔薇は“戻り道の番人”として、他の隊より一歩だけ引いた位置から全体を見ましょう。」
  • ガロウ
    「団体戦の経験もろくにない連中を、一列に並べて進軍させるのは愚策だ。盾役の目が届かん。だったら、各隊に任せて“ここから先は戻れ”という線だけ共有させる方がまだマシだろう。俺たちは自分たちの線を守る。無茶をする隊がいても、全部は背負えんからな。」
  • リシェル
    「……正直に言えば、皆で一緒に動いた方が安心だと思っていました。でも、それだと誰か一人の怪我で全体が崩れてしまいますね。私の治癒も、まずは蒼い薔薇の三人を確実に動ける状態に保つことを優先します。そのうえで、手が空いた時に他の隊を助けに走る形にしましょう。」
  • ナレーション
    夜明け前、まだ空が群青色を保つ頃には、森に向かう冒険者たちが宿場の外でそれぞれの隊形を作っていた。蒼い薔薇は列のやや後方、鐘の境界までの地図と危険線を他隊に簡潔に伝え終えている。彼らの役目は“先導”ではなく、“線引きと撤退の合図”だと全員に周知された。
  • 若い戦士隊長
    「蒼い薔薇さんたちは、いつもの三人で動くんですね。了解しました、うちの隊は鐘の境界までは後ろからついていきます。そこから先は、それぞれの腕と度胸で勝負ってことで。戻る時に道が生きてりゃ、それだけで十分ありがたいっす。」
  • ナツ
    「では、森に入ったら合図は三つだけにしましょう。“前進”“待機”“撤退”です。複雑な作戦は、初めて組む隊同士には向きません。あなたたちはあなたたちの仲間を、私たちは私たちの仲間を守る。それでいて、同じ方向を見ていれば十分です。」
  • ナレーション
    やがて森の木立が頭上を覆い、光が緑色に変わる。複数の足音が土を踏みしめる音は心強くもあり、同時にどこか落ち着かない響きを持っていた。そんな中、蒼い薔薇の前方にだけ、昨日と違う“人の匂い”が混じり始める。鐘の境界にはまだ早い距離だが、待ち伏せには十分な位置だった。
  • ガロウ
    「……前方、妙だな。獣じゃない、鉄と油の匂いがする。後ろの連中、少し距離を取れ。ここから先は、俺たちが先に踏む。また刺客が来るなら、まず標的にされるのは俺たちだ。その分、他の隊の被害は抑えられる。」
  • 謎の刺客隊長
    「……やれやれ、噂のせいで客が増えたな。だが標的は変わらん。蒼い薔薇だけを森から消せと命じられている。他の連中は、鐘の向こうで勝手に迷ってくれりゃいい。全員、狙いを絞れ。」

ターン 11

  • マケハイ
    この合同団体でも襲ってくるとは余程知られては困るんだろうな しかも蒼い薔薇だけって何か特別な理由があるのかな? まあ拘束してから聞くとするか
  • ナレーション
    森の湿った空気が一気に張り詰め、鳥の鳴き声が途絶えた。前方の茂みから、油と金属の匂いが濃く滲み出る。次の瞬間、街道脇の土が裂け、簡素な防具に身を包んだ黒影たちが一斉に飛び出した。彼らは蒼い薔薇の列だけを正確に狙い、他隊の進路には一切触れない配置で半円を描く。
  • 謎の刺客隊長
    「噂どおりの旗と紋か……蒼い薔薇、確認。後ろの連中はお前らだけ要る。他は勝手に森で迷えってさ。生きていようが死んでいようがどうでもいい。だが、お前らだけはここで折る。森の門に首突っ込んだ“負け犬”の末路は、ここで終わりだ。」
  • ナツ
    「他隊には一切触れない……やはり命令は“蒼い薔薇限定”ですね。森の門に最初に触れたのが私たちだからか、それとも門の“先”を見抜いたからか。理由は後で聞き出せばいいです。今は、拘束を優先しましょう。殺すより、喋れる状態で縛る方が、後々の得になります。」
  • ガロウ
    「理由は後回しだ。狙いが俺たちだけなら、前に出るのも俺たちだけで十分だ。後ろの隊は距離を取れ! ここから先は蒼い薔薇の戦場だ! ……拘束するなら、まず武器と脚を落とす。マケハイ、撃つなら腕と膝だ。俺が盾で頭と胴を抑える、逃げ道を潰すぞ。」
  • 若い戦士隊長
    「ちっ、やっぱり蒼い薔薇狙いかよ……! おい、うちは一歩下がるぞ! 線は守る、だが前は譲る! ここで突っ込んで邪魔したら、逆に足を引っ張るだけだ。蒼い薔薇が抜けた隙を、すぐに退路に変えられるように構えとけ!」
  • リシェル
    「他のみなさんは、私たちの後ろで待っていてください……標的は私たちだけですから。ここを抜ければ、また一緒に進めます。私は敵の急所ではなく、腱と関節だけを狙って縫いとめます。殺さず、でも二度と追って来られないように。ガロウさん、無茶をする前に声をくださいね。」
  • ナレーション
    刺客たちは再び鎖を使う構えを見せたが、今回は足元だけでなく頭上にも細いワイヤーが張り巡らされていた。枝から垂れたそれは、引き金ひとつで絡みつく仕掛けだと見て取れる。ナツの視線が一瞬で全ての交点をなぞり、最も脆い一点へと絞り込まれていく。
  • ナツ
    「今回は頭上ですね……枝の付け根、あそこが支点です。あれを撃ち抜けば、ワイヤー罠は全部まとめて死にます。順番はこうです。まず支点を壊す、その次に前列三人の武器腕と膝を潰す。隊長格はガロウさんと私で足を刈ります。拘束したら、理由をゆっくり聞きましょう。」
  • 謎の刺客隊長
    「頭上も見抜くか……やっぱり“門の縁”まで行った連中は違うな。だが、命令は変わらん。蒼い薔薇だけを潰せって話だ。門の向こうを覗いた奴らを生かしておくと、向こう側の連中が困るらしい。理由が知りたきゃ、拘束してでも聞いてみな。」
  • ガロウ
    「向こう側が困ろうが知るか。こっちは生き残れりゃそれでいい。隊長格は生かして縛る、他は二度と追って来られん程度に壊す。マケハイ、まずは頭上の支点を撃ち抜け。罠を殺したら、次は隊長の膝だ。動きを止めてから、理由を吐かせるぞ。」

ターン 12

  • マケハイ
    勝ち目がないのに下っ端は大変だな だが襲ってくるんだから覚悟はしてもらおう 相手隊長の
    足を撃たせてもらう
  • ナレーション
    銃口がわずかに沈み、狙いが頭上の枝から刺客隊長の膝へと滑る。引き金にかかる指先は迷わず、森の湿った空気が一瞬だけ静止した。乾いた破裂音と共に弾丸が膝を穿ち、隊長の脚が不自然な角度で折れ曲がる。支えを失った身体は前のめりに崩れ、鎖を握る手から力が抜けた。
  • ガロウ
    「よし、隊長の足は止まった! こいつはもう前に出られん!」ガロウは崩れ落ちる身体に合わせて踏み込み、盾の縁で胸を押し戻して地面に縫い付ける。「他の連中、隊長から離れろ! 指示を失った群れなんざ怖くない。腕と脚だけ潰せ、殺すな! こいつらには“誰が命じたか”を吐いてもらう!」
  • ナツ
    「隊長の脚が折れた……全員、動揺しています。今が“刈り取り時”ですね」ナツは最前列の刺客たちの視線と足運びを一瞬で読み取り、弱い膝と武器腕を指先で弾くように指示する。「右前の二人は膝、左の一人は手首を優先。倒れたらすぐに鎖で互いを縛ってしまいましょう。彼らの道具を、今度は私たちの拘束具に使います。」
  • リシェル
    「急所は狙いません……でも、ここであなたたちを歩かせるわけにもいきません」リシェルは杖先を素早く振り、倒れかけた刺客たちの足首と手首に鈍い痺れを走らせる。「骨は折らない、でも力は入らない……それで十分です。動けなくなったら、すぐに武器を離してください。命まで奪うつもりはありませんから。」
  • 謎の刺客隊長
    「ぐっ……脚が……! だが、まだ終わりじゃねぇ……!」地面に膝をついた隊長は歯を食いしばり、なおも腰の短剣に手を伸ばそうとする。「お前ら、蒼い薔薇だけは……ここで潰せ! “向こう側”が一番嫌がるのは、門の先を見た奴が生き残ることなんだよ!」
  • 若い戦士隊長
    「脚をやられた隊長にしがみついても意味はねぇぞ!」後方から状況を見ていた若い戦士隊長が、部下たちを下がらせながら叫ぶ。「蒼い薔薇が前を割ってくれてる間に、俺たちは線を守る! 誰も鐘の境界を越えるな、無茶して出て行くなよ!」
  • ナレーション
    膝を撃ち抜かれた隊長の叫びは、しかし部下たちの足を止めた。彼らは一瞬だけ迷い、次の刹那には防御へと意識を切り替える。頭上に張られていたワイヤーは、支点を撃たれぬまま弛緩しきれず、中途半端に垂れ下がって揺れていた。罠としては死にかけだが、拘束具としてはまだ使える状態だ。
  • ナツ
    「“向こう側が一番嫌がる”……今の一言は覚えておきましょう。門の先にいる連中にとって、あなたはとても都合が悪いみたいです」ナツは倒れた隊長の顔を見下ろし、静かに目を細める。「脚を撃たれた今なら、逃げることも自決も難しい。質問は最低限にします。“向こう側”の窓口と、門で何を見たか、それだけ答えてもらえれば十分です。」
  • リシェル
    「これ以上は動かないでください。脚の中で骨が砕けています……下手に暴れれば、本当に歩けなくなりますよ」リシェルは最低限の治癒で出血だけを抑え、痛みを少しだけ和らげる。「命までは奪いません。その代わり、知っていることを教えてください。“誰が”“どこから”“何のために”私たちを狙わせたのか……それだけです。」
  • 謎の刺客隊長
    「……ったく、負け犬のくせに脚を容赦なく撃ちやがる……」隊長は苦笑混じりに息を吐き、森の奥を一度だけ睨む。「“向こう側”の窓口は、この街じゃねぇ。貴族街の教会だよ。門を開けた神官どもと、俺たちを雇った“後ろ”は、同じ鐘の音で繋がってる。それ以上は……上の連中に直接聞きな。」

ターン 13

  • マケハイ
    原因が同じ人間だとはな門の目的はこいつらは知らんだろう、しかも人を導くはずの境界が行方不明者を出すとか腐ってるな宗教の本分の忘れてやがる
  • ナレーション
    折れた膝を押さえる刺客隊長の呼吸が荒くなり、額に冷たい汗が滲んだ。森の奥からは、かすかな鐘の余韻だけが遅れて届いている。その音色が、貴族街の教会と森の門を一本の線で結ぶ合図のように思えた。
  • ナツ
    「門を開いたのも、刺客を雇ったのも、同じ鐘を鳴らしている人間……筋は繋がりましたね。宗教の看板を掲げながら、人を“向こう側”へ流しているのなら、本分を忘れているどころじゃありません。だからこそ、証拠になる生きた口はここで絶対に逃がせません。教会に踏み込む時の切り札になりますから。」
  • ガロウ
    「人を導くはずの連中が、行方不明者を鐘一つで“処理”してたってわけか……腐ってるにも程があるな。だが、だからこそ今は冷静にやるぞ。こいつらは教会までの“道標”だ。命までは取らん、その代わり、二度と森で刃を振れんように脚と腕だけはしっかり縛る。」
  • リシェル
    「本当に“神の家”を名乗る場所が、こんなことを……許せません。でも、怒りで手元を狂わせるわけにはいきませんね。この人たちの脚と喉は、喋れるだけの形で残しておきます。教会にいる誰かが、彼らをこう使っているのなら……必ず、その上流を断ち切りましょう。」
  • 謎の刺客隊長
    「説教臭ぇこと言いやがって……こっちは最初から“導く”なんて頼まれちゃいねぇよ。鐘が鳴りゃ、行き先のねぇ連中が門の縁まで運ばれてくる、それを消すのが俺たちの役目だ。門の目的? そんなもん、下っ端に教えるわけねぇだろ。知りたきゃ、貴族街の一番高い塔の上を見上げな。」
  • 若い戦士隊長
    「ちょっと待て、今“教会”って言ったか? あそこ、行方不明者の家族が毎日祈りに通ってんだぞ……それが裏でこんな真似してたってのかよ。ふざけんなって話だが、今は突っ込む場所じゃねぇな。蒼い薔薇、そいつらの拘束が終わったら合図くれ。線までは一緒に戻る。」
  • ナツ
    「門の目的までは、やはり現場の刺客には降りていませんね。ですが、“鐘で呼ばれた行方不明者が門の縁へ送られ、刺客が痕跡を消す”という流れははっきりしました。ここで一度街へ戻り、教会と鐘の関係を洗うべきです。森の本体に踏み込むのは、その後でも遅くありません。」
  • ガロウ
    「ああ、今ここで無理に門の奥へ踏み抜くのは悪手だ。向こう側の目的も、教会の内情も分からんままじゃ、守るべき背中も選べん。一度全隊で鐘の境界まで下がる。刺客どもは木に括りつけておけ。戻ったら、貴族街の教会に盾を構えて挨拶に行ってやろうじゃねぇか。」
  • リシェル
    「鐘の音で人を集めて、門の縁へ……そんな仕組みを作った人たちを、そのまま“聖職者”と呼ぶわけにはいきませんね。でも、教会そのものを敵に回す前に、中にいる“まだ汚れていない人”も確かめたいです。誰を救って、誰を裁くのか……そこを間違えたくありません。」
  • ナレーション
    森の空気から殺気が抜け、代わりに湿った土と血の匂いだけが残った。ワイヤー罠は枝ごと折られ、刺客たちは逆さに吊られたまま呻いている。蒼い薔薇と他の隊は、鐘の境界までの退路を再確認し、この戦いを一旦の区切りとして森を後にする準備を整えた。
  • ナツ
    「門の目的は、教会に踏み込んでから確かめましょう。今わかったのは、“鐘を止めれば行方不明の連鎖も止まるかもしれない”ということです。森はここで一度閉じて、次は貴族街の塔の下から再開です。マケハイ、街へ戻ったら教会への入り方と、異端審問官を切り札に使うタイミングを一緒に決めましょう。」

ターン 14

  • マケハイ
    よし 撤退の号令をかける 「われらは蒼い薔薇!今回の合同捜査に感謝する一旦撤退だかまだ終わりではない、この事件の真相を知って裁くまで一緒に戦ってくれ!忘れないことが一番の抵抗だ敵は教会われら4人ならまず勝てないだからこそ団結が必要だ、街全体が興味を持つように協力してくれ。」
  • ナレーション
    湿った森の空気を裂いて、撤退の合図が静かに響いた。半円を崩さぬまま構えていた他隊の冒険者たちが、一斉に視線を蒼い薔薇へ向ける。その言葉は退却命令であると同時に、次の戦場を指し示す宣言になっていた。森の奥ではなく、鐘の鳴る街と教会こそが、これからの標的だと全員が悟る。
  • 若い戦士隊長
    「蒼い薔薇……あんたら、本気で教会を敵に回す気か。いいだろう、ここまで付き合ったんだ。俺たちもこの森で見たもの、聞いた鐘の音、行方不明になった仲間の名を、絶対に忘れない。街に戻ったら隊の連中に全部話す。『敵は教会の鐘だ』ってな。」
  • ナツ
    「……ありがとう。あなたたちが“忘れない”と決めてくれるなら、それだけで計画は半分成功です。街全体が森の門と教会の鐘を結びつけて語り始めれば、もはや誰にも静かには消せません。蒼い薔薇は、その火種を絶やさない役を引き受けます。あなたたちは、それを広げる役をお願いします。」
  • ガロウ
    「敵が教会だろうが貴族街だろうが、やることは変わらん。前に立ち、守るべき背中を選ぶだけだ。俺たち四人だけじゃ塔は落とせんが、街全体が目を光らせてりゃ、奴らも雑には動けん。鐘を鳴らす手を止める時は、盾も剣も、噂も全部まとめて武器にする。その日まで、生きて帰るぞ。」
  • リシェル
    「“忘れないことが一番の抵抗”……本当に、その通りですね。行方不明になった人たちの名前も、森で見つけた骨も、鐘の音も、全部を語り継ぎましょう。私は街に戻ったら、教会の外で祈る人たちにも静かに伝えます。あなたたちの祈りが向かっている先が、本当に神様なのかどうか、一緒に確かめましょうって。」
  • ナレーション
    刺客たちは逆さ吊りにされたまま木々に括りつけられ、喉と脚だけは喋れる程度に残された。鐘の境界までの退路を戻る一行の背後で、森のざわめきがゆっくりと日常の音を取り戻していく。だがその静けさの下には、貴族街の塔へと続く新しい戦場の気配が確かに横たわっていた。
  • 若い戦士隊長
    「聞いたな、みんな。今日見たこと、感じたこと、全部忘れるなよ。街に戻ったら、仲間や家族に話してやれ。『森の奥で鐘の音がして、その先に門があって、教会の連中が怪しい』ってな。俺たちは俺たちのやり方で、あいつらの“聖なる看板”にひびを入れてやる。」
  • ナツ
    「次の舞台は森ではなく、貴族街の教会です。正面から殴り込むのは悪手ですが、噂と証言で包囲することならできます。異端審問官の一件も、まだ伏せ札として手元にあります。使いどころを間違えなければ、一度で盤面をひっくり返せるでしょう。マケハイ、街に戻ったら誰からどの順番で揺さぶるか、一緒に組み立てましょう。」
  • ガロウ
    「今日の襲撃で分かったのは一つだ。向こうは本気で俺たち四人を恐れてる。門の縁まで行った負け犬が、街全体を巻き込んで吠え始めたら、さすがに黙ってられんってことだ。だったら、次は街のど真ん中で堂々と盾を構えてやる。教会の鐘の下でな。」

エピローグ

  • ナレーション
    森を抜けた一行を、夕焼けに染まる城壁が迎えた。門前広場には既に他隊の仲間たちが集まり、互いの無事を確かめ合っている。逆さ吊りにされた刺客たちの影だけが、森の奥で揺れ続けていた。
  • ナツ
    「街に戻ったら、まずは“鐘の物語”を形にしましょう。森の門と行方不明者と教会の塔、その三つを一本の話に繋げて広めるんです。事実と噂を混ぜて、誰も無視できない“事件”にしてしまえば、教会も沈黙では済まなくなります。異端審問官の件は、最後の一押しまで大事に取っておきましょう。」
  • ガロウ
    「俺は教会前の広場に陣取るさ。いつも通り鎧を磨き、盾を立てて座ってるだけでいい。“森から戻った冒険者が、鐘を睨みながら毎日そこにいる”ってだけで、十分に目障りだろう。正面から剣を抜くのは最後でいい。まずは視線と噂で、塔の中身を揺さぶってやる。」
  • リシェル
    「私は、教会の外で祈っている人たちのそばに立ちます。行方不明になった家族を想う人に、森で見たことを静かに伝えます。“鐘が鳴るたび誰かが消える仕組みかもしれない”と知れば、祈りの向きはきっと変わります。信仰そのものを奪うのではなく、本当に守るべき相手を一緒に見つけたいんです。」
  • 若い戦士隊長
    「こっちも仲間に全部話すさ。森の門も鐘の音も、教会が怪しいって話もな。蒼い薔薇が吠えたってだけじゃなく、“何隊も同じものを見た”って事実にしてやる。あんたら四人だけに背負わせる気はねぇよ。街ぐるみで、鐘の主を炙り出してやろうじゃねぇか。」
  • ナレーション
    日が変わる頃には、宿場町の酒場ごとに森の話が根を張っていた。行方不明者の名簿、鐘の鳴った日付、教会に通っていた家族の証言が、ばらばらの卓で語り合わされる。それらはやがて一冊の“罪状書き”のように街全体へ広がっていった。
  • 老司祭
    「……塔の鐘が鳴るたびに、人が消えていたと? そんなものは、主の御心ではない。もし本当に同胞が門へ送られていたのなら、我らは内から声を上げねばならぬ。若い者たちよ、明日の集会で、森で見たことを皆の前で語ってくれんか。」
  • ナレーション
    数日後、貴族街の高い塔で鐘が止まった。内部の良心ある神官たちが、行方不明者と門の関係を公に認めたのだ。鐘の鎖は断たれ、森の門はなお口を開けたままでも、誰も無自覚には送られなくなった。蒼い薔薇は喝采を避け、静かに次の旅支度を始めていた。
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